魔法少女はロジカルでマジカルに
内閣総理大臣 その強さ
空気が変化した。
まるで頭部に銃を突きつけられたかのようなプレッシャー。
この威圧感を放つ人物は、僕の目の前にいる天堂任・・・・・・ ではない。
後ろを振り向くとそこには、当然、尾形真理がいる。
だが、彼女に背後にたたずむ影。もとい光が3体。
彼女の魔法は、光に包まれた人形を操り戦う事。
しかし、この魔力が満ちあふれない世界では、操れる光人形は1体のみ。
そのはずだった。ならば、彼女が統べる3体の輝く人影はなんなのか?
「なるほど、真理。お前が彼が戦ってる間、静観してた理由がわかったよ」
最初に沈黙を破ったのは天堂任だった。
さっきまでの娘をみる目が嘘みたいに変化していた。
瞳に浮かんでいる色は軽蔑。 自身の娘に対して、決して向けてはいけない部類の視線を放っている。
「彼との戦いで放出したコンカの魔力を取り込んだ。いや、取り込むが目的だったと言ったほうが正しいか?」
「・・・・・・」
「どこで、教育を間違えたものか。命を賭けた戦士の決闘を侮辱するなど、我が娘ながら吐き気がする。矯正してやる。かかってこい」
天堂任の怒鳴り声をきっかけに戦闘が開始された。
光人形は散開。上、右、左を3方向から同時に進んでいく。
いや、3方向だけではない。正面から本体である尾形真理が駆け出している。
光人形を操る時に真理の右手から放出される光。
そこから、さらに光る腕が具現化されている。
4体目の光人形を召喚することはできなくとも、攻撃力を持った腕だけは具現化できるということなのだろう。
4方向による同時攻撃。 コンマ1秒の差もない。
本来なら、避けることも不可能。受けようにも、全ての攻撃を捌ききることも不可能。
ならばどうする?簡単な答えだ。
避けぬ。受けぬ。
同時に3方向からの攻撃をマトモに喰らい。ただ1方向のみ、真理が腕のみ召喚した部分。それだけを素手でへし折っていた。
そのまま、真理を片手で押すように倒した。
その直後・・・・・・
天堂任にまとわりつく3体の光人形が弾け飛んだ。
「なんだい、ありゃ・・・・・・」
光人形を吹き飛ばしともの。それは何か?あまりにも巨大過ぎて、理解するのが遅れた。
それは光人形だった。
その巨大さは下から見上げるほどの大きさ。周囲の家よりも遥かに大きい。
10メートル近くはあるのだろうか?
「さて、真理よ。これを持ってお仕置きを執行する。全力で防御しろ」
天堂任が召喚した巨大な光人形は、彼の声に呼応するかのように拳を振りかぶった。
まるでパンチングマシンのハイスコア狙い。
助走のための2、3歩で大地は揺れる。そして、放たれた一撃は真理を庇うように集結した3体の光人形を蹴散らし、そのまま真理は宙に舞った。
「ぬおううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう」
気がつけば走っていた。考えるよりも早く体が動いていたんだ。
体の怪我は天堂任によって癒されているが、完全にダメージが抜けてるわけではない。
痛んだ体にムチを打ち、全力疾走で駆け上がる。
(間に合え、間に合えよ)
目の前で真理が地面に叩きつけられようとしている。
両手を伸ばしても届かない。
大地を蹴り飛ぶ。届かない。
それでも全身を無理やり伸ばす。
一瞬、腕に感触が伝わる。何とか僕は真理の頭部だけ守りように真理と一緒に地面に叩きつけられた。
まるで頭部に銃を突きつけられたかのようなプレッシャー。
この威圧感を放つ人物は、僕の目の前にいる天堂任・・・・・・ ではない。
後ろを振り向くとそこには、当然、尾形真理がいる。
だが、彼女に背後にたたずむ影。もとい光が3体。
彼女の魔法は、光に包まれた人形を操り戦う事。
しかし、この魔力が満ちあふれない世界では、操れる光人形は1体のみ。
そのはずだった。ならば、彼女が統べる3体の輝く人影はなんなのか?
「なるほど、真理。お前が彼が戦ってる間、静観してた理由がわかったよ」
最初に沈黙を破ったのは天堂任だった。
さっきまでの娘をみる目が嘘みたいに変化していた。
瞳に浮かんでいる色は軽蔑。 自身の娘に対して、決して向けてはいけない部類の視線を放っている。
「彼との戦いで放出したコンカの魔力を取り込んだ。いや、取り込むが目的だったと言ったほうが正しいか?」
「・・・・・・」
「どこで、教育を間違えたものか。命を賭けた戦士の決闘を侮辱するなど、我が娘ながら吐き気がする。矯正してやる。かかってこい」
天堂任の怒鳴り声をきっかけに戦闘が開始された。
光人形は散開。上、右、左を3方向から同時に進んでいく。
いや、3方向だけではない。正面から本体である尾形真理が駆け出している。
光人形を操る時に真理の右手から放出される光。
そこから、さらに光る腕が具現化されている。
4体目の光人形を召喚することはできなくとも、攻撃力を持った腕だけは具現化できるということなのだろう。
4方向による同時攻撃。 コンマ1秒の差もない。
本来なら、避けることも不可能。受けようにも、全ての攻撃を捌ききることも不可能。
ならばどうする?簡単な答えだ。
避けぬ。受けぬ。
同時に3方向からの攻撃をマトモに喰らい。ただ1方向のみ、真理が腕のみ召喚した部分。それだけを素手でへし折っていた。
そのまま、真理を片手で押すように倒した。
その直後・・・・・・
天堂任にまとわりつく3体の光人形が弾け飛んだ。
「なんだい、ありゃ・・・・・・」
光人形を吹き飛ばしともの。それは何か?あまりにも巨大過ぎて、理解するのが遅れた。
それは光人形だった。
その巨大さは下から見上げるほどの大きさ。周囲の家よりも遥かに大きい。
10メートル近くはあるのだろうか?
「さて、真理よ。これを持ってお仕置きを執行する。全力で防御しろ」
天堂任が召喚した巨大な光人形は、彼の声に呼応するかのように拳を振りかぶった。
まるでパンチングマシンのハイスコア狙い。
助走のための2、3歩で大地は揺れる。そして、放たれた一撃は真理を庇うように集結した3体の光人形を蹴散らし、そのまま真理は宙に舞った。
「ぬおううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううう」
気がつけば走っていた。考えるよりも早く体が動いていたんだ。
体の怪我は天堂任によって癒されているが、完全にダメージが抜けてるわけではない。
痛んだ体にムチを打ち、全力疾走で駆け上がる。
(間に合え、間に合えよ)
目の前で真理が地面に叩きつけられようとしている。
両手を伸ばしても届かない。
大地を蹴り飛ぶ。届かない。
それでも全身を無理やり伸ばす。
一瞬、腕に感触が伝わる。何とか僕は真理の頭部だけ守りように真理と一緒に地面に叩きつけられた。
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