魔法少女はロジカルでマジカルに
泥にまみれて
どうしたものか?
基本的に、尾形真理は学校で話しかけてくることはない。
しかし、今の僕の服装。路上で関節の極めっこで遊んだ結果、泥だらけだ。
他の生徒だったら「登校中にこけちゃった」ですむだろうが、彼女相手に言い訳は通じないだろう。
正直に話すか。今日も立ち会って、明日も立ち会う約束を取り付けちゃったってね。
どんな馬鹿だ?それ?
あれ?やばくねぇ?僕の人生、詰んでない?
誤魔化す方法が何も浮かばないし、正直に話したら殺されるぞ!?
そして、時間は無慈悲に経過していき、放課後。コンカの探索を開始すると言う昨日の約束に従って、彼女は僕に近づいてくる。
「いや、登校中にこけちゃった」
「? ? ? いきなり、何を言い出してるの?」
しまった! 焦りすぎて、不自然を通り越してしまった。
「貴方、動揺してるわね。何を隠してるのかしら?ねぇ、何を隠してるのかしら?」
「えっと、いや、その・・・・・・」
結果、僕は今朝の出来事を話した。
彼女は終始無言で僕の話を聞いていた。彼女の沈黙が怖い。
「明日会う約束を取り付けたのは評価するわ。でもね、彼女と接触した時点で、どうして私に連絡をしなかったのか?理解に苦しむわ」
「ごめんなさい」
「いえ、私は謝罪を求めてるわけではないの。どうして?と言う疑問に答えてもらいたいのだけど・・・・・・ まぁ良いわ」
なんとか、許されたようだ。体の力が緩む。気がつくと額に汗が浮かんでいた。なんで、こんなに疲労感を感じているんだろうか?
「そう言えば、聞いていなかったのだけれども」
「ん?何を?」
「貴方は、彼女と接触してみて、彼女にどのような印象を受けたのかしら?」
「印象?印象か」と呟きながら、彼女の事を思い出す。
そう言われてみると、思っていたより彼女と言葉を交わしていない事に気づいた。
まぁ、言葉を交わすより、拳を交わしてるわけなのだが
それにしても・・・・・・
違和感。そうだ、違和感がある。僕はその違和感を言語化する。
「彼女は本当にテロリストなのだろうか?」
僕の言葉に尾形真理は面白そうな笑顔を向け「続けなさい」と付け加える。
「良くも悪くも彼女は子供なんだ。本当にこの世界を壊そうとしてるとは思えない。うまく言えないけど、彼女を倒す以外に解決策があると思うんだ」
尾形真理は黙りこくって、何やら思考を開始している。
時間にして、2、3分くらいの沈黙だったが、その沈黙は僕への重圧になっていた。
やがて、彼女の口を開いた。
「それじゃ、明日の立会いとやらで、説得してみなさい」
「説得?」
「あなたの話なら、彼女とは良好な関係を築けてるのでしょ?だったら、戦いよりも話し合いによる平和的な解決方法が見つかるかもしれないわ」
「でも、本当にそれでいいのか?」
「構わないわ。情が移って倒したくないのでしょ?」
僕は正直に頷く。まだ2回しか会ってない少女だけれども、少なからず好意的な印象を抱いている。
そんな僕の心情を知ってか、知らずか、彼女は次の言葉を繋げた。
「失敗したら失敗したで、影から闇討ちすればいいだけの話よ。どっちにしても私に損はないわ」
基本的に、尾形真理は学校で話しかけてくることはない。
しかし、今の僕の服装。路上で関節の極めっこで遊んだ結果、泥だらけだ。
他の生徒だったら「登校中にこけちゃった」ですむだろうが、彼女相手に言い訳は通じないだろう。
正直に話すか。今日も立ち会って、明日も立ち会う約束を取り付けちゃったってね。
どんな馬鹿だ?それ?
あれ?やばくねぇ?僕の人生、詰んでない?
誤魔化す方法が何も浮かばないし、正直に話したら殺されるぞ!?
そして、時間は無慈悲に経過していき、放課後。コンカの探索を開始すると言う昨日の約束に従って、彼女は僕に近づいてくる。
「いや、登校中にこけちゃった」
「? ? ? いきなり、何を言い出してるの?」
しまった! 焦りすぎて、不自然を通り越してしまった。
「貴方、動揺してるわね。何を隠してるのかしら?ねぇ、何を隠してるのかしら?」
「えっと、いや、その・・・・・・」
結果、僕は今朝の出来事を話した。
彼女は終始無言で僕の話を聞いていた。彼女の沈黙が怖い。
「明日会う約束を取り付けたのは評価するわ。でもね、彼女と接触した時点で、どうして私に連絡をしなかったのか?理解に苦しむわ」
「ごめんなさい」
「いえ、私は謝罪を求めてるわけではないの。どうして?と言う疑問に答えてもらいたいのだけど・・・・・・ まぁ良いわ」
なんとか、許されたようだ。体の力が緩む。気がつくと額に汗が浮かんでいた。なんで、こんなに疲労感を感じているんだろうか?
「そう言えば、聞いていなかったのだけれども」
「ん?何を?」
「貴方は、彼女と接触してみて、彼女にどのような印象を受けたのかしら?」
「印象?印象か」と呟きながら、彼女の事を思い出す。
そう言われてみると、思っていたより彼女と言葉を交わしていない事に気づいた。
まぁ、言葉を交わすより、拳を交わしてるわけなのだが
それにしても・・・・・・
違和感。そうだ、違和感がある。僕はその違和感を言語化する。
「彼女は本当にテロリストなのだろうか?」
僕の言葉に尾形真理は面白そうな笑顔を向け「続けなさい」と付け加える。
「良くも悪くも彼女は子供なんだ。本当にこの世界を壊そうとしてるとは思えない。うまく言えないけど、彼女を倒す以外に解決策があると思うんだ」
尾形真理は黙りこくって、何やら思考を開始している。
時間にして、2、3分くらいの沈黙だったが、その沈黙は僕への重圧になっていた。
やがて、彼女の口を開いた。
「それじゃ、明日の立会いとやらで、説得してみなさい」
「説得?」
「あなたの話なら、彼女とは良好な関係を築けてるのでしょ?だったら、戦いよりも話し合いによる平和的な解決方法が見つかるかもしれないわ」
「でも、本当にそれでいいのか?」
「構わないわ。情が移って倒したくないのでしょ?」
僕は正直に頷く。まだ2回しか会ってない少女だけれども、少なからず好意的な印象を抱いている。
そんな僕の心情を知ってか、知らずか、彼女は次の言葉を繋げた。
「失敗したら失敗したで、影から闇討ちすればいいだけの話よ。どっちにしても私に損はないわ」
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