魔法少女はロジカルでマジカルに
美女とマウントポジション
あの少女との戦い、ストリートファイトによって予想以上の疲労が溜まっていたみたいだ。
僕は帰宅するとベットに直行。そのままバタンキューと擬音が似合うほど、惰眠を貪っていた。
意識が遠のいて、どのくらい立つだろうか?
なんだか、うまく説明のできない違和感を感じている。
徐々に違和感が大きくなってくる。
僕は目を開いた。そして、おもわず目を見開いた。
尾形真理が僕に馬乗りになっていたのだ。
目を覚ますと美人の同級生が上にまたがっていたら、ほとんどの男子諸君はドキドキするだろう。
だが、その両コブシが強く、そして固く握られてるのを確認して、僕は違う意味でドキドキしている。
「尾形さん、尾形真理さんおはようございます。質問なのですが、なぜマウントからパウンド連射直前のような状態になってるのでしょうか?」
「天王寺くん、天王寺類くんおはようございます。それはいい質問ですね。あなたから魔法使いに襲われたとメールを受けた私は、急いで駆けつけてみたのです。すると、どうでしょ?肝心の天王寺くんは、すやすやとお休みの様子で・・・・・・。 殴ってもいいですよね?」
「すいません。ごめんなさい。どうかお願いですから全力で謝罪させてください」
「では、この一撃を持って和解といきましょう」
「チェスト」と裂帛の気合と体重が乗った一撃が、僕の顔面スレスレを通過。横の枕が低く鈍い音を上げた。
ついでに僕も小さな悲鳴をあげていた。
「ところで、この世界の徒手空拳の格闘術では、このマウントポジションって言う馬乗り状態が最強だと聞いて試してみたのだけれども、相手が武器を隠し持ってる場合では逆に危険ではないのかしら?」
彼女は、マウントポジションをとったまま、僕の上で話しかけてくる。
「確かに、総合格闘技ブームの時は、路上の喧嘩で刃物を隠し持った相手にマウントの真似をして、殺傷事件に発展した事例が多かったらしいよ」
わざわざ警察が、喧嘩からの殺傷事件増加を記者会見していたのをテレビで見たなぁ。
「では、この状態は実戦的とは言えないという事で良いのですね」
「いや、そうとも言いかねないね。最近だとプロの格闘家同士の喧嘩が動画でアップロードされてたりするけど、野性味というか、力強いというか、暴力的というのが一番近いかな。試合とは違って、反撃することすら許さないって感じで戦ってたりするんだ」
「私には、よくわからない例えだわ」
「まぁ、実際に見ないとわからないよ。でも、なんでそんな事に興味が?」
「貴方に接触してきた魔法使い。少年のような服装の少女で、『立ち会え!』って言われたわけよね?」
「うん、そうだった。その通り」
「おそらく、その子の名前はコンカ。風のコンカと呼ばれている少女よ」
やっぱりと言うか、何というか。魔法使いと言う事で、ある程度の予想はしていたが、あんな少女がテロリストというのは、少なからずショックを受けてた。
「彼女は6人のテロリストの中でも色合いが違うのよ」
「と言うと?」
「魔法によって魔法を超えた肉体の超越者を目指すもの。自身をより高めることだけを目標にしてる連中の1人なのよ」
「なるほど、魔法だけじゃなくて、肉体からのアプローチでも強靭な魔法使いになろうとしてるわけか。それで、こちら側の格闘技に興味を持って立会いなんてしてるんだな」
「前から気になってたんだけど、貴方って察しがいいのね」
「褒めてくれるんだったら、マウントから開放してくれない?」
「いやよ。この状態でどんな問題があるの?」
少し、本当に少しだけイラッとした。うん、少しだけ。
僕はブリッジでマウントを返そうとする。尾形真理は、僕の腹部に全ての体重を乗せてるわけではないので、ブリッジに跳ね上げられてもバランスを維持している。
だが、問題ない。
僕はブリッジ状態から右に向け捻りを加える。それと同時に彼女のワキの下に左手を差込、右側に押す。
ほとんど奇襲技のようなマウント返しだが、素人相手になら問題なく決まる。
そのまま、半回転して、お互いの体勢が上下入れ替わった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
あれ?さっきよりヤバイ体勢になってないか?
僕が彼女の上に覆い被さる状態。
彼女はガードポジション。僕の胴体を両足で絞めてる状態だ。
「えっと、退いた方がいいよね」
「別にこのままでいいわよ」
そう言うと、彼女は両手を僕の首に回し、力強く抱きしめてきた。
僕は自分の体温が上昇するのを感じる。心臓の鼓動は破裂しそうなほど高まっていく。
しかし、直ぐに僕を抑える両手は解放される。そして、彼女の両足がまるで2匹の蛇の如く、僕の首に絡みついて・・・・・・。
僕は薄れいく意識の中で思った。
女の子はスカートで三角締めをしてはいけません。
僕は帰宅するとベットに直行。そのままバタンキューと擬音が似合うほど、惰眠を貪っていた。
意識が遠のいて、どのくらい立つだろうか?
なんだか、うまく説明のできない違和感を感じている。
徐々に違和感が大きくなってくる。
僕は目を開いた。そして、おもわず目を見開いた。
尾形真理が僕に馬乗りになっていたのだ。
目を覚ますと美人の同級生が上にまたがっていたら、ほとんどの男子諸君はドキドキするだろう。
だが、その両コブシが強く、そして固く握られてるのを確認して、僕は違う意味でドキドキしている。
「尾形さん、尾形真理さんおはようございます。質問なのですが、なぜマウントからパウンド連射直前のような状態になってるのでしょうか?」
「天王寺くん、天王寺類くんおはようございます。それはいい質問ですね。あなたから魔法使いに襲われたとメールを受けた私は、急いで駆けつけてみたのです。すると、どうでしょ?肝心の天王寺くんは、すやすやとお休みの様子で・・・・・・。 殴ってもいいですよね?」
「すいません。ごめんなさい。どうかお願いですから全力で謝罪させてください」
「では、この一撃を持って和解といきましょう」
「チェスト」と裂帛の気合と体重が乗った一撃が、僕の顔面スレスレを通過。横の枕が低く鈍い音を上げた。
ついでに僕も小さな悲鳴をあげていた。
「ところで、この世界の徒手空拳の格闘術では、このマウントポジションって言う馬乗り状態が最強だと聞いて試してみたのだけれども、相手が武器を隠し持ってる場合では逆に危険ではないのかしら?」
彼女は、マウントポジションをとったまま、僕の上で話しかけてくる。
「確かに、総合格闘技ブームの時は、路上の喧嘩で刃物を隠し持った相手にマウントの真似をして、殺傷事件に発展した事例が多かったらしいよ」
わざわざ警察が、喧嘩からの殺傷事件増加を記者会見していたのをテレビで見たなぁ。
「では、この状態は実戦的とは言えないという事で良いのですね」
「いや、そうとも言いかねないね。最近だとプロの格闘家同士の喧嘩が動画でアップロードされてたりするけど、野性味というか、力強いというか、暴力的というのが一番近いかな。試合とは違って、反撃することすら許さないって感じで戦ってたりするんだ」
「私には、よくわからない例えだわ」
「まぁ、実際に見ないとわからないよ。でも、なんでそんな事に興味が?」
「貴方に接触してきた魔法使い。少年のような服装の少女で、『立ち会え!』って言われたわけよね?」
「うん、そうだった。その通り」
「おそらく、その子の名前はコンカ。風のコンカと呼ばれている少女よ」
やっぱりと言うか、何というか。魔法使いと言う事で、ある程度の予想はしていたが、あんな少女がテロリストというのは、少なからずショックを受けてた。
「彼女は6人のテロリストの中でも色合いが違うのよ」
「と言うと?」
「魔法によって魔法を超えた肉体の超越者を目指すもの。自身をより高めることだけを目標にしてる連中の1人なのよ」
「なるほど、魔法だけじゃなくて、肉体からのアプローチでも強靭な魔法使いになろうとしてるわけか。それで、こちら側の格闘技に興味を持って立会いなんてしてるんだな」
「前から気になってたんだけど、貴方って察しがいいのね」
「褒めてくれるんだったら、マウントから開放してくれない?」
「いやよ。この状態でどんな問題があるの?」
少し、本当に少しだけイラッとした。うん、少しだけ。
僕はブリッジでマウントを返そうとする。尾形真理は、僕の腹部に全ての体重を乗せてるわけではないので、ブリッジに跳ね上げられてもバランスを維持している。
だが、問題ない。
僕はブリッジ状態から右に向け捻りを加える。それと同時に彼女のワキの下に左手を差込、右側に押す。
ほとんど奇襲技のようなマウント返しだが、素人相手になら問題なく決まる。
そのまま、半回転して、お互いの体勢が上下入れ替わった。
「・・・・・・」
「・・・・・・」
あれ?さっきよりヤバイ体勢になってないか?
僕が彼女の上に覆い被さる状態。
彼女はガードポジション。僕の胴体を両足で絞めてる状態だ。
「えっと、退いた方がいいよね」
「別にこのままでいいわよ」
そう言うと、彼女は両手を僕の首に回し、力強く抱きしめてきた。
僕は自分の体温が上昇するのを感じる。心臓の鼓動は破裂しそうなほど高まっていく。
しかし、直ぐに僕を抑える両手は解放される。そして、彼女の両足がまるで2匹の蛇の如く、僕の首に絡みついて・・・・・・。
僕は薄れいく意識の中で思った。
女の子はスカートで三角締めをしてはいけません。
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