魔法少女はロジカルでマジカルに
勝利に向かって
「追ってこなかったな」と僕。
「そのようね」と尾形真理。
彼女は体力に欠点があるのようだ。ゼーゼーと息を切れし、顔色も悪くなっている。
あの後、全力疾走に近い速度で数分間走り、近くのコンビニに逃げ込んだ僕らは小休憩を取っていた。
「考えてみると、あのタイトって奴は僕らを追いかけてくる理由ってないよね?」
テロリストとは言え、待ち伏せして襲ってきたのは僕らなわけで・・・・・・。
「へぇ、それは私たちは追う価値もないってことかしら?私の事を降りかかってきた火の粉レベルって言ってるのよね?そういう意味だと思ってもいいのかしら?」
どうやら、地雷を踏んでしまったようだ。マシンガンのような言葉の速射で追い詰めようとしてくる。さっきまで酸欠状態で喘いでた奴とは思えないほどだ。
しかし、自身を『降りかかる火の粉』と例える辺り、ひっそりと気にしてるのだろう。
僕には、魔法に関して素人だが、尾形真理とタイトの間には大きな力量の差があるように思えた。
なぜ、真っ向勝負を挑んだのか疑問に思うほどだ。
いや、策を労せず、正面から当たるのは戦いに置いての礼儀なのか?
思い返せば、彼女が最初にタイトに行った口舌戦。あれは、武将が一騎打ちで行う名乗り上げのようなものではないのか?
単純な闘争に置いてすら美意識を持ち込み、こちら側の世界で言う武士道や騎士道に類するもの。あえて言えば魔法道なんてものが存在するのかもしれない。
だとしたら、若干メンドくさいな。
でも、最初から僕を連れて2対1の戦闘を考えてていたり、僕の策に賛同してくれているんだ。
卑怯な真似はしたくないとか、美意識と心中するタイプではないだろう。
しかし、これから先は、彼女らの文化も知っておかないと空中分裂の可能性もある。
僕らに取って当たり前の事でも、彼女達に取って最大のタブーに触れてしまうことありえる話だ。
うむ・・・・・・。
やっぱり、メンドくさい事に代わりはないんだな。
「で、この後は、どうするんだ?休憩が終わったらリベンジマッチか?」
「当然よ。このまま泣き寝入りするほど、私の涙腺は緩んでないの」
「その前に、この戦いの勝利に祝杯を先に済ませとくか」
僕は、コンビニで買った1.5リットルのコーラと紙コップを取り出した。
「貴方にしては気の利いた趣向じゃない」
彼女は珍しく、ご機嫌な声をだした。
「まぁ、場所が殺風景なコンビニの駐車場で悪いんだけどな」
「いいえ。士気を上げるには十分よ」
彼女は紙コップを掲げ、僕はそれにコーラを注いだ。
そして、彼女も僕の紙コップにコーラを注ぐ。
やってみると、思いのほか戦いを挑むための儀式みたいに思えてくるのが不思議だ。
「では、この戦いに」
「この勝利に」
『乾杯』
そのままイッキに飲み干した彼女の反応は、とても言い表せない状態だった。
どうやら、彼女の世界には炭酸飲料が存在しなかったらしい。
「そのようね」と尾形真理。
彼女は体力に欠点があるのようだ。ゼーゼーと息を切れし、顔色も悪くなっている。
あの後、全力疾走に近い速度で数分間走り、近くのコンビニに逃げ込んだ僕らは小休憩を取っていた。
「考えてみると、あのタイトって奴は僕らを追いかけてくる理由ってないよね?」
テロリストとは言え、待ち伏せして襲ってきたのは僕らなわけで・・・・・・。
「へぇ、それは私たちは追う価値もないってことかしら?私の事を降りかかってきた火の粉レベルって言ってるのよね?そういう意味だと思ってもいいのかしら?」
どうやら、地雷を踏んでしまったようだ。マシンガンのような言葉の速射で追い詰めようとしてくる。さっきまで酸欠状態で喘いでた奴とは思えないほどだ。
しかし、自身を『降りかかる火の粉』と例える辺り、ひっそりと気にしてるのだろう。
僕には、魔法に関して素人だが、尾形真理とタイトの間には大きな力量の差があるように思えた。
なぜ、真っ向勝負を挑んだのか疑問に思うほどだ。
いや、策を労せず、正面から当たるのは戦いに置いての礼儀なのか?
思い返せば、彼女が最初にタイトに行った口舌戦。あれは、武将が一騎打ちで行う名乗り上げのようなものではないのか?
単純な闘争に置いてすら美意識を持ち込み、こちら側の世界で言う武士道や騎士道に類するもの。あえて言えば魔法道なんてものが存在するのかもしれない。
だとしたら、若干メンドくさいな。
でも、最初から僕を連れて2対1の戦闘を考えてていたり、僕の策に賛同してくれているんだ。
卑怯な真似はしたくないとか、美意識と心中するタイプではないだろう。
しかし、これから先は、彼女らの文化も知っておかないと空中分裂の可能性もある。
僕らに取って当たり前の事でも、彼女達に取って最大のタブーに触れてしまうことありえる話だ。
うむ・・・・・・。
やっぱり、メンドくさい事に代わりはないんだな。
「で、この後は、どうするんだ?休憩が終わったらリベンジマッチか?」
「当然よ。このまま泣き寝入りするほど、私の涙腺は緩んでないの」
「その前に、この戦いの勝利に祝杯を先に済ませとくか」
僕は、コンビニで買った1.5リットルのコーラと紙コップを取り出した。
「貴方にしては気の利いた趣向じゃない」
彼女は珍しく、ご機嫌な声をだした。
「まぁ、場所が殺風景なコンビニの駐車場で悪いんだけどな」
「いいえ。士気を上げるには十分よ」
彼女は紙コップを掲げ、僕はそれにコーラを注いだ。
そして、彼女も僕の紙コップにコーラを注ぐ。
やってみると、思いのほか戦いを挑むための儀式みたいに思えてくるのが不思議だ。
「では、この戦いに」
「この勝利に」
『乾杯』
そのままイッキに飲み干した彼女の反応は、とても言い表せない状態だった。
どうやら、彼女の世界には炭酸飲料が存在しなかったらしい。
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