魔法少女はロジカルでマジカルに
逃走 敗走 戦術的撤退?
 
「光人形、解放。スピードに特化。かく乱せよ」
彼女の言葉に反応して、光人形の輝きが戻っていく。
「光人形から魔力を切り離し、自動化させましたか。しかし、自動人形など殿を務めさすには役不足ですぞ」
タイトは高らかに笑い、光人形に向かって行く。
確かに、光人形のスピードは上がっているようだが、動きは短調で、簡単にいなされ炎を浴びている。時間稼ぎとして成立するかも怪しい状況になっている。
そんな心境を知ってか、知らずか、尾形真理は
「残存魔力をかく乱に全て使わせている。時間が稼げるのは約5分ってところ。本当に勝機を見出しているんでしょうね?」
「あぁ、たぶんな」
「たぶんって貴方ね・・・・・・」
怒声を浴びる前に彼女の手を取り駆け出した。
なんとしても、タイトが光人形を撃破して追いかける来るまでアレを見つけなければ・・・・・・。
最悪、そこら辺から失敬すればいいが、できれば避けたい。
「一応、聞いおくけど」
「何よ?」
「あれは、炎の見た目の魔術的なものじゃなくて、実際の炎を操ってるんだよな?」
「そうよ。世界を構築する四大元素。風、火、土、水。これを操るのは世界を操ると同じ意味。相手はそれほどの魔法使いなのよ?本当の本当に勝てるのよね?魔法素人のあなたが断言するくらい楽勝なのよね?」
「楽勝かどうか、取り敢えずは俺のプランを聞いて判断してくれ」
僕は、彼女に自身の考えを喋った。
意外にも、その答えは「わからない」というものだった。
「いや、わからないって、そんな・・・・・・」
「正直に白状するわ。あなたが言ってる事。それ自体が半分も理解できないの」
「ん?それはどういう意味?」
「あなたが言ってるのは、こういう現象を起こせば勝てるって意味なのでしょ?けれどもそれは、理科、科学、物理を学んできた、物質文化に住む者の理論であって、私たちには、理解が困難なのよ」
「そうか、僕ら魔法を理解するのが難しいのと同じで、君たちには科学的な要素の理解が困難なのか」
彼女は深く頷いた。
しかし、困った。こうなっては効果がわからない攻撃に賭ける事になってしまう。
イチかバチか。伸るか反るか。当たるも八卦、当たらぬも八卦。
最後は違うか。
僕は、背後を振り返り様子を確認する。
しかし、見えるのは暗闇が広がるばかりで、何が起きてるのか肉眼では把握できない。
いや、暗闇が広がってる時点でおかしい。
脱兎の如く走りだして、2~3分。まだ5分も経過してないはずだ。
だが、見えるのは暗闇のみ。光人形の輝きも、タイトの炎の光も見えない。
思わず、舌打ちをならした。予想より、早くも大破されたってことか・・・・・・。
「光人形、解放。スピードに特化。かく乱せよ」
彼女の言葉に反応して、光人形の輝きが戻っていく。
「光人形から魔力を切り離し、自動化させましたか。しかし、自動人形など殿を務めさすには役不足ですぞ」
タイトは高らかに笑い、光人形に向かって行く。
確かに、光人形のスピードは上がっているようだが、動きは短調で、簡単にいなされ炎を浴びている。時間稼ぎとして成立するかも怪しい状況になっている。
そんな心境を知ってか、知らずか、尾形真理は
「残存魔力をかく乱に全て使わせている。時間が稼げるのは約5分ってところ。本当に勝機を見出しているんでしょうね?」
「あぁ、たぶんな」
「たぶんって貴方ね・・・・・・」
怒声を浴びる前に彼女の手を取り駆け出した。
なんとしても、タイトが光人形を撃破して追いかける来るまでアレを見つけなければ・・・・・・。
最悪、そこら辺から失敬すればいいが、できれば避けたい。
「一応、聞いおくけど」
「何よ?」
「あれは、炎の見た目の魔術的なものじゃなくて、実際の炎を操ってるんだよな?」
「そうよ。世界を構築する四大元素。風、火、土、水。これを操るのは世界を操ると同じ意味。相手はそれほどの魔法使いなのよ?本当の本当に勝てるのよね?魔法素人のあなたが断言するくらい楽勝なのよね?」
「楽勝かどうか、取り敢えずは俺のプランを聞いて判断してくれ」
僕は、彼女に自身の考えを喋った。
意外にも、その答えは「わからない」というものだった。
「いや、わからないって、そんな・・・・・・」
「正直に白状するわ。あなたが言ってる事。それ自体が半分も理解できないの」
「ん?それはどういう意味?」
「あなたが言ってるのは、こういう現象を起こせば勝てるって意味なのでしょ?けれどもそれは、理科、科学、物理を学んできた、物質文化に住む者の理論であって、私たちには、理解が困難なのよ」
「そうか、僕ら魔法を理解するのが難しいのと同じで、君たちには科学的な要素の理解が困難なのか」
彼女は深く頷いた。
しかし、困った。こうなっては効果がわからない攻撃に賭ける事になってしまう。
イチかバチか。伸るか反るか。当たるも八卦、当たらぬも八卦。
最後は違うか。
僕は、背後を振り返り様子を確認する。
しかし、見えるのは暗闇が広がるばかりで、何が起きてるのか肉眼では把握できない。
いや、暗闇が広がってる時点でおかしい。
脱兎の如く走りだして、2~3分。まだ5分も経過してないはずだ。
だが、見えるのは暗闇のみ。光人形の輝きも、タイトの炎の光も見えない。
思わず、舌打ちをならした。予想より、早くも大破されたってことか・・・・・・。
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