魔法少女はロジカルでマジカルに
キスと渡り廊下
口づけ 接吻 キス
あまりの出来事に脳の処理速度が追いつかない。
彼女は、まるで甘噛みするように僕の上唇を弄び、次は下唇に移る。
やがて彼女の舌が僕の口内に入り、歯を丁寧に撫でるように動かす。
それを何度か繰り返すと、舌をさらに進ませ、自分の舌を僕の舌とを絡み合わせていく。
まるで二匹の蛇が遊んでいるかの如く・・・・・・。
長い時間、口内を陵辱され、ようやく解放された時には息が上がっていた。
彼女もまた、途絶え途絶えの息遣いで、妙にエロス意識させ・・・・・・。
「って、いきなり何すんだよ!ファーストキスだぞ。畜生め!」
僕の怒鳴り声に対して、彼女は可愛らしく首をかしげた。
「こっちの世界じゃ、親しい者への挨拶に口と口を合わせると聞いていたけど違うの?」
「いや、日本じゃやらない。というより、この国じゃ熱烈な愛情表現だぞ。それ。」
むしろ、挨拶がわりにディープキスをする国なんて存在しない。
「そう?まだ、こちら側の風習には慣れが必要のようね」
彼女は、まだ自分が行った行為の意味がよく理解できてないようだ。
その温度差のおかげで、なんとか平常心を維持する事に成功した。
それよりも、気になったのは『こちら側の世界』という表現だ。
外国育ちのお嬢さんにしても、さっきの行動は常識外れと言うか、何というか。
「君は、どこから来たの?」
僕の問いに彼女は実に堂々と胸を張って答える。まるで、それが栄光であると言わんばかりに。
「私が来たのは〈ニホン〉 精神文化大国〈ニホン〉よ」
精神文化大国〈ニホン〉
それは、僕らが住む日本、物質文化大国〈日本〉のパラレルワールドだと言われている。
その存在が明らかになったのは3年前の科学実験。
確か、本来の実験目的は、ビックバン直後の宇宙の様子を擬似的に作り上げ観察するものだった。
それが、パラレルワールドと繋がる空間を作り上げてしまったのだ。
どうして、それが起こったのか。原因は何なのか。それは、今でも調査中らしい。
物質文化大国〈日本〉と精神文化大国〈ニホン〉
この二つにの大きな違いは、物質文化と精神文化である。
僕らは、道具などの機械を頼り生活をしている。これが物質文化。
それに対して、精神文化に住む人達は、心や感情といったものにより、物体へ何らかの変化をもたらすことができる。その技術により、僕らの機械に匹敵する利便性を獲得してきたという。
簡単に、こちら側の言葉に直すと魔法だ。
つまり、精神文化大国〈ニホン〉とは魔法の国なのだ。
という事は、その国から来たという少女、尾形真理は魔法使いということになる。
いや、年齢的に言うと魔法少女と言った所だろうか?
「異文化交流留学生制度って知ってるかしら?」
彼女の言葉に僕は首を横に振る。
そうでしょうね。彼女はつぶやいて、話を続ける。
「言ってしまえば、ニホン同士の交換留学なわけだけど、それは周囲の人間には秘密なわけなの」
そう言えば、聞いたことがある気がする。
両政府間で交流を行うが、互いの世界に存在しない技術を持ち込み、不必要な混乱を防ぐために秘密裏で行われている。
だから、僕ら一般人に取って、パラレルワールドや魔法なんて、漫画やゲームだけの存在みたいなもの。都市伝説のようなものだと思っていたが、本当にやっていたのか。
僅かながら感動すら覚えてしまった。
「それで、なんで貴方に秘密を打ち明けたかと説明すると・・・・・・
彼女の右腕に変化が生じていた。
最初に彼女を見た時、同様に彼女の右腕は光輝いていたのだ。
「この光が認識できるという事は、貴方は、フィジカル的にも、メンタル的にも、魔法に対する才能があるようなの。少し、お手伝いして欲しいことがあってね。どこまでやれるか見せてもらいたいわけなのよ」
『出てきなさい。光人形』
あまりの出来事に脳の処理速度が追いつかない。
彼女は、まるで甘噛みするように僕の上唇を弄び、次は下唇に移る。
やがて彼女の舌が僕の口内に入り、歯を丁寧に撫でるように動かす。
それを何度か繰り返すと、舌をさらに進ませ、自分の舌を僕の舌とを絡み合わせていく。
まるで二匹の蛇が遊んでいるかの如く・・・・・・。
長い時間、口内を陵辱され、ようやく解放された時には息が上がっていた。
彼女もまた、途絶え途絶えの息遣いで、妙にエロス意識させ・・・・・・。
「って、いきなり何すんだよ!ファーストキスだぞ。畜生め!」
僕の怒鳴り声に対して、彼女は可愛らしく首をかしげた。
「こっちの世界じゃ、親しい者への挨拶に口と口を合わせると聞いていたけど違うの?」
「いや、日本じゃやらない。というより、この国じゃ熱烈な愛情表現だぞ。それ。」
むしろ、挨拶がわりにディープキスをする国なんて存在しない。
「そう?まだ、こちら側の風習には慣れが必要のようね」
彼女は、まだ自分が行った行為の意味がよく理解できてないようだ。
その温度差のおかげで、なんとか平常心を維持する事に成功した。
それよりも、気になったのは『こちら側の世界』という表現だ。
外国育ちのお嬢さんにしても、さっきの行動は常識外れと言うか、何というか。
「君は、どこから来たの?」
僕の問いに彼女は実に堂々と胸を張って答える。まるで、それが栄光であると言わんばかりに。
「私が来たのは〈ニホン〉 精神文化大国〈ニホン〉よ」
精神文化大国〈ニホン〉
それは、僕らが住む日本、物質文化大国〈日本〉のパラレルワールドだと言われている。
その存在が明らかになったのは3年前の科学実験。
確か、本来の実験目的は、ビックバン直後の宇宙の様子を擬似的に作り上げ観察するものだった。
それが、パラレルワールドと繋がる空間を作り上げてしまったのだ。
どうして、それが起こったのか。原因は何なのか。それは、今でも調査中らしい。
物質文化大国〈日本〉と精神文化大国〈ニホン〉
この二つにの大きな違いは、物質文化と精神文化である。
僕らは、道具などの機械を頼り生活をしている。これが物質文化。
それに対して、精神文化に住む人達は、心や感情といったものにより、物体へ何らかの変化をもたらすことができる。その技術により、僕らの機械に匹敵する利便性を獲得してきたという。
簡単に、こちら側の言葉に直すと魔法だ。
つまり、精神文化大国〈ニホン〉とは魔法の国なのだ。
という事は、その国から来たという少女、尾形真理は魔法使いということになる。
いや、年齢的に言うと魔法少女と言った所だろうか?
「異文化交流留学生制度って知ってるかしら?」
彼女の言葉に僕は首を横に振る。
そうでしょうね。彼女はつぶやいて、話を続ける。
「言ってしまえば、ニホン同士の交換留学なわけだけど、それは周囲の人間には秘密なわけなの」
そう言えば、聞いたことがある気がする。
両政府間で交流を行うが、互いの世界に存在しない技術を持ち込み、不必要な混乱を防ぐために秘密裏で行われている。
だから、僕ら一般人に取って、パラレルワールドや魔法なんて、漫画やゲームだけの存在みたいなもの。都市伝説のようなものだと思っていたが、本当にやっていたのか。
僅かながら感動すら覚えてしまった。
「それで、なんで貴方に秘密を打ち明けたかと説明すると・・・・・・
彼女の右腕に変化が生じていた。
最初に彼女を見た時、同様に彼女の右腕は光輝いていたのだ。
「この光が認識できるという事は、貴方は、フィジカル的にも、メンタル的にも、魔法に対する才能があるようなの。少し、お手伝いして欲しいことがあってね。どこまでやれるか見せてもらいたいわけなのよ」
『出てきなさい。光人形』
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