絶望世界の最強機≪インフィニティ≫ ~三十五歳、異世界に立つ。~
第三百五十八話 行為(後編)
「んっ……!」
コルネリアの嬌声を聞いて微笑むエスティ。
「どうしたの、コルネリア? やめて、とか言っておきながらとても気持ちよさそうだけれど? もしかして自分に嘘を吐いているの? だったら止めておいたほうがいいよ。自分に忠実になったほうがいいと思うよ」
「そんな……ことっ」
言われても困る――と彼女は言いたかった。でも、エスティの愛撫が擽ったくて、こそばゆくて、気持ちよくて――まともに反応することが出来なかった。
エスティの愛撫は次の段階に移る。ピンク色の突起がほのかに隆起しだし、コルネリアの顔が火照ってきたのを見計らって、エスティはその山全体を掌で優しく包み込んだ。直に、彼女の鼓動や体温が伝わっていく。
そしてゆっくりと、彼女の胸を揉みしだいていく。細かく、切なく、儚くコルネリアの口から嬌声が漏れる。彼女もその声を聞いて恥ずかしくなるのか、右手で口を抑えて出ないようにする。
だが、本能には逆らえない。
「んんっ……! ああっ……」
儚い声が、部屋の中に広がっていく。
そして次にエスティは、下腹部に手を添えていく。指で肌をなぞっていく。
そのたびにぞくぞくと悪寒がコルネリアに襲い掛かる。しかし今の彼女はその悪寒すら快楽と変わっていた。
エスティはコルネリアの着ているズボンに手をかける。
「やめてくれ……それだけは……そっちだけは……」
コルネリアの必死の言葉に、一度は手を離す。
だが、二回目はそうはいかない。
ズボンに手をかけて、そのままゆっくりと下ろしていく。すぐに白いパンツが姿を見せた。白いパンツの正面にはリボンがワンポイントついている。質素ではあるが、コルネリアらしいパンツだとエスティは思った。
「エスティ……もう、もうやめてくれ」
「何で?」
エスティは微笑む。
「何で、って……私たち、女性だろう? ……女性同士で、そんなことをするのは……」
エスティはコルネリアの言葉を無視して、コルネリアの秘所を布越しに触れる。ほのかに二つの山となっており、その合間は湿っていた。
「あれ? どうしてまだ何もしていないのに湿っているの? ……ああ、そっか。胸を揉んだからだね。それだけで濡れちゃうなんて、コルネリアって変態ね」
「違う、違う……」
もうコルネリアは泣きそうだった。
エスティはその表情を見つめながら、ゆっくりとコルネリアからパンツを脱がしていく。
そして、コルネリアは生まれたままの姿になった。
秘所からぽたり、ぽたり、と蜜が垂れていた。脹脛を伝ってズボンにもしみこんでいた。
「見ないで……」
コルネリアは顔を赤らめて、そう言った。
「可愛い、コルネリア」
エスティは彼女の秘所に顔を埋める。そして、エスティは舌を這わせ秘所から溢れる蜜を舐めていく。舌の感触が彼女にとって快楽となり、舐められるたびにコルネリアは喘いだ。
「ねえ、コルネリア」
息も絶え絶えになっているコルネリアに、エスティは訊ねる。
「続きは、ベッドの上でしましょう……?」
「…………」
コルネリアはその言葉にノーとすぐに言うことは、出来なかった。
◇◇◇
彼女が目を覚ました時、ベッドの上に横たわっていた。
起きると何も着用していなかった。秘所からは薄い赤色の液体があふれ出ていた。
それだけを見て解らない彼女では無い。ここで何があったのか、彼女の身体から『何』が失われたのか――。
彼女は何があったのかを思い出す。エスティに胸を揉まれ、服を脱がされ、そして――。
「ああ、私……」
コルネリアはエスティとここで、行為に及んだ。
それを思い出して彼女は頬を紅潮させた。
そして、彼女はまた思い出す。
「そうだ、あの渦……!」
彼女は服を着て、急いで部屋を後にする。
管制室へ向かうまでそう時間はかからなかった。
管制室に向かうまで、違和を多々感じられた。
――なぜ人が居ないのか?
レーヴにそう多くない人間とはいえ、三十人近い人間が常にアジトに居る。だから、いないわけがない。すれ違わないわけがないのだ。
管制室に入ると、その不安は的中した。
管制室にも、誰も居なかった。
「……どういうこと?」
モニターを確認する。モニターはレーヴアジトの凡てを映し出している。そして、その画面さえ見ればどこかに人がいるか解る――そう思っていた。
だが、どこにも人間が居なかった。
「どこに……みんなどこへ消えてしまったというの?」
モニターの画面を一つ一つ確認するコルネリア。
どこへ消えてしまったというのか、どこに居なくなってしまったというのか。
そして彼女は一つの画面を見つける。
「いた――!」
人間の姿が見えた。
しかも、その姿を見た限りでは――そこに居たのはエスティ、崇人、ヴィエンスだった。
「エスティ……タカトをどこに連れていくんだ?」
そして、コルネリアは管制室に用意しておいた拳銃を装備して、管制室を後にした。
◇◇◇
地下室。
エスティを先頭にして崇人とヴィエンスは歩いていた。
「エスティ……いったい僕たちはどこへ向かっているんだ?」
エスティは答えない。
流石のヴィエンスも怒りを募らせていた。
「なあ、エスティ。少しくらい何をするのか伝えてくれないと、こっちだって素直に従うことも難しいぞ?」
ヴィエンスの言葉にもエスティは答えなかった。
そして、エスティはあるところで止まった。
そこにあったのは、巨大な扉だった。
刺繍の施された模様がある扉で、言語――日本語で文字が描かれている。
それは、彼が覚えている文面と同じだった。
――ここは、世界の始まりの場所。始まりは終わりであり、終わりは始まりを生む。世界の原初はこの場所から再び生まれることだろう
「ここは……」
「タカト、あなたはこの世界を見て、どう思った?」
エスティの発言は唐突だった。突然そのようなことを言われても、しっかりとした解答が出来るとは思わなかった。
エスティの話は続く。
「きっと十年前と比べて酷い世界になってしまったと思う。それは私だって解る。人間も、世界も、何もかも変わってしまった。そしてそのタイミングで『破壊者からの攻撃』を受けた。正確に言えば、この世界は戦うことを棄権した。それと同時にこの世界は消失することが決定した。一週間後、人類は滅びる」
「……どういうことだ? 破壊者? 人類が滅びる? 一体何を言っているのか解らないぞ」
「帽子屋は世界を破壊させたくなかったのか知らないけれど、破壊者との戦闘を望んでいた。でも、私はそれを断った。帽子屋のシナリオと違うストーリーとしたから、もしかしたら私は消されるかもしれない。用済みとして」
「どういうことだ……? もしかして、君も……シリーズなのか?」
その言葉にエスティは頷く。
「あなただけは助かってほしい。あなたへの思いだけは、変わらない」
「俺は何だ? 俺はただのおまけか?」
ヴィエンスの言葉に、エスティは首を横に振る。
「あなたはタカトを守ってほしい。私はこの世界から離れることは出来ないから。シリーズとして再生した以上、この世界に紐づけされた存在となってしまった。だから私は、この世界を捨てるわけにはいかない。帽子屋……同じシリーズの存在が作ったシナリオによって、この世界の人々は殺されてしまうのだから」
「そんな……どうにかならないのか?」
首を振るエスティ。
「それは出来ない。だけれど、あなたにこれを託すことは出来る」
そう言って、エスティは崇人にあるものを差し出した。
それは、小さい立方体の物体だった。
「……これは?」
「ここにインフィニティを封じ込めた。ただ念じれば、思い通りの場所にインフィニティを戻すことが出来る。流石にこの門を通ることは出来ないからね」
「なあ、エスティ。……この門の先には、いったい?」
「この門の先にある世界、それは――」
エスティは目を瞑り、少し考え事をした。
崇人もまた、エスティが言うことを予測していた。こうであればいいのに、そう思っていた。
そして、エスティは言った。
「この先にあるのは、タカト、あなたがもともと住んでいた世界。『地球』という惑星があり、『日本』という国家がある世界よ」
コルネリアの嬌声を聞いて微笑むエスティ。
「どうしたの、コルネリア? やめて、とか言っておきながらとても気持ちよさそうだけれど? もしかして自分に嘘を吐いているの? だったら止めておいたほうがいいよ。自分に忠実になったほうがいいと思うよ」
「そんな……ことっ」
言われても困る――と彼女は言いたかった。でも、エスティの愛撫が擽ったくて、こそばゆくて、気持ちよくて――まともに反応することが出来なかった。
エスティの愛撫は次の段階に移る。ピンク色の突起がほのかに隆起しだし、コルネリアの顔が火照ってきたのを見計らって、エスティはその山全体を掌で優しく包み込んだ。直に、彼女の鼓動や体温が伝わっていく。
そしてゆっくりと、彼女の胸を揉みしだいていく。細かく、切なく、儚くコルネリアの口から嬌声が漏れる。彼女もその声を聞いて恥ずかしくなるのか、右手で口を抑えて出ないようにする。
だが、本能には逆らえない。
「んんっ……! ああっ……」
儚い声が、部屋の中に広がっていく。
そして次にエスティは、下腹部に手を添えていく。指で肌をなぞっていく。
そのたびにぞくぞくと悪寒がコルネリアに襲い掛かる。しかし今の彼女はその悪寒すら快楽と変わっていた。
エスティはコルネリアの着ているズボンに手をかける。
「やめてくれ……それだけは……そっちだけは……」
コルネリアの必死の言葉に、一度は手を離す。
だが、二回目はそうはいかない。
ズボンに手をかけて、そのままゆっくりと下ろしていく。すぐに白いパンツが姿を見せた。白いパンツの正面にはリボンがワンポイントついている。質素ではあるが、コルネリアらしいパンツだとエスティは思った。
「エスティ……もう、もうやめてくれ」
「何で?」
エスティは微笑む。
「何で、って……私たち、女性だろう? ……女性同士で、そんなことをするのは……」
エスティはコルネリアの言葉を無視して、コルネリアの秘所を布越しに触れる。ほのかに二つの山となっており、その合間は湿っていた。
「あれ? どうしてまだ何もしていないのに湿っているの? ……ああ、そっか。胸を揉んだからだね。それだけで濡れちゃうなんて、コルネリアって変態ね」
「違う、違う……」
もうコルネリアは泣きそうだった。
エスティはその表情を見つめながら、ゆっくりとコルネリアからパンツを脱がしていく。
そして、コルネリアは生まれたままの姿になった。
秘所からぽたり、ぽたり、と蜜が垂れていた。脹脛を伝ってズボンにもしみこんでいた。
「見ないで……」
コルネリアは顔を赤らめて、そう言った。
「可愛い、コルネリア」
エスティは彼女の秘所に顔を埋める。そして、エスティは舌を這わせ秘所から溢れる蜜を舐めていく。舌の感触が彼女にとって快楽となり、舐められるたびにコルネリアは喘いだ。
「ねえ、コルネリア」
息も絶え絶えになっているコルネリアに、エスティは訊ねる。
「続きは、ベッドの上でしましょう……?」
「…………」
コルネリアはその言葉にノーとすぐに言うことは、出来なかった。
◇◇◇
彼女が目を覚ました時、ベッドの上に横たわっていた。
起きると何も着用していなかった。秘所からは薄い赤色の液体があふれ出ていた。
それだけを見て解らない彼女では無い。ここで何があったのか、彼女の身体から『何』が失われたのか――。
彼女は何があったのかを思い出す。エスティに胸を揉まれ、服を脱がされ、そして――。
「ああ、私……」
コルネリアはエスティとここで、行為に及んだ。
それを思い出して彼女は頬を紅潮させた。
そして、彼女はまた思い出す。
「そうだ、あの渦……!」
彼女は服を着て、急いで部屋を後にする。
管制室へ向かうまでそう時間はかからなかった。
管制室に向かうまで、違和を多々感じられた。
――なぜ人が居ないのか?
レーヴにそう多くない人間とはいえ、三十人近い人間が常にアジトに居る。だから、いないわけがない。すれ違わないわけがないのだ。
管制室に入ると、その不安は的中した。
管制室にも、誰も居なかった。
「……どういうこと?」
モニターを確認する。モニターはレーヴアジトの凡てを映し出している。そして、その画面さえ見ればどこかに人がいるか解る――そう思っていた。
だが、どこにも人間が居なかった。
「どこに……みんなどこへ消えてしまったというの?」
モニターの画面を一つ一つ確認するコルネリア。
どこへ消えてしまったというのか、どこに居なくなってしまったというのか。
そして彼女は一つの画面を見つける。
「いた――!」
人間の姿が見えた。
しかも、その姿を見た限りでは――そこに居たのはエスティ、崇人、ヴィエンスだった。
「エスティ……タカトをどこに連れていくんだ?」
そして、コルネリアは管制室に用意しておいた拳銃を装備して、管制室を後にした。
◇◇◇
地下室。
エスティを先頭にして崇人とヴィエンスは歩いていた。
「エスティ……いったい僕たちはどこへ向かっているんだ?」
エスティは答えない。
流石のヴィエンスも怒りを募らせていた。
「なあ、エスティ。少しくらい何をするのか伝えてくれないと、こっちだって素直に従うことも難しいぞ?」
ヴィエンスの言葉にもエスティは答えなかった。
そして、エスティはあるところで止まった。
そこにあったのは、巨大な扉だった。
刺繍の施された模様がある扉で、言語――日本語で文字が描かれている。
それは、彼が覚えている文面と同じだった。
――ここは、世界の始まりの場所。始まりは終わりであり、終わりは始まりを生む。世界の原初はこの場所から再び生まれることだろう
「ここは……」
「タカト、あなたはこの世界を見て、どう思った?」
エスティの発言は唐突だった。突然そのようなことを言われても、しっかりとした解答が出来るとは思わなかった。
エスティの話は続く。
「きっと十年前と比べて酷い世界になってしまったと思う。それは私だって解る。人間も、世界も、何もかも変わってしまった。そしてそのタイミングで『破壊者からの攻撃』を受けた。正確に言えば、この世界は戦うことを棄権した。それと同時にこの世界は消失することが決定した。一週間後、人類は滅びる」
「……どういうことだ? 破壊者? 人類が滅びる? 一体何を言っているのか解らないぞ」
「帽子屋は世界を破壊させたくなかったのか知らないけれど、破壊者との戦闘を望んでいた。でも、私はそれを断った。帽子屋のシナリオと違うストーリーとしたから、もしかしたら私は消されるかもしれない。用済みとして」
「どういうことだ……? もしかして、君も……シリーズなのか?」
その言葉にエスティは頷く。
「あなただけは助かってほしい。あなたへの思いだけは、変わらない」
「俺は何だ? 俺はただのおまけか?」
ヴィエンスの言葉に、エスティは首を横に振る。
「あなたはタカトを守ってほしい。私はこの世界から離れることは出来ないから。シリーズとして再生した以上、この世界に紐づけされた存在となってしまった。だから私は、この世界を捨てるわけにはいかない。帽子屋……同じシリーズの存在が作ったシナリオによって、この世界の人々は殺されてしまうのだから」
「そんな……どうにかならないのか?」
首を振るエスティ。
「それは出来ない。だけれど、あなたにこれを託すことは出来る」
そう言って、エスティは崇人にあるものを差し出した。
それは、小さい立方体の物体だった。
「……これは?」
「ここにインフィニティを封じ込めた。ただ念じれば、思い通りの場所にインフィニティを戻すことが出来る。流石にこの門を通ることは出来ないからね」
「なあ、エスティ。……この門の先には、いったい?」
「この門の先にある世界、それは――」
エスティは目を瞑り、少し考え事をした。
崇人もまた、エスティが言うことを予測していた。こうであればいいのに、そう思っていた。
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