刹那玻璃の思い込み、聞き流し、解るコテン?

ノベルバユーザー173744

では、『光源氏』の世界に……

『光源氏』は、『ひかるの君』と呼ばれ、成長していきます。

元々『光源氏』と言うのは、『光輝く若君』と『源の姓を名乗ることになった元皇子』という意味です。

愛おしい亡き恋人『桐壷きりつぼ更衣こうい』の面影を息子に映しつつ、『桐壷帝きりつぼのみかど』、もしくは『桐壷帝きりつぼてい』は、ある女性を後宮に迎え入れます。

先帝の第四皇女で『女四おんなよんみや』。
兵部卿宮ひょうぶきょうのみや』、後の『式部卿宮しきぶきょうのみや』が兄になります。
『兵部卿宮』は、後に『光源氏』に繋がりが深い存在に繋がっていくのですが……。

『女四の宮』は従兄妹に当たり、母親が皇后だったため、近くである『飛香舎ひぎょうしゃ』に入内したのが『光源氏』の5才上、14才の『藤壷ふじつぼ女御にょうご』。
後に同じ名前を持つ女性が二人いるため、『藤壷の宮』、『藤壷の中宮ちゅうぐう』とも呼ばれます。
美しく、そして最愛の女性の面影も持つ『藤壷の女御』と『光源氏』を『桐壷帝』は大変愛します。
『光源氏』も9才で、母親という存在が羨ましく、そして、義母として慕い、度々通うようになります。

これが、『光源氏』の第一の心理学じょうではありませんが、『桐壷帝』は後ろ楯のない愛する皇子に後ろ楯を置く事から派生する母親に対する愛情『マザコン』です。
失った母親……に対する思慕の情を、母親に瓜二つの『藤壷の女御』に映す……。
他にも、『末摘花すえつむばな』、『花散里はなちるさと』、『六条御息所ろくじょうのみやすんどころ』、最後に特に長期間、光源氏は『若紫わかむらさき』と呼ばれた後に『むらさきうえ』に対しては、恋慕よりもマザコンに近い思慕の情を抱きます。

光源氏は愛情を求めていました。
母を失った事もあり、飢えていたと言うこともありますが、甘えたかった……次々に恋人を見つけて、『紫の上』を悲しませても、最後に戻るのは自分が育てているものの愛していた『紫の上』……宿り木であり、母性です。

その前の『あおいの上』は、『光源氏』は年下で、その上現在で言うツンデレな不器用な性格の『葵の上』。
『葵の上』は美しい夫に愛情を持っていましたが、その表現は下手で、そして『光源氏』はお子様だったので、すれ違うばかり。



今で言う学園恋愛もので、中学校の先輩と入学したばかりの新入生が、両親に、

「お前たちは婚約者だから、仲良くしなさい」

と突然言われて戸惑う感じです。



特に『葵の上』は、『光源氏』の兄の第一皇子の后候補だったこともあって、『臣籍降下しんせきこうか』と言って、母親の身分が低い、もしくは勢力争いに負けた皇子が臣籍……『源』氏の姓を名乗って家臣として仕えるために宮廷から降下する『光源氏』の正室と言うのも、微妙ではあったのです。
その為、すれ違う若い夫婦に様々なことが起こっていくのです。

では、続いて、のお話はまた次の夜に……。

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