二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第102話 新入部員歓迎会
友人部の新入部員歓迎会をやろう!という誰得?な提案を聞き入れてから数日。
学校終わりの放課後に部長の俺を初めとする部長の!俺を初めとする友人部の面々は、駅前のカラオケへと来ていた。
大事なことだから部長を2回言いました!
なんかここ最近俺の事を部長と思ってないやつが多いからな。こういうところでアピールしておかないと。
まぁ、声には出てないんだけどねっ!
だって、ほぼ企画立案したのも実行に移したのも桃だからな。俺が今部長って強調したところで、みんなから白い目で見られるのがオチだ。
アニメを熱く語るだけで冷ややかな視線を浴びせてくるようなあの感じになるだけだろう。
なんで世の中はこんなにもアニオタに厳しいんだ!
「そんなに厳しくないと思いますよ?特に最近は女の子も普通にアニメとか見ますし」
「そうか?そうはいってもやっぱ肩身が狭いっていうか、こう堂々とはしてられねぇよな」
ナチュラルに心を読む桃と、これまたナチュラルに会話をしていたら1年ずの面々は不思議そうな顔をしている。
どこかそんなに不思議なのか俺には分からないな。
あぁあれか。
アニオタについてか。
だよなー。やっぱりまだ世の中は俺らアニオタに取っては厳しいよなー。
「たぶん1年生の方々が不思議そうに思っているのは、違うところにあると思いますが、まぁ気にしないことにしましょー!さ、陽向くん受付済ましちゃいましょ」
「だな」
桃といろいろ話し合った結果、ある程度の人数も収容でき騒げる場所ということでカラオケに。
密室だとなんか興ふ……ワクワクしますね!なんてどっかのバカ霧咲が言っていたが、俺はそんなこと聞いてない。
アニソンも歌えるし、アニメを語るというスタンスの友人部に取ってカラオケという所はピッタリの場所だろう。
☆
「まさか、パーティルーム借りれるとは思いませんでしたね陽向くん。普通のお部屋だと少し狭いかな?と思っていたのでちょうど良かったです」
「私は狭い方が陽向さんに合法的に」
「だな。人数的にはあと2、3人居ないと借りれないみたいに書いてあったからダメだと思ったけど、店員が優しい人で良かったぜ」
「陽向さん冷たいっ!」
「あはは陽向くん。霧咲さんに厳しいですね。まぁでもあんな風にとてもドスの効いた低いそりゃあもうビビりあがるような声で「あの、パーティルームって借りれる?」ってあんな鬼気迫る表情で言われたら、はいとしか答えられないですけどね」
「いや、俺そんなかんじで言ってねぇし。店員が優しかったから通してくれたんだよ」
「ひにゃたしゃま自覚ないんですか?隣にいた希桜もとても怖かったですよ?」
「え?」
俺普通に言ったよな?
あ、ここってパーティルームってのがあるんですね。
良かったらここにしてもらいたいんですけどって。
「可愛いそうにあの店員半べそだった」
「柏木まで冗談辞めてくれよ」
「ようたはもうちょっと自覚を持った方がいいですわ」
「お姉ちゃんの言う通りだね。ようた先輩キモイ」
「確かに陽向先輩怖い」
「ちょっと待て今誰か普通に悪口言ったよな?」
キモイって言われるとめちゃくちゃ心に突き刺さるから良い子は言っちゃダメなんだぞ!
「大丈夫僕が慰めてあげるよ瀬尾くん」
「お、おう。ありがとな」
なんでだろうな。
シルクがそう言うとすごく悪寒が走るのは。
☆
部屋に入ると、やはりパーティールームという何ふさわしいくらい広々としている。
中央には長テーブルが置いてあり、コの字型になっているソファはどこに座ってもフカフカしそうだ。
たまに安いカラオケとかに行くと、綿が見えてしまっているソファとかに当たることがあるからあれだよな。
デリケートな俺のおしりにはちゃんとしたソファがいい。
「どんな体制体位も取れそうですねっ!陽向さんっ!」
「よしお前は今後一切私語厳禁な!」
「カラオケ屋さんで!?」
霧咲を軽くあしらいつつ、各々ソファへと座り始める。
なんとなくで座ったのだが、コの字型のソファには真ん中に俺、その両隣りに桃と柏木という順番で座った。
桃の隣にはセラフィ、シルフィ、天舞。
柏木の隣には霧咲、希桜。そして少し離れてシルク。
真ん中に座ってみて思うが、なんか長って感じがしてなんかいいよな。
まぁ部の長なんだけどな俺。今日はそこんとこもハッキリとさせないと。
コの字型のソファは全員で座ってもまだ少し余裕はあり、さすがパーティールームと言ったところだろう。
こんなに広い部屋を貸してくれた店員さんには感謝しかないな。うん。
「んん。それでは新入部員歓迎会を始めましょう!」
桃の号令のもと、新入部員歓迎会がスタートする。
こういったことな初めてだからなんだかワクワクするな。
「それではそうですね、まず部長である陽向くんに挨拶してもらいましょう!」
「よっ部長」
柏木もうちょっとテンションあげて言おうなー?
それだとなんだが、言わされてるみたいだぞー?
「ごほん。えー紹介に預かりました部長の」
「かんぱーい」
「「「かんぱーい!!」」」
「なんでだよ!?」
柏木の乾杯の合図の元、俺の部長としての挨拶も聞かないままさっき全員で取りに行ったソフトドリンクを飲み始めた。
カラオケのいいところは飲み放題だよね!ってそんなことはどうでもいいんだよぉおおお今は!
「俺の部長としての挨拶は!?」
「瀬尾のなんだか長そうだったから」
「かもしれないけどさ!」
「じゃとりあえず歌いましょうっ!はいっ陽向さんデュエットしましょっ!」
「デュエットって何を歌うんだよ?」
「もちろんマク〇スですよっ!フロンティアでもデルタでもかかってきてくださいっ!」
「あ、マク〇スなら私も歌いたいです霧咲さん。去年の文化祭あたりからハマってしまって」
「私も歌おうかなマク〇ス。瀬尾マイク寄こせ」
「わたくしもマク〇スシリーズなら歌いたいですわ。ようた代わりなさい」
「よし、まず落ち着け順番に歌っていこう。てか柏木分取るな。腕ごと持ってかれるところだっただろ?」
去年の文化祭で深夜?って人となんかバトルになった時に、桃を初めとする友人部のメンツはマク〇スの歌をそりゃもうシェリ〇・ノームやラ〇カ・リーのような歌姫を彷彿とさせる歌声で俺に声援を送ってくれた。
あの時はまさか本編同様歌を歌われながらバトルできるなんて思ってもなかったから楽しかったな。
あの文化祭の一件から柏木を覗いた面々はマク〇スに興味を持ったらしく、フロンティアだけでなくデルタといったマク〇スシリーズを一気に見て楽しんだらしい。
「あのそう言えば陽向先輩」
「ん?どうした天舞」
「ここってその、アニメ関連の部活なんですか?」
「?見ての通りだが?」
「あ、やっぱりそうだったんですね。そうなのかなーとは薄々思ってたんですけど、篠原先輩や霧咲先輩と言った綺麗な先輩方が居るので違うかなとも」
「あーそういやちゃんと説明はしてなかったな。部活動紹介の時も誤魔化したし」
「希桜は知っていますよ?ひにゃたしゃまがhshsタイムなるものを」
「希桜そういう事は言わなくていいんだぞー?」
「ようた先輩。この部はあれですよね?シルフィお姉ちゃんを初めとして、ようた先輩によるようた先輩のためのようた先輩の酒池肉林の部活ですよね?」
「いや、ちげーよ!?お前は姉ちゃんから何を聞かされているんだよ。いいか?この部はな名前は知ってると思うが友人部と言って、その名の通り友人を作るための部活だ。で、その友人の定義なんだが、アニメを好きであることだ。そして、この部の部長は俺ってわけ」
「陽向先輩って意外と考えてるんですね。でもそのギャップというかなんというか」
「あールル。分かる分かるあれだよね?ようた先輩って何人か殺ってそうな見た目だからギャップがあるよね」
「希桜はそういうところも好きですよ?」
なんだろう。
とてもけなされている気がする。
やはり、オタクは迫害を受けるものなのか……。
「瀬尾くん大丈夫だよ。全然けなされてなんかいないから。だから僕とデュエットしない?」
「だからがよくわからないが、いいぜ」
「あーでも彼女たちがなかなかマイク渡してくれなそうにないね」
「だな。めちゃくちゃ曲入れまくってるし」
「残念」
この時のシルクの表情はなぜかとても儚く見えた。
そして、全身に悪寒が走った。
学校終わりの放課後に部長の俺を初めとする部長の!俺を初めとする友人部の面々は、駅前のカラオケへと来ていた。
大事なことだから部長を2回言いました!
なんかここ最近俺の事を部長と思ってないやつが多いからな。こういうところでアピールしておかないと。
まぁ、声には出てないんだけどねっ!
だって、ほぼ企画立案したのも実行に移したのも桃だからな。俺が今部長って強調したところで、みんなから白い目で見られるのがオチだ。
アニメを熱く語るだけで冷ややかな視線を浴びせてくるようなあの感じになるだけだろう。
なんで世の中はこんなにもアニオタに厳しいんだ!
「そんなに厳しくないと思いますよ?特に最近は女の子も普通にアニメとか見ますし」
「そうか?そうはいってもやっぱ肩身が狭いっていうか、こう堂々とはしてられねぇよな」
ナチュラルに心を読む桃と、これまたナチュラルに会話をしていたら1年ずの面々は不思議そうな顔をしている。
どこかそんなに不思議なのか俺には分からないな。
あぁあれか。
アニオタについてか。
だよなー。やっぱりまだ世の中は俺らアニオタに取っては厳しいよなー。
「たぶん1年生の方々が不思議そうに思っているのは、違うところにあると思いますが、まぁ気にしないことにしましょー!さ、陽向くん受付済ましちゃいましょ」
「だな」
桃といろいろ話し合った結果、ある程度の人数も収容でき騒げる場所ということでカラオケに。
密室だとなんか興ふ……ワクワクしますね!なんてどっかのバカ霧咲が言っていたが、俺はそんなこと聞いてない。
アニソンも歌えるし、アニメを語るというスタンスの友人部に取ってカラオケという所はピッタリの場所だろう。
☆
「まさか、パーティルーム借りれるとは思いませんでしたね陽向くん。普通のお部屋だと少し狭いかな?と思っていたのでちょうど良かったです」
「私は狭い方が陽向さんに合法的に」
「だな。人数的にはあと2、3人居ないと借りれないみたいに書いてあったからダメだと思ったけど、店員が優しい人で良かったぜ」
「陽向さん冷たいっ!」
「あはは陽向くん。霧咲さんに厳しいですね。まぁでもあんな風にとてもドスの効いた低いそりゃあもうビビりあがるような声で「あの、パーティルームって借りれる?」ってあんな鬼気迫る表情で言われたら、はいとしか答えられないですけどね」
「いや、俺そんなかんじで言ってねぇし。店員が優しかったから通してくれたんだよ」
「ひにゃたしゃま自覚ないんですか?隣にいた希桜もとても怖かったですよ?」
「え?」
俺普通に言ったよな?
あ、ここってパーティルームってのがあるんですね。
良かったらここにしてもらいたいんですけどって。
「可愛いそうにあの店員半べそだった」
「柏木まで冗談辞めてくれよ」
「ようたはもうちょっと自覚を持った方がいいですわ」
「お姉ちゃんの言う通りだね。ようた先輩キモイ」
「確かに陽向先輩怖い」
「ちょっと待て今誰か普通に悪口言ったよな?」
キモイって言われるとめちゃくちゃ心に突き刺さるから良い子は言っちゃダメなんだぞ!
「大丈夫僕が慰めてあげるよ瀬尾くん」
「お、おう。ありがとな」
なんでだろうな。
シルクがそう言うとすごく悪寒が走るのは。
☆
部屋に入ると、やはりパーティールームという何ふさわしいくらい広々としている。
中央には長テーブルが置いてあり、コの字型になっているソファはどこに座ってもフカフカしそうだ。
たまに安いカラオケとかに行くと、綿が見えてしまっているソファとかに当たることがあるからあれだよな。
デリケートな俺のおしりにはちゃんとしたソファがいい。
「どんな体制体位も取れそうですねっ!陽向さんっ!」
「よしお前は今後一切私語厳禁な!」
「カラオケ屋さんで!?」
霧咲を軽くあしらいつつ、各々ソファへと座り始める。
なんとなくで座ったのだが、コの字型のソファには真ん中に俺、その両隣りに桃と柏木という順番で座った。
桃の隣にはセラフィ、シルフィ、天舞。
柏木の隣には霧咲、希桜。そして少し離れてシルク。
真ん中に座ってみて思うが、なんか長って感じがしてなんかいいよな。
まぁ部の長なんだけどな俺。今日はそこんとこもハッキリとさせないと。
コの字型のソファは全員で座ってもまだ少し余裕はあり、さすがパーティールームと言ったところだろう。
こんなに広い部屋を貸してくれた店員さんには感謝しかないな。うん。
「んん。それでは新入部員歓迎会を始めましょう!」
桃の号令のもと、新入部員歓迎会がスタートする。
こういったことな初めてだからなんだかワクワクするな。
「それではそうですね、まず部長である陽向くんに挨拶してもらいましょう!」
「よっ部長」
柏木もうちょっとテンションあげて言おうなー?
それだとなんだが、言わされてるみたいだぞー?
「ごほん。えー紹介に預かりました部長の」
「かんぱーい」
「「「かんぱーい!!」」」
「なんでだよ!?」
柏木の乾杯の合図の元、俺の部長としての挨拶も聞かないままさっき全員で取りに行ったソフトドリンクを飲み始めた。
カラオケのいいところは飲み放題だよね!ってそんなことはどうでもいいんだよぉおおお今は!
「俺の部長としての挨拶は!?」
「瀬尾のなんだか長そうだったから」
「かもしれないけどさ!」
「じゃとりあえず歌いましょうっ!はいっ陽向さんデュエットしましょっ!」
「デュエットって何を歌うんだよ?」
「もちろんマク〇スですよっ!フロンティアでもデルタでもかかってきてくださいっ!」
「あ、マク〇スなら私も歌いたいです霧咲さん。去年の文化祭あたりからハマってしまって」
「私も歌おうかなマク〇ス。瀬尾マイク寄こせ」
「わたくしもマク〇スシリーズなら歌いたいですわ。ようた代わりなさい」
「よし、まず落ち着け順番に歌っていこう。てか柏木分取るな。腕ごと持ってかれるところだっただろ?」
去年の文化祭で深夜?って人となんかバトルになった時に、桃を初めとする友人部のメンツはマク〇スの歌をそりゃもうシェリ〇・ノームやラ〇カ・リーのような歌姫を彷彿とさせる歌声で俺に声援を送ってくれた。
あの時はまさか本編同様歌を歌われながらバトルできるなんて思ってもなかったから楽しかったな。
あの文化祭の一件から柏木を覗いた面々はマク〇スに興味を持ったらしく、フロンティアだけでなくデルタといったマク〇スシリーズを一気に見て楽しんだらしい。
「あのそう言えば陽向先輩」
「ん?どうした天舞」
「ここってその、アニメ関連の部活なんですか?」
「?見ての通りだが?」
「あ、やっぱりそうだったんですね。そうなのかなーとは薄々思ってたんですけど、篠原先輩や霧咲先輩と言った綺麗な先輩方が居るので違うかなとも」
「あーそういやちゃんと説明はしてなかったな。部活動紹介の時も誤魔化したし」
「希桜は知っていますよ?ひにゃたしゃまがhshsタイムなるものを」
「希桜そういう事は言わなくていいんだぞー?」
「ようた先輩。この部はあれですよね?シルフィお姉ちゃんを初めとして、ようた先輩によるようた先輩のためのようた先輩の酒池肉林の部活ですよね?」
「いや、ちげーよ!?お前は姉ちゃんから何を聞かされているんだよ。いいか?この部はな名前は知ってると思うが友人部と言って、その名の通り友人を作るための部活だ。で、その友人の定義なんだが、アニメを好きであることだ。そして、この部の部長は俺ってわけ」
「陽向先輩って意外と考えてるんですね。でもそのギャップというかなんというか」
「あールル。分かる分かるあれだよね?ようた先輩って何人か殺ってそうな見た目だからギャップがあるよね」
「希桜はそういうところも好きですよ?」
なんだろう。
とてもけなされている気がする。
やはり、オタクは迫害を受けるものなのか……。
「瀬尾くん大丈夫だよ。全然けなされてなんかいないから。だから僕とデュエットしない?」
「だからがよくわからないが、いいぜ」
「あーでも彼女たちがなかなかマイク渡してくれなそうにないね」
「だな。めちゃくちゃ曲入れまくってるし」
「残念」
この時のシルクの表情はなぜかとても儚く見えた。
そして、全身に悪寒が走った。
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