二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第100話 ゼロから始めるなんとやら
大型連休が明けた登校日。
すげー億劫な気分+憂鬱な気分で俺は学校へとそりゃあもうノロノロノロノロと歩いていた。
俺の貴重な大型連休は、悲しいかな桃を初めとする我が友人部の面々に潰されてしまった。
何が悲しくて休みの日にまで3次元の!3次元の!女の子と一緒に過ごさなきゃならねぇんだ!一緒に過ごさなきゃならねぇんだぁあああ!!
大事な事だから2回言いました!
できることなら死に戻りして、最初からやり直したいっ!
そして俺は、レ〇りんにあうんだっ!!
まぁ確かに?あいつらが部活動紹介とか頑張ってくれたのは紛れもない事実だし?それを鑑みれば俺は何もしてないわけだから、何かしらの形でご褒美というか報酬を与えなければいけないのは分かってるには分かってる。
わかっている事だし、頑張ってくれたことは事実なのだが、俺の休みが潰されるのに関しては納得がいかない!
結局、セラフィとの拷問デートが終わったあともなんとか粘って満喫しようとはしたが、ろくに満喫出来なかったもんな。
大型連休明けはだるくて学校に行きたくないという現象が起こりやすいが、まさに今がそれだ。すげー行きたくねー。
「おっす陽向~!どうだった?大型連休は」
「大型連休なんてなくなればいい」
「お、おう。この世をすげー呪った顔してんな」
涼宮さんちのハルヒさんみたく憂鬱になりながら学校へと向かう道中、やたらとテンションの高い智和に声をかけられた。
どうしてこいつはこんなにもテンションが高く居られるんだ?それもこんな朝っぱらから。
俺には考えられねーよ。
あぁ大型連休なんてなくなればいいのに。
「まぁ何があったのかは後で聞くとして、元気出せよな?そのうちまた夏休みっていう最強の大型連休がまた来るんだしさ」
「夏休みかぁ」
夏休み夏休みねぇ。
去年の夏休みもなんか拉致られた記憶しかねぇけど。
「そうだぜ陽向~。山に海にキャンプにイベントに女の子にって楽しいことがいっぱいだぞ!」
「イベント.......イベントねぇ」
そういや確かに去年も拉致られる前はイベントとかあった気がするな……。アニソンの祭典であるライブに超大型同人誌即売会……大型連休最高かよっ!!
「やっべぇ!!オラわくわくすっぞ!」
「お前の脳内の中でどう考えられたのかは分からないが、まぁ元気になってよかったぜ」
智和のおかげで、この憂鬱な気分はスッキリと晴れたぜ!
やっぱ持つべきものは友達いや、親友だなっ!
「で、陽向」
「ん?どした~?」
俺が来たる夏休みに向けて、念入りにシュミレーションを脳内フルスロットルでしていると、ポンと智和は肩に手を置いた。
「この大型連休は何がそんなに嫌だったんだ?」
「何って……て、ちょ待て…肩が……肩が痛いんですけど…!!」
「ん?言ってみ?」
智和の笑顔が怖い!
何この笑顔!ちょー怖い!
え、やだこんな友達!
「えーと、桃たちと……」
「篠原さんたちとー?」
ミシミシと俺の右肩から嫌な音が聞こえてくる。
どうしよう俺まだ何も言ってないけど、このまま全てあること喋ったら肩が終わる気がする!
「桃たちとー」
どうする?
どうする?言うか?嘘を言って言わないべきか?
この状態の智和は非常に危険だ。
もし桃たちと個別に拷問デートなんて行ったのバレたら殺られる!
「あ、ひにゃたしゃま!おはようございます!」
ここで現れた救世主!咲洲がこのピンチを救ってくれた。
「お、おう。おはよう咲洲」
「やだな~ひにゃたしゃま。希桜のことは希桜と気軽に呼んでくださいとお願いしたじゃないですか。じゃないと性癖暴露しますよ(ボソッ)」
「あーそうだったな。咲洲じゃなかった希桜。これからはそう呼ぶよ」
俺の悪い癖というか人見知りスキルのせいで、ある程度間が空くと、呼び方を親しい感じじゃなく呼んでしまうというスキルを発動させてしまった。
なんなんだろうな。期間があくと普通に話せれてたのにいきなり話せれなくなるやつ。
積み上げていたものがリセットされてまた1からのやり直しするあの感じ。
「てか、希桜も自分のこと希桜って言うんだな」
「はい!クラスでは私って言いますけど、ひにゃたしゃまの前と部活の時は猫被る必要ないので!」
「そ、そうか」
なんか怖いことサラッと言ったな。
猫被らないとかなんとか。
ん?てかなんか最初の方俺の性癖を暴露するとかしないとか言ってなかったか?
「なぁ希桜?俺の性癖がどうとかって言ってなかったか?」
「あ、ひにゃたしゃまのお友達の関智和さんですね!はじめまして!咲洲希桜です!」
「き、キセキの世代の……!は、初めまして、陽向の友達の智和です。俺の前でも遠慮しなくていいからね」
「はい!じゃあしません!」
希桜の登場のおかげでか、俺の肩に乗せられていた智和の手からは力が抜け、あたかも軽く挨拶をしていた的な状況へとなった。
良かった。俺の肩からたぶん聞こえちゃいけないレベルの低い音が鳴ってたからな。
まずは一安心だ。
「で、希桜?さっき俺の」
「ほらひにゃたしゃま早くしないとチャイム鳴っちゃいますよ!」
「そ、それもそうだな」
なんかはぐらかされてる気もするが、気のせいだろう。
まさか二次元美少女大好きな俺から見ても3次元美少女の希桜が性癖だなんて言葉使わないだろうし。
まず、希桜が俺の性癖を知ってるわけが
「それじゃあ希桜は先に行きますね!それとひにゃたしゃまの性癖は盗撮盗聴してるで知ってますよ!それでは!」
「じゃーねー希桜ちゃーん!」
ニコニコしながら智和は手を振っているが、今なんか希桜のやつやべぇこと言ってなかったか?
早口で聞き取れなかったが盗撮とか盗聴とか……まさかな。
☆
「あ、陽向くんおはようございます」
「陽向さんおはようございますっ!」
「瀬尾やっはろー」
「おはようですわ。ようた」
教室に入るなり、桃たちから(1人覇気のない)挨拶をされた瞬間、後ろに居た智和に軽く(俺にしかに聞こえない程度の鈍い音で)殴られた。
まぁだろうな。だって桃たちなんかめっちゃ笑顔なんだもの。
((((どうして陽向(各呼称)はあんなにも疲れきった顔しているんだろう?私のデートが足りなかったのか!))))
なんだろう。すごく嫌な予感がする。
「おはよ瀬尾くん」
「おぉシルクおはよ。たまには部活も来てくれよな」
「うん。ごめんね最近忙しくて」
「そうなのか」
シルクもなんやかんや大変なんだな。
まぁだよな。俺と違ってイケメンだし女の子の誘いとか多いんだろう。
女の子からのお誘いかぁ……要らねぇ
((((イラッ!!!!))))
「よし席に付けよ」
ガラッ!ザッ!ビシッ!!
やっぱり先生に統一されてるうちのクラスは違ぇや。
☆
「咲洲さんおはよう!」
「あ、薬さんおはようございます」
「出来ればルルって呼んでほしいんだけど……」
「しょうがないよールル。そのうちそのうち!おはよ!咲洲さん!」
「おはようございます。む。なんですか。近いですお汁さん」
「お汁って酷くない!?」
「シルフィ気にしちゃダメだよ??」
「まだルルの方が薬で可愛いじゃーん!!!」
「薬呼びって可愛いのかな?」
☆
「深夜くん大型連休は何をしていたの?」
「僕は知り合いの仕事を手伝ってたよ。後は家に居たかな?とくにこれといって予定もなかったしね。真昼さんは?」
「私も似たようなものね~。買い物とか街をぶらついていたわ」
「真昼さんならデートの1つでもしてるのかと思ったよ」
「(ピクっ)そ、そうね~私もしたかった」
「じゃあ僕こっちだからじゃあね真昼さん」
「うん。じゃあね」
……
……
……
私も出来るものなら陽向さまとデートしたかったわよ!!
シルクに頼んで陽向さまの連休中の行動を監視してもらっていたけれど、まさかデートしていたなんてっ!!
大学生になっちゃったから陽向さまとは物理的に会える可能性が低いのに、さらに桃さんたちと陽向さまがデートなんてしたらリード広がりまくりよ。
あぁ私も陽向さまとデートしたいなぁ。
最近は陽向さまの情報をシルクだけじゃなくてこの会員制のサイトで知ることができるのは嬉しいんだけど、やっぱり本人に会いたい。
「あれ?1年の柊ちゃんだよね?良かったらこの後俺と」
「お構いなく」
こんな風に陽向さま以外の男性からは声をかけられるのにっ!のにっ!!
はっ!そうよ。私から攻めればいいのよね!
すげー億劫な気分+憂鬱な気分で俺は学校へとそりゃあもうノロノロノロノロと歩いていた。
俺の貴重な大型連休は、悲しいかな桃を初めとする我が友人部の面々に潰されてしまった。
何が悲しくて休みの日にまで3次元の!3次元の!女の子と一緒に過ごさなきゃならねぇんだ!一緒に過ごさなきゃならねぇんだぁあああ!!
大事な事だから2回言いました!
できることなら死に戻りして、最初からやり直したいっ!
そして俺は、レ〇りんにあうんだっ!!
まぁ確かに?あいつらが部活動紹介とか頑張ってくれたのは紛れもない事実だし?それを鑑みれば俺は何もしてないわけだから、何かしらの形でご褒美というか報酬を与えなければいけないのは分かってるには分かってる。
わかっている事だし、頑張ってくれたことは事実なのだが、俺の休みが潰されるのに関しては納得がいかない!
結局、セラフィとの拷問デートが終わったあともなんとか粘って満喫しようとはしたが、ろくに満喫出来なかったもんな。
大型連休明けはだるくて学校に行きたくないという現象が起こりやすいが、まさに今がそれだ。すげー行きたくねー。
「おっす陽向~!どうだった?大型連休は」
「大型連休なんてなくなればいい」
「お、おう。この世をすげー呪った顔してんな」
涼宮さんちのハルヒさんみたく憂鬱になりながら学校へと向かう道中、やたらとテンションの高い智和に声をかけられた。
どうしてこいつはこんなにもテンションが高く居られるんだ?それもこんな朝っぱらから。
俺には考えられねーよ。
あぁ大型連休なんてなくなればいいのに。
「まぁ何があったのかは後で聞くとして、元気出せよな?そのうちまた夏休みっていう最強の大型連休がまた来るんだしさ」
「夏休みかぁ」
夏休み夏休みねぇ。
去年の夏休みもなんか拉致られた記憶しかねぇけど。
「そうだぜ陽向~。山に海にキャンプにイベントに女の子にって楽しいことがいっぱいだぞ!」
「イベント.......イベントねぇ」
そういや確かに去年も拉致られる前はイベントとかあった気がするな……。アニソンの祭典であるライブに超大型同人誌即売会……大型連休最高かよっ!!
「やっべぇ!!オラわくわくすっぞ!」
「お前の脳内の中でどう考えられたのかは分からないが、まぁ元気になってよかったぜ」
智和のおかげで、この憂鬱な気分はスッキリと晴れたぜ!
やっぱ持つべきものは友達いや、親友だなっ!
「で、陽向」
「ん?どした~?」
俺が来たる夏休みに向けて、念入りにシュミレーションを脳内フルスロットルでしていると、ポンと智和は肩に手を置いた。
「この大型連休は何がそんなに嫌だったんだ?」
「何って……て、ちょ待て…肩が……肩が痛いんですけど…!!」
「ん?言ってみ?」
智和の笑顔が怖い!
何この笑顔!ちょー怖い!
え、やだこんな友達!
「えーと、桃たちと……」
「篠原さんたちとー?」
ミシミシと俺の右肩から嫌な音が聞こえてくる。
どうしよう俺まだ何も言ってないけど、このまま全てあること喋ったら肩が終わる気がする!
「桃たちとー」
どうする?
どうする?言うか?嘘を言って言わないべきか?
この状態の智和は非常に危険だ。
もし桃たちと個別に拷問デートなんて行ったのバレたら殺られる!
「あ、ひにゃたしゃま!おはようございます!」
ここで現れた救世主!咲洲がこのピンチを救ってくれた。
「お、おう。おはよう咲洲」
「やだな~ひにゃたしゃま。希桜のことは希桜と気軽に呼んでくださいとお願いしたじゃないですか。じゃないと性癖暴露しますよ(ボソッ)」
「あーそうだったな。咲洲じゃなかった希桜。これからはそう呼ぶよ」
俺の悪い癖というか人見知りスキルのせいで、ある程度間が空くと、呼び方を親しい感じじゃなく呼んでしまうというスキルを発動させてしまった。
なんなんだろうな。期間があくと普通に話せれてたのにいきなり話せれなくなるやつ。
積み上げていたものがリセットされてまた1からのやり直しするあの感じ。
「てか、希桜も自分のこと希桜って言うんだな」
「はい!クラスでは私って言いますけど、ひにゃたしゃまの前と部活の時は猫被る必要ないので!」
「そ、そうか」
なんか怖いことサラッと言ったな。
猫被らないとかなんとか。
ん?てかなんか最初の方俺の性癖を暴露するとかしないとか言ってなかったか?
「なぁ希桜?俺の性癖がどうとかって言ってなかったか?」
「あ、ひにゃたしゃまのお友達の関智和さんですね!はじめまして!咲洲希桜です!」
「き、キセキの世代の……!は、初めまして、陽向の友達の智和です。俺の前でも遠慮しなくていいからね」
「はい!じゃあしません!」
希桜の登場のおかげでか、俺の肩に乗せられていた智和の手からは力が抜け、あたかも軽く挨拶をしていた的な状況へとなった。
良かった。俺の肩からたぶん聞こえちゃいけないレベルの低い音が鳴ってたからな。
まずは一安心だ。
「で、希桜?さっき俺の」
「ほらひにゃたしゃま早くしないとチャイム鳴っちゃいますよ!」
「そ、それもそうだな」
なんかはぐらかされてる気もするが、気のせいだろう。
まさか二次元美少女大好きな俺から見ても3次元美少女の希桜が性癖だなんて言葉使わないだろうし。
まず、希桜が俺の性癖を知ってるわけが
「それじゃあ希桜は先に行きますね!それとひにゃたしゃまの性癖は盗撮盗聴してるで知ってますよ!それでは!」
「じゃーねー希桜ちゃーん!」
ニコニコしながら智和は手を振っているが、今なんか希桜のやつやべぇこと言ってなかったか?
早口で聞き取れなかったが盗撮とか盗聴とか……まさかな。
☆
「あ、陽向くんおはようございます」
「陽向さんおはようございますっ!」
「瀬尾やっはろー」
「おはようですわ。ようた」
教室に入るなり、桃たちから(1人覇気のない)挨拶をされた瞬間、後ろに居た智和に軽く(俺にしかに聞こえない程度の鈍い音で)殴られた。
まぁだろうな。だって桃たちなんかめっちゃ笑顔なんだもの。
((((どうして陽向(各呼称)はあんなにも疲れきった顔しているんだろう?私のデートが足りなかったのか!))))
なんだろう。すごく嫌な予感がする。
「おはよ瀬尾くん」
「おぉシルクおはよ。たまには部活も来てくれよな」
「うん。ごめんね最近忙しくて」
「そうなのか」
シルクもなんやかんや大変なんだな。
まぁだよな。俺と違ってイケメンだし女の子の誘いとか多いんだろう。
女の子からのお誘いかぁ……要らねぇ
((((イラッ!!!!))))
「よし席に付けよ」
ガラッ!ザッ!ビシッ!!
やっぱり先生に統一されてるうちのクラスは違ぇや。
☆
「咲洲さんおはよう!」
「あ、薬さんおはようございます」
「出来ればルルって呼んでほしいんだけど……」
「しょうがないよールル。そのうちそのうち!おはよ!咲洲さん!」
「おはようございます。む。なんですか。近いですお汁さん」
「お汁って酷くない!?」
「シルフィ気にしちゃダメだよ??」
「まだルルの方が薬で可愛いじゃーん!!!」
「薬呼びって可愛いのかな?」
☆
「深夜くん大型連休は何をしていたの?」
「僕は知り合いの仕事を手伝ってたよ。後は家に居たかな?とくにこれといって予定もなかったしね。真昼さんは?」
「私も似たようなものね~。買い物とか街をぶらついていたわ」
「真昼さんならデートの1つでもしてるのかと思ったよ」
「(ピクっ)そ、そうね~私もしたかった」
「じゃあ僕こっちだからじゃあね真昼さん」
「うん。じゃあね」
……
……
……
私も出来るものなら陽向さまとデートしたかったわよ!!
シルクに頼んで陽向さまの連休中の行動を監視してもらっていたけれど、まさかデートしていたなんてっ!!
大学生になっちゃったから陽向さまとは物理的に会える可能性が低いのに、さらに桃さんたちと陽向さまがデートなんてしたらリード広がりまくりよ。
あぁ私も陽向さまとデートしたいなぁ。
最近は陽向さまの情報をシルクだけじゃなくてこの会員制のサイトで知ることができるのは嬉しいんだけど、やっぱり本人に会いたい。
「あれ?1年の柊ちゃんだよね?良かったらこの後俺と」
「お構いなく」
こんな風に陽向さま以外の男性からは声をかけられるのにっ!のにっ!!
はっ!そうよ。私から攻めればいいのよね!
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