二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?

ハタケシロ

第88話 増える後輩たち

確かにこの金髪ツインテールはセラフィのことをお姉ちゃんと呼んだ。

「シルフィ!?……どうしてここに?!」

「セラフィお姉ちゃんの入ってる部活が気になってここに来たんだよ!それよりも今の会話はなに!!」

ものすごい勢いでセラフィに言い詰める金髪ツインテール。
セラフィがめちゃくちゃたじろいでやがる。
こんなセラフィは俺がエロネタでいじめてる時くらいだ。
つか、え?
セラフィお姉ちゃんって、この金髪ツインテールはセラフィの妹?

「いえ、別に変な話をしていた訳ではないんですよ?」

すかさず桃が救援に入る。
今のセラフィはいつもよりも狼狽えていて、ポンコツになってる。

「変な話をしてない?」

「その通りです」

そして、この部室にいる中で1番状況説明をしてはいけない人物が割って入った。
頼むから霧咲。お願いだから霧咲。
本当に変なことは言わないでくれよ?

「だって、子作りの話しかしてないですから!!」

………………。

少しでも信頼をした俺が馬鹿だったよ!!

「こここ、子作り!?」

ほらみろ、すごい動揺してるじゃないか金髪ツインテールが。

「出来たの!?お姉ちゃん!!」

「まだ出来てないですわ!!」

「じゃあいつ出来るの!?」

「それはその……ようたが元気な時にでも……」

「というかもうしちゃったの!?」

「まだしてないですわ!!」

「さすがのお姉ちゃんも経験はまだなんだね。よかった」

「その反応は妹ながら釈然としませんわね。よ、ようた!」

「ど、どうした?」

「や、やりますわよ!」

「なにをだ!」

こいつはなにをそんなに焦って言いやがってるんだ!

「そうですよ!セラフィさん!!」

「そうですセラフィさん!!」

すかさず霧咲と桃が止めに入る。
ふぅ流石に1人じゃ止められないからな。
こういう時は助かるぜ……

「「まずは、私からです!!」」

「ちょっと黙れぇ!!お前らぁ!!」



「紹介しますわ。わたくしの妹のシルフィ・クリスティアーノですわ」

「皆さん初めまして。セラフィお姉ちゃんの妹のシルフィ・クリスティアーノです!気軽にシルフィとお呼びください!」

「元気で明るい妹さんですね!」

「そうかしら?」

霧咲に妹を褒められたのが嬉しいのか、髪をかきあげながら頬を赤く染めたセラフィ。
妹が好きなんだな。

つか、ちくしょう。
やっぱセラフィの妹ってのは伊達じゃないな。
普通に可愛いじゃねぇーかよ。
金髪は桃やセラフィ動揺金色に輝いていて綺麗だし、それをツインテールでまとめるとかどこの金色の闇さんだよ!!

「今年の1年は、可愛いのが多いんだな」

「それは……どういう事ですか?」

「なんだよ桃、そんなに怖い顔して。目に光が宿ってないぞ」

「あ、いえ、二次元美少女大好きな陽向くんがまさか3次元の子に興味を持つとは思わなかったので。あれですか?先月まで中学生だった今の1年生は別枠ということですか?」

「ちげーよ。確かに先月まで中学生だったって言うのは魅力があると思うが、悲しいかな高校に入ってしまった時点で全盛期は終わったんだよ。あとは劣化していく一方だ。残念でしょうがねぇ」

「私から聞いておいてなんですが、なかなかに酷いことを言いますね陽向くんは」

「別に酷いことは言ってないだろ?俺はただ事実を言っただけだ。それに、可愛いのが多いって言ったのは、希桜とセラフィの妹を見て思ったんだよ。桃たちの代も2次元美少女loveな俺から見ても、それこそ桃をはじめとした可愛いのが多い世代だけどな。その大半がこの部活に集まってるっていう謎の現象が起きてるけど」

なんなら、俺のいるクラスに学年の美少女を集めた感があるんだけどな。

「ん?どうした桃?」

「いえ、その可愛いと言われたので」

セラフィ同様、いやセラフィ以上に桃も顔を真っ赤にさせていた。

「ひ、ひにゃたしゃま」

「どうした希桜?」

「あ、えと、その……ナチュラルに可愛いなんて言われると照れちゃいます!」

「あ、あぁそのすまん」

そして、希桜もまた顔を真っ赤にさせた。

「んん。よろしいかしら?」

咳払いをして、注目をセラフィが集めた。
妹の手前なのか、いつも以上に凛としている。
いつもはこんなに凛としてないのにな。

「シルフィに皆様を紹介してもよろしいかしら?」

「もちろんいいですよ!」

即答で答えたのは霧咲だった。
こういう時霧咲の行動力ってのは目を見張るものがある。
変に行動力がある分、怖い部分もあるんだけどな。

そして、セラフィは丁寧に1人1人を紹介して行く。
金持ちでいろんなパーティーに行って慣れてるのか、まるで来賓の紹介みたいに説明している。

「それで、こちらが先ほど入部したばかりの咲洲さんですわ」

「咲洲……咲洲って確か同じクラスの咲洲さんだよね?」

「むむ?誰ですか?私はあなたのことなんか知らないんですけど?」

「あ、えーと、ほら!ルルの隣の席の人でしょ?私はルルの逆側の隣の席!」

「ルル?薬ですか?」

「違うよ!ほら、うーん。なんて言えばいいのかな」

「隣、隣……そう言えば隣で赤い髪の毛が動いていたような……」

「そう!それがルル!!で、私はシルフィ・クリスティアーノ!シルフィって呼んでね!」

「はぁ」

「希桜ってどんだけクラスメイトに興味ないんだよ」

「私はひにゃたしゃまにしか興味ないですよ?」

「反応に困ること言うなって」

どう答えればいいんだよ。

「で、最後にこちらがようたですわ」

「ようた……あ!お姉ちゃんをダメにした人!」

セラフィをダメにした?
俺が?いつ?

「あと、よく見たらあなた私のパンツ見た人だ!!」

「うん?パンツ?」

薄い記憶を辿ってみる。
うーん。う~ん。
うん?

金髪ツインテールのパンツ……

……
……
……あー見た気もするな。

「あー見たかも?」

「何ですかそのようやく絞り出して疑問符って。と言うかやっぱり陽向くんが犯人だったんですね」

うるさいぞ桃。
しょうがないじゃないか。
薄い記憶を辿ったんだから。
思い出せただけでも奇跡だぞ。
つか、やっぱり俺だったって信頼感ゼロかよ俺は。
まぁ、実際見てしまっているんだけどさ。

「まさか、ようたの見たパンツの新入生ってシルフィのことだったのですね」

頭を抱えながらセラフィは呆れ混じりに言った。

「お姉ちゃん?なんでそんな微妙な反応をするの?!そこは怒るところでしょ!?」

そんな姉に対して怒るのは無理もない。
妹がパンツを見られたというのに呆れるなんて言語道断だ。

「そのなんと言いますか、ようたが見ても、いえ、ようたに見られても羞恥よりも屈辱と言いますかなんとい言いますか」

「分かります。分かりますよセラフィさん。私も陽向くんに初めて下着姿を見られた時なんて屈辱しかなかったですから」

「陽向さんは私たちを性欲処理の道具ぐらいにしか思ってないんで無理もないですよ皆さん」

「瀬尾は鬼畜」

「ひにゃたしゃま!私はどんなひにゃたしゃまでも大丈夫です!ですからさぁ!子作りをしましょう!!」

結果ボロクソにしか言われてなくね!?



「シルフィ……いる…?」

そろーりとドアからのぞき込む人影があった。
特徴的な赤い髪の毛の女の子が。

「あ、ルル!」

その人物の存在に気づいたセラフィの妹が、勢いよくかけよる。

「もうここに居たんだね。探しちゃったよ」

「ごめんごめんお姉ちゃんの部活探すのに夢中になっちゃってさ」

「シルフィ?その子はどなたなのですか?」

自分の妹と親しくしている赤髪の女の子が気になるのか、セラフィが尋ねた。

「お姉ちゃんも会うのは初めてだったね?紹介するね、同じクラスで友達の天舞ルルだよ!」

いきなりの紹介で驚いたのか、天舞ルルと紹介されて赤髪の女の子、つかまた美少女じゃねーかよおい。
今のこの部室の人口密度に対する美少女率高すぎやしねーか?

「あの、えと、天舞ルルです。シルフィさんとは中学からの友達で」

「話に聞いていた天舞さん!シルフィと仲良くしてくださってありがとうございますわ!」

セラフィはシスコンなのか?
どんだけ食いつきがいいんだよ。
つか、天舞は言えて陽向は言えないってこいつはなんなんだまったく。

「あ、咲洲さん」

「む?誰ですか?」

「あのえと、一応隣の席なんだけど……」

「??」

「あれだよさっき話した」

「あー薬の」

「薬?」

希桜はどんだけ他人に興味ないんだよ!!

「おい瀬尾」

「どうした柏木」

「天舞ルルってどっかで聞いたことないか?名前とあと声」

「うーん。そうか?たしかに名前は珍しいけど……声はどっかで聞いたことあるようなぁ」

「思い出せそうなら教えて」

「おう。分かった」

珍しいな。
柏木が他人に興味を持つなんて。

「でさ!ルル!」

「なに?」

「私この部活に入ろうと思うんだけど!」

「え、ほんとに?」

「うん!お姉ちゃんも居るし興味あるしね!だから一緒に入らない?」

「うん、いいよ?」

「というわけで入るね、お姉ちゃん!」

「えーと、皆さんよろしくお願いします」

「お、おう……」

えーと、なんやかんだで部員が増えたぞ?

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