二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第73話 文化祭2
文化祭2日目、今日からの3日間は一般公開になる。
昨日とは比べものにならないほどのお客さんが予想される今日は、警備員やポンコツさんの同僚たちの警察が校内の見回りをしてくれるそうだ。
つか、昨日でもうすでに修羅場を味わったのに、昨日以上にお客さんが来るってまじですか?死の宣告なんですけど。
それに、なぜか俺をかけたバトルがあるせいか、桃を含めた女子全員がピリピリしている。なんだよ、そんなに俺にいて欲しいのかよお前ら。可愛いところもあるじゃねーかよ。
「どうやって来場者数を増やしましょう?」
俺を除いた友人部全員が今日の作戦を考えている。
俺も作戦会議とかワクワクするから参加したいのだが、なぜか断れた。
「枕営業しかないですよね」
深刻そうに霧咲は提案する。
どうしてお前はそういう考えになるんだよ。
「最悪はそれしか」
ってうおい!桃!
そんなに深刻な問題か!?
「でも、あっちもこの手を使ってきたら負けるかもよ?」
「そうですわね。仮にも真昼さんは去年の文化祭の覇者。去年来ている人たちからしてみればその美貌は覚えているわけですし、同じ手を使われでもしたら……負けますわね」
「ですね。それにこっちは陽向さんからしかお金を取れないわけですし、どんな男性からでもお金をとる真昼さんには勝てないですね」
いろいろとツッコミたいところはあるが、今のこの一連の会話で銀髪美少女がビッチに成り果てたぞ。
「それになんだっけ?深夜とかいうやつもいるんでしょ?そんなのも出てこられたら負ける。女は男以上にお金を落とすからね」
やけに詳しそうに柏木が言う。
こいつも昔何かあったのだろうか?
全然そんな風には見えないが、こいつもこいつなりにいろいろとあったのだろう。
「いくら私がお宝に金を落としてきたことか……!」
…………さいですか。
「でも、頑張れば勝てますよ!私たちなら。ね、陽向くん!」
「ん?あーそうだな。いくら相手が去年の覇者だろうが、残念というかなんというかこの部活には美少女が揃ってるからな。勝てるだろ」
「残念とはどういう意味かは聞きませんが、勝ちますよ!」
「「「はい!!」」」
そして、俺たちは銀髪美少女との勝負をって、これ文化祭だよな?文化祭ですよね?
なんでバトルものみたいになってるの?
「あのー盛り上がってるところ悪いんだけどさ」
俺たちが、円陣を組み終えてさて、やりますかと意気込んだところで、智和がやってきた。手にはスケジュール表を持って。
「篠原さんとセラフィさん、朝からうちのクラスに出てもらわないといけないんだよね」
「「あ」」
友人部の戦力が減る瞬間だった。
「ちなみに付き添いで陽向もだ」
「え?俺も?」
「お前も俺らと同じクラスだからな」
「いや、でもちょっと待て。そうなると裏方は誰がやるんだ」
「後は私に任せてよ!瀬尾くん!」
ひょっこりと智和の後から顔を出したポンコツさんがそう言い放った。
任せられねー。
☆
「陽向!あっちのテーブルの食器下げてくれ!」
「了解だ!」
「陽向くん!これ似合ってますか!?」
「ん?おう似合ってる似合ってる」
「よ、ようた!」
「なんだ?セラフィ」
「さっきこしらえたものですけど良かったら」
「おう、あんがとな」
まぁですよね。忙しいですよね。
わかってましたよそりゃもうね。
桃とセラフィが居たらそりゃ忙しいですよね。
でも、昨日よりは忙しくはないか。
しかし、開いたテーブルの食器を片したり運んだりするだけだから昨日に比べたら仕事の内容は楽なんだが、桃とセラフィの相手もしなくちゃいけないから疲れる!一々構ってくるな!
「ふーなんとか回せるようにはなってきたな」
「とはいっても智和、裏は凄いことになってるぞ?」
上半身真っ裸の俺のクラスメイト(男子たち)が滝のような汗をかきながら料理を作ってる。
「それは仕方ないさ。女の子にメイド服を着てもらえたんだ。それにはそれ相応の対価をしなくちゃな」
智和の言った通りなのか、男どもを見てみるとどこか誇らしげだった。いかにも俺たちは仕事を全うしていると言った風に。
「少し余裕があるから陽向はもう部の方に戻っていいぞ。篠原さんたちも後から行かせるからさ」
「ほんじゃまそうするか」
智和の言葉に甘えるようにして、俺はクラスを後に。
せっかくだから銀髪美少女の所属するクラスでも覗いていくか。
☆
「あ、おかえりなさい陽向さん!」
「おう霧咲お疲れさん。」
「よ瀬尾」
「おう」
 
部室に戻ってくると、友人部の出し物は……営業していなかった。
「さて、話を聞きましょうかポンコツさん」
「なんで真っ先に私を見るかな!?」
「でもどうせ貴方ですよね?」
「うっ。それは……その……」
「何があった霧咲」
「えーとですね、最初の10分はちゃんと回ってたんですけどね」
10分って。
「それでその、乙女さんがドリンクの機械を盛大に破壊しちゃいまして」
「機械を?」
そーと裏を見てみると、どれをどうやったらこうなるのか分からないが、機械が木っ端微塵になっていた。
「ポンコツぅううう!!!」
「怒らない!怒らないで!!」
「なんでですか!どうしたらこんなにぶっ壊れるんですか!!」
え?なに?今流行りの爆裂魔法、エクスプローションでも放ったのかこのポンコツは!!
「ちが、違うの!機械の調子が悪そうだったから改造スタンガンでちょっと電圧を加えようとしたらっ!」
「何も違くねぇじゃねぇかよぉ!!」
ダメだ!やっぱりダメだった!このポンコツは!!
「でもなんで営業までやめたんだ?」
「ドリンクだけなら自分で取りに行けば大丈夫なんですけど、料理もとなると時間を使ってしまうのでお客さんを待たせることに」 
「で、そのドリンクバーの機械をそこの察が壊したから営業を辞めたってわけ。それにそこのに料理を作らせようものなら」
「確かに……考えただけでもおぞましいな」
「酷いよ!?」
「これじゃもう銀髪美少女には勝てないな」
「真昼さんのクラスには行かれたんですか?」
「あぁさっき覗いてきた。すんごかった」
「どんな感じだった?」
 
「なんかライブ会場みたいになってたな」
俺は霧咲と柏木に銀髪美少女のクラスのことを話した。
ライブ会場になっていた3Aのクラスにそのステージで踊って歌う真昼を中心とした女の子のグループ。その女の子のグループのあとに出てきた深夜とかいう男を中心としたグループが観客を楽しませていた事を。
「それはすごいですね」
「衣装も凝ってたし、アニソンも歌ってたな軽くテンション上がっちまったよ」
「なのでペンライト持ってるんですね」
まさか、あそこまでのクオリティだとは。
前夜祭を思い出させる。
「私も行きたかったな」
「後で行ってくるといい。面白いぞ」
凄かったのは、グループが変わる事にお客さんも入れ替わるのが凄かったな。銀髪美少女の時は観客は男性で、深夜とかいう時は観客は女性だった。誘導とかもスムーズでさすが覇者としか言いようがない。グッズも売ってたしな。
「瀬尾くん……」
「どうしたんですか?ポンコツさん」
「私任せてって言っておきながら失敗しちゃったから、今度こそ任せて!」
「な、何をですか?」
「じゃあいってくるね!」
そうしてポンコツさんは居なくなった。
嫌な予感しかしない。
☆
「陽向くん……」
「な、なんだ」
「これは……いえ、この方は?」
桃が指を指して聞いてくる。
正直答えたくないが、答えるしかない。
「銀髪美少女だ」
椅子に縛り付けられ、目には目隠しをされ、口にはものを詰められている銀髪美少女のことを俺は説明した。
「んー!んー!」
こう見ているといつぞやの霧咲を思い出してしまう。
「どうして真昼さんがここに?」
 
「俺にも分からない」
近くにあった置き手紙を拾い上げて読み上げる。
瀬尾くんへ
これなら勝てるね!
「ポンコツぅうううう!!!」
ついにポンコツは人を拉致ってきた。
昨日とは比べものにならないほどのお客さんが予想される今日は、警備員やポンコツさんの同僚たちの警察が校内の見回りをしてくれるそうだ。
つか、昨日でもうすでに修羅場を味わったのに、昨日以上にお客さんが来るってまじですか?死の宣告なんですけど。
それに、なぜか俺をかけたバトルがあるせいか、桃を含めた女子全員がピリピリしている。なんだよ、そんなに俺にいて欲しいのかよお前ら。可愛いところもあるじゃねーかよ。
「どうやって来場者数を増やしましょう?」
俺を除いた友人部全員が今日の作戦を考えている。
俺も作戦会議とかワクワクするから参加したいのだが、なぜか断れた。
「枕営業しかないですよね」
深刻そうに霧咲は提案する。
どうしてお前はそういう考えになるんだよ。
「最悪はそれしか」
ってうおい!桃!
そんなに深刻な問題か!?
「でも、あっちもこの手を使ってきたら負けるかもよ?」
「そうですわね。仮にも真昼さんは去年の文化祭の覇者。去年来ている人たちからしてみればその美貌は覚えているわけですし、同じ手を使われでもしたら……負けますわね」
「ですね。それにこっちは陽向さんからしかお金を取れないわけですし、どんな男性からでもお金をとる真昼さんには勝てないですね」
いろいろとツッコミたいところはあるが、今のこの一連の会話で銀髪美少女がビッチに成り果てたぞ。
「それになんだっけ?深夜とかいうやつもいるんでしょ?そんなのも出てこられたら負ける。女は男以上にお金を落とすからね」
やけに詳しそうに柏木が言う。
こいつも昔何かあったのだろうか?
全然そんな風には見えないが、こいつもこいつなりにいろいろとあったのだろう。
「いくら私がお宝に金を落としてきたことか……!」
…………さいですか。
「でも、頑張れば勝てますよ!私たちなら。ね、陽向くん!」
「ん?あーそうだな。いくら相手が去年の覇者だろうが、残念というかなんというかこの部活には美少女が揃ってるからな。勝てるだろ」
「残念とはどういう意味かは聞きませんが、勝ちますよ!」
「「「はい!!」」」
そして、俺たちは銀髪美少女との勝負をって、これ文化祭だよな?文化祭ですよね?
なんでバトルものみたいになってるの?
「あのー盛り上がってるところ悪いんだけどさ」
俺たちが、円陣を組み終えてさて、やりますかと意気込んだところで、智和がやってきた。手にはスケジュール表を持って。
「篠原さんとセラフィさん、朝からうちのクラスに出てもらわないといけないんだよね」
「「あ」」
友人部の戦力が減る瞬間だった。
「ちなみに付き添いで陽向もだ」
「え?俺も?」
「お前も俺らと同じクラスだからな」
「いや、でもちょっと待て。そうなると裏方は誰がやるんだ」
「後は私に任せてよ!瀬尾くん!」
ひょっこりと智和の後から顔を出したポンコツさんがそう言い放った。
任せられねー。
☆
「陽向!あっちのテーブルの食器下げてくれ!」
「了解だ!」
「陽向くん!これ似合ってますか!?」
「ん?おう似合ってる似合ってる」
「よ、ようた!」
「なんだ?セラフィ」
「さっきこしらえたものですけど良かったら」
「おう、あんがとな」
まぁですよね。忙しいですよね。
わかってましたよそりゃもうね。
桃とセラフィが居たらそりゃ忙しいですよね。
でも、昨日よりは忙しくはないか。
しかし、開いたテーブルの食器を片したり運んだりするだけだから昨日に比べたら仕事の内容は楽なんだが、桃とセラフィの相手もしなくちゃいけないから疲れる!一々構ってくるな!
「ふーなんとか回せるようにはなってきたな」
「とはいっても智和、裏は凄いことになってるぞ?」
上半身真っ裸の俺のクラスメイト(男子たち)が滝のような汗をかきながら料理を作ってる。
「それは仕方ないさ。女の子にメイド服を着てもらえたんだ。それにはそれ相応の対価をしなくちゃな」
智和の言った通りなのか、男どもを見てみるとどこか誇らしげだった。いかにも俺たちは仕事を全うしていると言った風に。
「少し余裕があるから陽向はもう部の方に戻っていいぞ。篠原さんたちも後から行かせるからさ」
「ほんじゃまそうするか」
智和の言葉に甘えるようにして、俺はクラスを後に。
せっかくだから銀髪美少女の所属するクラスでも覗いていくか。
☆
「あ、おかえりなさい陽向さん!」
「おう霧咲お疲れさん。」
「よ瀬尾」
「おう」
 
部室に戻ってくると、友人部の出し物は……営業していなかった。
「さて、話を聞きましょうかポンコツさん」
「なんで真っ先に私を見るかな!?」
「でもどうせ貴方ですよね?」
「うっ。それは……その……」
「何があった霧咲」
「えーとですね、最初の10分はちゃんと回ってたんですけどね」
10分って。
「それでその、乙女さんがドリンクの機械を盛大に破壊しちゃいまして」
「機械を?」
そーと裏を見てみると、どれをどうやったらこうなるのか分からないが、機械が木っ端微塵になっていた。
「ポンコツぅううう!!!」
「怒らない!怒らないで!!」
「なんでですか!どうしたらこんなにぶっ壊れるんですか!!」
え?なに?今流行りの爆裂魔法、エクスプローションでも放ったのかこのポンコツは!!
「ちが、違うの!機械の調子が悪そうだったから改造スタンガンでちょっと電圧を加えようとしたらっ!」
「何も違くねぇじゃねぇかよぉ!!」
ダメだ!やっぱりダメだった!このポンコツは!!
「でもなんで営業までやめたんだ?」
「ドリンクだけなら自分で取りに行けば大丈夫なんですけど、料理もとなると時間を使ってしまうのでお客さんを待たせることに」 
「で、そのドリンクバーの機械をそこの察が壊したから営業を辞めたってわけ。それにそこのに料理を作らせようものなら」
「確かに……考えただけでもおぞましいな」
「酷いよ!?」
「これじゃもう銀髪美少女には勝てないな」
「真昼さんのクラスには行かれたんですか?」
「あぁさっき覗いてきた。すんごかった」
「どんな感じだった?」
 
「なんかライブ会場みたいになってたな」
俺は霧咲と柏木に銀髪美少女のクラスのことを話した。
ライブ会場になっていた3Aのクラスにそのステージで踊って歌う真昼を中心とした女の子のグループ。その女の子のグループのあとに出てきた深夜とかいう男を中心としたグループが観客を楽しませていた事を。
「それはすごいですね」
「衣装も凝ってたし、アニソンも歌ってたな軽くテンション上がっちまったよ」
「なのでペンライト持ってるんですね」
まさか、あそこまでのクオリティだとは。
前夜祭を思い出させる。
「私も行きたかったな」
「後で行ってくるといい。面白いぞ」
凄かったのは、グループが変わる事にお客さんも入れ替わるのが凄かったな。銀髪美少女の時は観客は男性で、深夜とかいう時は観客は女性だった。誘導とかもスムーズでさすが覇者としか言いようがない。グッズも売ってたしな。
「瀬尾くん……」
「どうしたんですか?ポンコツさん」
「私任せてって言っておきながら失敗しちゃったから、今度こそ任せて!」
「な、何をですか?」
「じゃあいってくるね!」
そうしてポンコツさんは居なくなった。
嫌な予感しかしない。
☆
「陽向くん……」
「な、なんだ」
「これは……いえ、この方は?」
桃が指を指して聞いてくる。
正直答えたくないが、答えるしかない。
「銀髪美少女だ」
椅子に縛り付けられ、目には目隠しをされ、口にはものを詰められている銀髪美少女のことを俺は説明した。
「んー!んー!」
こう見ているといつぞやの霧咲を思い出してしまう。
「どうして真昼さんがここに?」
 
「俺にも分からない」
近くにあった置き手紙を拾い上げて読み上げる。
瀬尾くんへ
これなら勝てるね!
「ポンコツぅうううう!!!」
ついにポンコツは人を拉致ってきた。
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