二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?

ハタケシロ

第68話 ポンコツ

「もういっそのこと店の名前はキャバクラでいんじゃね?」

「ダメですよ陽向さん。いくらめんどくさくなったからとはいえ、お店の名前をドキッ☆陽向と4人の少女の夜の生態にするなんて」

「誰か他にいい意見あるか?」

「酷いです!陽向さん!!」

だってしょうがねぇじゃん。
霧咲に構ってると疲れるんだもん。
いつロケットランチャーとか、超電磁砲並の爆攻撃が来るかも分かんねぇし。

「とりあえず内容を決めたらいいんじゃない?」

柏木のこの発言により、最初名前を考えていた俺達だったが、店の名前より先にやる内容を考えることにした。
まぁ確かに、キャバクラもどきをやるとはいえ、もどきはもどき。本物と同じようにしてはダメだ。俺たちは高校生でもあるわけだし。
だから、キャバクラに似せつつ高校生らしい内容にしなくてはならない。
けど、そう思うとなんかめんどくさいな。

「陽向くんもうちょっとやる気を出して下さいよ。確かに陽向くんの出番は少ないですけど、私たちに危険がないような内容を考えるとか」

「桃たちに危険?why?」

「ほら、例えばその、お触り……だとか」

「先生も言ってたけどお触りは全面禁止にするって言ってただろ?」

「そうですけど、どうしてもイメージ的に」

「確かに分からなくもないが、好き好んで3次元であるお前らに触りたくなるやつなんて居るか?俺ならぜってー何が何でも拷問されてもやんねーけどな。お前らに触って二次元美少女たちとキャッキャウフフな事が可能になるなら考えるけど」

「どれだけ私たちに触りたくないんですか?しかも考える止まりなのもイラッとしますね」

「私なら触りたくなっちゃいます。セラフィさんのおっぱいとか見せつけられたら我慢せずにはいられないです!」

「お前は我慢という言葉を今すぐ覚えろ!」

「霧咲さんの言い方だと、わたくしは胸だけの女みたいなのですが」

「胸があるだけ……いいじゃないですかっ!」

桃の気持ちのこもった言葉が場を支配したが、ハット我にかえった桃は咳払いをしたあと、再び司会進行をする。
つか、どんだけ胸に執着してんだよ。3次元の胸なんざたかが知れてるだろ?

「普通に男子と喋るだけでいいんじゃない?」

行き詰まっていたところに柏木から貴重な意見が上がった。
確かに、キャバクラと言えばそれだ。つか、それだけでいい気がする。特に俺は何もやらないけど。

「そうですね。内容はそんな感じにしましょう」

「でも、わたくし男性とお話をするのは少し苦手ですわ」

「私もちょっと……」

セラフィと霧咲から反対の意見が上がる。
セラフィはあれだが、霧咲。お前は嘘つけ!

「霧咲、お前は嘘だろ?」

「ほ、本当ですよ!私は陽向さん以外の男の人は関さんくらいしか話せません!」

「言われてみれば」

確かに言われてみれば霧咲は俺と智和くらいとしか、男だったら話してない気がする。
他クラスだから実態は知らないが、俺の知ってる限りだど、俺と智和しか話してない。

「つか、セラフィ苦手なんだな。昔はチヤホヤされてたんだろ?」

「それは昔のことですわ!それに、チヤホヤされたとは言え、男性と話すとなると昔から苦手でしたわ」

「ビッチ臭が凄いのにね」

「か、柏木さん!?」

「言うな柏木。俺も思ってた」

「ようたまで!?」

だってどう見てもビッチでしょ。
エ〇アニメに出てくるタイプのお嬢様じゃんセラフィ。

「わたくしは経験はないですわ!」

顔を真っ赤にしながらセラフィは言い放った。

「私もです!」

続けとばかりに霧咲も言い放った。

「わ、私も・・・ないです」

桃は恥ずかしそうに俺を見ながら言う。

「瀬尾。私ももちろんないぞ?」

「なんの報告会だよこれは」

無駄に4人の女の子の未経験情報を得た俺だった。
すげーいらねぇ情報なんだけど。

「ちなみに私もないよ?瀬尾くん」

急に扉を開け、そう宣言したのはポンコツ婦警さん。今は何故か私服を着ていて、一瞬誰だか分からなかった藤堂乙女の姿があった。

「あれ……ポンコツ?」

「いくら私がポンコツでもそれを言葉に出すのは酷いよ!?瀬尾くん!!」

「あぁすいません。つい」

「ついって何?ついって何なの!?心から私のことポンコツって思ってるの!?」

なんか、めんどくさい人が来ちゃったな。
つか、なんでこの人がうちの高校にいるの?
まさか……不法侵入?

「つか、何でいるんですか?不法侵入で捕まりますよ」

「ふふふ。そこは安心して瀬尾くん。その捕まえる人こそが私!なんせ私の職業は婦警さんだからね!」

「いや、不法侵入してるんなら捕まえる人から捕まる人にジョブチェンジしますよ」

「え?あ、た、確かに」

「詳しい話は警察の方にしてください」

「え、いや、待って!私が警察だから!ってあれ?でも不法侵入してるってことは警察でも……あれ?って!私不法侵入なんかしてないー!!」

やっぱりポンコツだこの人。
というか馬鹿なんじゃね?
よく婦警になんかなれたな。日本は平和ということか。

「お久しぶりです乙女さん」

「あ、久しぶりー!桃ちゃん!夢希ちゃん!宇宙ち」

「あぁん?」

「柏木さん...それと、えーと誰かな?」

「新たなるライバルですよ。乙女さん」

「ライバル!?まだ増えるの!?瀬尾くんはほんとに罪におけないね」

「何の話すか」

ポンコツ婦警さんが来たおかげで場の空気が明るくとあうか、バカ度が増した。
つか、知らない間に仲良かったんですね桃たちとポンコツさん。

「ようた……この方は?」

何も知らなセラフィが聞いてくる。

「えーと、こう見えても」

「Gカップの持ち主です。服でそうでもないですが、脱いだ時の破壊力はすざましいものがあります」

「何の話をしてんだよ桃。この人はこう見えても婦警だ。つまりは警察」

「警察!?え、この人が警察?……警察の方が何故ここに?」

「今完全に疑ったよね?私警察だから!警察!ほらえーとあった警察手帳!」

そう言ってまいだいありーと平仮名で書いてある日記帳をポンコツさんは見せつけていた。

「で、どうして来たんですか?」

話が進まないと思った俺は、質問をする。
なにか訳があって来たんだろうし、早く帰ってもらいたいから。

「あーえーとね。実は私、ここの卒業生でここの文化祭の警備を任されたの!それでね、打ち合わせを兼ねて非番の今日来たってわけ!」

非番の日に打ち合わせくる警察って……。

「それで、よくよく思い出したら瀬尾くんもここの高校だと思って会いに来たの。悪さしてないかなーと思って。あぁ場所とかは担任の先生に聞いたよ?」

「そすか」

「でも、来て正解だったよー。やっぱり瀬尾くんは悪いことをしようとしてたんだね」

「悪いこと?」

「うん。だって文化祭とはいえ、キャバクラを営業する気だったんでしょ?聞こえちゃった」

まずい。じんわりと汗が出てきた。
別にまだキャバクラを営業しているわけでもないし、やるとしてもキャバクラもどきだから大丈夫だと思っていたけど、警察にバレたのはまずい。最悪、大事にされるかも……。

「でも、任せて……学校外には情報が漏れないように私が協力するから!」

じんわりと出ていた汗が、冷や汗となり、俺の脳内は大音量で警告音を鳴らしていた。このポンコツの協力はいらないと。

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