二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?

ハタケシロ

第34話 救出

俺が目にした光景は、服を破かれ、布を露にし、白い肌をいつもより露出している霧咲の姿だった。

「ハァ……ハァ…はあ゛……!!」

ヘリコプターを追いかけながら走ったせいか、息切れがひどい。普段から運動していればこんなこともないのかもしれないが、いかんせん俺には運動している時間なんてない。嫁たちを養う、嫁たちに養って貰わなきゃならないからな!

まぁでも意外性を出すために影で鍛えてるんだけどな。着やせするタイプだから周りにはバレて無いだろう。

「ななな、なんだよお前は!」

「ここ、この女の知り合いか?」

いきなりの俺の登場に驚いたのか、柏木の情報通りの男二人組は、震えた声で何者かを聞いてくる。

「あん?…知りあいだけど?」


俺が答えると男たちは気のせいか、若干震えたように見えた。そんなに驚くなにかあったのか?つか、そんなにビビリなんなら誘拐なんてすんなよ。

何者かを聞かれた俺だが、答えてやる義理はないしこいつらに構っている場合でもない。今は霧咲だ。

「よぉ霧咲。今回は随分とすごい調教をしてくれたな。おかげでヘリを追いかけながら3キロは走ったぞ」

「んー!」

「え?なんだって?それじゃ聞こえねーよ」

「んー!んー!」

「何言ってっか分かんねーよ。俺は桃みたいに特殊能力とか持ってねーし。つか、霧咲が調教されそうになってんじゃねーかよ」

いつもいつも矯正、矯正、最近は調教と言って、言い直しすらしない霧咲が、今日は逆に調教される側になっている。ついに、暴走の域もそこまで行ったかと思うが、涙を流している霧咲を見れば嫌々されてそうになっているというくらい分かる。

「待ってろ今助けてやっから」

俺がこう言うと、霧咲は涙を流しながら、昨日?今日?やる予定だった美少女ゲームのヒロインみたいに、こう、なんて言えばいいんだ?エロい……いや、安堵を全面的に出した表情になった。

涙を流しながら頬を赤くされると俺がいけないことしようとしてる気分になるな。あーこれがメロンちゃんやマロンちゃんだったらなー……やる気がもっと上がるのに。俺が目にしてるのは……

3次元なんだよなーどうっすかな

「んー!?」

「ん?待ってろす……助けるから」

「んー!?(今の間はなんですか!?)」

「元気そうだな……助けなくても……」

分かってる今助けるぞ。

「んー!?(本音を言っちゃってませんか!?)」

良かった。とりあえず、元気はあるみたいだ。俺が良く見るエ〇アニメだと誘拐されたら高確率で精神崩壊起こして、虚ろな目になってるから心配だったんだよな。多少は心に傷を負ってるだろうが、まずは一安心だ。

さてと、助け

「ん♡(でも焦らされるのも♡)」

なくても良さそうだ。帰ってストレッチして風呂入って寝よう。あー明日筋肉痛とかになんなきゃいいなー。

「んー!んー!?」

「嘘だ冗談だ」

もしかしてこいつも桃が持ってるヒロイン能力の心術把握を使えるのか!?いや、桃は俺の顔を、なんなら桃が他の人と話していても俺の心を読むからな。

霧咲の場合はずっと俺の顔を見ていたし、顔を見て俺が何を思っているのか当てたのだろう。……顔に出やすいのか?俺は。

「何ごちゃごちゃ言ってやがんだよ!」

「そうだ!最初はすごい剣幕のどう見てもカタギじゃねぇやつが来たかと思ったが、そんなやる気ない顔を見る限り大したこと無いだろ!」

霧咲を押さえ込んでいる男たちが言ってくる。
けっこう存在を忘れていたのはここだけの話だ。
つか、カタギじゃない奴が来たって、俺は一般の高校生だから違うんだけどな。見間違えたのか?

「んだその顔は!」

「さらに腑抜けた顔になりやがって!」

いやいや、腑抜けた顔になんかなってないと思うんだけどな。まぁでも、実際3次元の女の子である霧咲や、桃たちがどうなったとしても俺はどうも思わないけど。はぁ霧咲は3次元なんだよなぁ

「!コノヤロ〜、舐めやがって!まずはてめぇをボコってやるよ!」

「その後にこの女と遊んでやるさ!くたばりながら女がボロボロになんのを見るがいい!こっちはご無沙汰だから女が耐えられるか心配だな!」

なんか御託を並べる男たち。
聞いてて耳障りでしかない。つか、ふっ……。

「ご無沙汰とか……ふっ」

「ん?!(え?陽向さん!?まさか……)」

「てめぇ……自分は不自由してないからって」

「んにゃろー!」

不自由?あぁ確かにしてないな不自由は毎晩毎晩違う女の子と出来るからな!

「まぁな俺には二次元でなおかつ美少女の嫁たちがいるからなっ!」

「んぅ。(ぶれないですね。陽向さんは)」

「はぁ?2次元!?」

「俺たちが言ってんのは3次元だ!」

「は?3次元?美味しいのそれ?」

「んっ!(私は美味しいですよ!)」

「霧咲ぃ!」

何故かは知らんが、霧咲が何を言いたかったのかが分かってしまった。これは調教のせいかなのか?怖っ!

「ち、まぁいい童貞のてめぇには刺激が強いかもなハッハッハ」

「つーわけで大人しくボコられろ!」

何だその言い方は?なんかそれは童貞が悪いみたいじゃないか。はぁ、分かってないなこいつらは。

「知ってるか?貞操をつまり、童貞を守り続けるとな」

襲いかかって来る男たちを見据えながら俺は言い放つ。

「魔法使いになれんだぜ?」

そして、一人の男が繰り出してきた拳をよけ、2人目の男の攻撃もよけきり、態勢を整える。

「はぁ?何言って……」

「そうすれば念願の嫁たちと……リアルに、現実に!あんなことや!こんなことができるんだぞ!」

なぜか戸惑っている男たちに俺は言い放った。男たちはさらに戸惑っている顔になる。なんでだ?

「そりゃ普通はそうなりますよ…はぁ、はぁ、陽向ぁ…くぅ…ん」

俺の疑問に、桃が答えてくれた。そういや、後で来るって言ってたっけ。

「別に桃は来なくて良かったのに。つか、その言い方。ほっ。走ってきてのかは知らんけど、もうちょいどうにかならねぇか?なんかエロいぞ。よっと」

「しょうが……ない、じゃ…ない、ですか!ふーふー。心配だったんですから!」

汗で濡れているTシャツや、額に映る汗、首から流れる汗を見れば桃がどれだけ心配してたのかが分かる。でも、淑女を目指すなら言い方とか直した方がいいぞ。あとその派手なワイヤーがついてる布とか。

「…!これは、その夜の部のためにですね…」

「夜の部?なんだそれ?ほっ」

「無事か?霧咲!?」

「おっ柏木。お前も来たのか。ほいっと」

「当たり前だろ。と、と、友達なんだから」

「はは。そうだよな」

頬を染めながら霧咲のことを友達と言う柏木。
会ったばかりにの柏木からは信じられないな。
見てみろ。かっしーの友達の霧咲なんか。嬉し涙流してるぞ。

「つか、すごいな瀬尾」

「ほいっ。なにが?」

「私たちと会話しながら、男たちの攻撃をよけてる事がだよ」

「気と念とチャクラと覇気と霊気その他もろもろを鍛えればこれくらいできるようになるぞ?」

俺は暴力なんて怖いからよける事しかできないんだけどね☆

「いろいろ混ざりすぎだって」

俺が読んでる愛読書だと、各漫画で呼び方が違うからしょうがねえじょねーか。まぁ、呼び方だけじゃなく、使い方とかも違うけどさ。

「はぁはぁ、くっそ!舐めやがって」

「一発も当てれねぇ。はぁはぁ」

よけによけまくったおかげか、男たちは目に見えて疲弊して来た。そろそろ頃合いだろう。

「柏木手伝ってくれ」

「なにを?」

「こいつらを縛るのをよっと」

疲弊仕切っている男たちを足掛けをして転ばす。
疲れてるやつほど、転ばせやいものはないよな。

「瀬尾って喧嘩なれしてるな」

男たちを縛りながら柏木が聞いてくる。

「喧嘩?そんな怖いことできるはずねぇだろ」

「嘘つけ」

嘘じゃねーし。
不良の柏木と違って俺は、平和を祈っているただの高校生だからな。男たちの体を見た事もないような結び方で縛ってるお前には言われたくねーよ。

「あ、桃。俺の携帯で…よっと、電話してくんないか?」

「いいですよ。これはどなたなんですか?」

「あまり会いたくはない人物だけど、ここぞという時に頼りになる人物だ」

「良かった。3次元のお方なんですね!」

「気にすんのそこ!?」



「陽向さぁーん!」

男たちを縛り終え、霧咲を自由にしたらいきなり抱きついて来た。膨らんでいる肉が当たって気分が悪くなる。が、我慢しないとな。今くらいは。

「怖った。怖ったです!陽向さん!」

「あぁ。今度からは気をつけろよ?普段から霧咲は暴走がちなんだから」

「はい…!気をつけます!」

ほんとに分かってるのか?一番気をつけて欲しいのが暴走してるってこと。

肩に霧咲の涙がポタポタと落ちる。
よほど怖かったんだろう。俺には頭を撫でてやることしかできない。けど、ほんとうにこれで済んでよかった。

ゴゴゴォォ!!!

な、なんだ?
なんか桃たちから不穏な雰囲気が……

(我慢……我慢ですよ…。羨ま……いいえ、霧咲さんには今は陽向くんが必要なんですから)

(ごごごこご……ごごごごご……羨ましい)



「落ち着いたか?」

「はい……!えへへ。ありがとうございます」

「?礼なんか言うなよ。被害者なんだから霧咲は」

「……はい。それより陽向さん?」

「なんだよ」

抱きついた状態から霧咲は少し離れ、俺を見つめる。破かれた服から除く、ワイヤーがついてる布がチラチラと見える。前を隠せ。前を。

「あの……腕でそんなに私を抑えていたらキスができないんですけど?」

「だろうと思ったから抑えてんだよ。美少女ゲームと妄想で鍛えている俺を舐めるな」

「え?舐めちゃダメなんですか!?」

「舐めようとしてたのか!?」

たく早速霧咲ワールド全開じゃねーかよ。
まぁでも。

「無理はすんな」

ポンと頭に手を乗せる。
無理しているのがバレバレなんだよ霧咲は。

「…………はい。やっぱり私は…」

霧咲が何かを言おうとした瞬間、バンッとドアが勢い良く開いた。シルエットをみる限り俺が桃に頼んで呼んでもらった人物だろう。……早くね?物理の限界超えてね?

「はぁ……はぁ……。免許を持っていないのにヘリコプターを操縦しようとしたのはやっぱり難しかったわね。あとで始末書かな?怒られるのやだな〜」

肩で息をしながら、法を破ったと自白している制服を着たお姉さん。疑ってたわけじゃないけどほんとに来たよ。

「まさか、君から連絡があるとは思わなかったよ。まぁ電話をかけてくれたのは君じゃないけど。連絡先教えといて良かったでしょ?ちなみにこの連絡先私のプラべートのだからね?瀬尾陽向くん」

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