二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?
第39話 83
「ふはは!まるで金魚がご…宝の山のようだぁ!」
つい、そんなセリフを口にしてしまった。
本家様みたいにごみのようだと言いたかったけど、お姉さんの目力によってためらわれた。
俺のお椀にはあふれんばかりの赤色。金魚であふれかえっている。
最初のうちは数を数えていたのが、途中からめんどくさくなり数えるのを辞めた。
今は金魚が何匹いるのか分からない。
まぁ一つだけ分かっていることは霧咲には数の差で圧倒的に勝ってるってことだ。
隣では霧咲が、「えいっ」だの、「んっ」だのと小さな声を漏らしながら金魚相手に奮闘している。
お椀を見てみるが、金魚は数えれるレベル。数匹しかはいってない。
うん。このままいけば余裕で勝てるな。
「ところで霧咲」
金魚をひょいっとすくいあげながら、隣で金魚を必死で追ってる霧咲に話しかける。
「なんですか?陽向さん…って!どうしてそんなことになってるんですか!?」
霧咲が、俺のお椀に入っている金魚の数を見て驚きの声を出した。
「ん?普通だろ?これくらい」
「普通って…入りきれてない金魚がぴちぴち跳ねてるのを生で見るのは初めてなんですけど!」
「そうか?アニメや漫画なら普通だろ?」
俺の見るアニメや漫画だと大体こうなっている。
ヒロインの娘のお椀が。
「アニメや漫画ならですよ!どうしたらそんなに上手にすくえるんですか?」
「簡単だって、目標がセンターに入ったらスイッチを押す感覚ですくうんだ」
「そんな逃げちゃだめだ主人公みたいに言われても分からないですよ」
むぅ。と言いながら、再び金魚すくいに戻る霧咲。
その横顔は負けず嫌いの子供のようでなんだか可愛かった。
……これが二次元ならなぁ~。
「で、どうする?もう勝負は終わりにするか?それともポイが完全に破けるまでやるか?」
「まだ負けてません!ポイが完全に破けるまでやります!」
「そうか。まぁ頑張れ」
どう見ても、霧咲の持ってるポイじゃもうすくえないと思うけどな。
三枚重ねなのに真ん中に大きな穴が開いてるし。
まぁこのまま時間が経って霧咲の持ち時間が終わるのを待つとするか。
「おい彼女さん。どうやら私の渡したポイは、すぐに破けちまう不良品のようだ。お詫びと言ってはなんだが、新しいのをやろう。ほら10枚一気に使いな」
「いいんですか?ありがとうございます!」
優しいお姉さんは不良品の大きな穴が開いた三枚のポイを霧咲から受け取り、ごみ袋に捨てると、新たに10枚のポイを霧咲に渡した。
なんて優しんだこの人は。すぐに破けるからって言って新しいのと交換してくれるなんて。
それも10枚一気に……。
「ちょっと待てぇぇええええええ!!!」
「なんだ?うるさいぞ?」
「おかしいだろ!色々と!!」
「不良品の商品を交換することのどこがおかしんだ?」
「まずそこがおかしいだろ!このポイのどこが不良品なんだ!?」
なんかさっきからぽいぽいぽいぽい言いすぎているせいか頭の中がぽいでいっぱいだ。
そのうち語尾にぽいを付けてしまうかもしれないっぽい。そして改に進化しそうっぽい。
俺は、お姉さんに俺が今現在使っている破けていないぽいを見せつけるっぽい。
お姉さんは俺のポイを見ると、不敵に笑ったっぽい。
ぽいを語尾につけるとなんか曖昧にしか聞こえないな。
辞めようぽいを語尾につけるのは。やっぱり俺はぽい娘より、パンパカパーン娘の方がいい。
「ほら見ろ。彼女さんのポイは不良品じゃねーか」
「何を言ってんだ!これは俺のテクニックが凄いから破けてないだけであって、霧咲のポイは」
「証拠は?」
「は?証拠?」
「彼女さんの使ってたポイが不良品じゃないっていう証拠だ。あるんだろ?あん?」
お姉さんの俺を見据える鋭い眼光は、過去に何人か人を確実に殺ってる目だった。
蛇に睨まれた蛙のように俺は、それ以上行動を起こせなかった。
「え、……いや、その…ないです」
「だろ?だったら文句つけてねーでやれって」
…まじ怖えーよ!ほんと怖えーよ!
なんで堅気じゃねーやつが屋台の店番なんかやってんだよ!
内心ではかなりビビってしまったが、外見はそうでもないふうを装おう。
かなりかっこ悪いからな。こんなところをマロンちゃんに見られでもしたら俺は……。
でもあれ?おかしいな…。手が勝手に震えりゃあ。
お椀を持ってる手なんて、震度一億くらいはあるんじゃねーのって言うくらい震えてる。
お椀からは跳ねていた金魚が何匹かバシャバシャと音をたてながら、元いた水に落ちていき、他の何匹かは俺の腕の下でスタンばっていた霧咲のお椀に吸い寄せられるように入ってく……ん?
「何をやってるんだ?お前は?」
「えへへ。陽向さんから金魚たちを救おうと思いまして」
「は…なに言って…」
「えへへ。それと陽向さん。非常に言いずらいんですけど…」
「ん?なんだ?」
「陽向さんのポイ…」
霧咲に指摘され見てみると、俺のもう片っぽの手で持っていたポイは完全に水に浸かっており、独裁者への反逆と言わんばかりの金魚の猛攻によってポイの紙どころか、骨組まで壊されていた。
完全に使い物にならないポイがそこにはあった。
「完全に破れてるっぽい」
「…うぜぇ」
他人が使うとイラッとする。
「私の勝ですね!」
霧咲は、はにかみながらお椀を見せてくる。
そこには俺のお椀から救った金魚たちでいっぱいだった。
「いやお前それは」
「救ってますよ!陽向さんという魔の脅威から!」
「とんちじゃねーかよ」
つか、ポイ10枚も貰ったのに関係ねー。
なんだよこれは。
なにはともあれ俺は、霧咲に負けてしまった。
☆
金魚すくいの屋台を後にし、来た道を俺達は歩いていた。
なんでも交代の場所は屋台通りの入り口と決まっているらしく、そろそろ持ち時間の無くなる霧咲は交代のために戻らないといけない。
必然俺も行かなければならない。許可した覚えはないんだけどな。
「ちくしょう。まさか負けるとはな」
まさか、金魚すくいで負けるのがこんなに悔しいものだとは思わなかった。
すくいの勝負では勝ってたんだけどな。救いでは負けた。
なんか釈然としないが、負けは負けだ。認めるしかない。……めっちゃ悔しい!
「えへへ。私もまさか勝てるとは思わなかったですよ。負けて一生陽向さんの奴隷生活をするものだと覚悟を決めていました」
「そんな覚悟しなくていいって」
霧咲の奴隷とかマジでいらね。
赤髪の娘の奴隷とかなら欲しいんだけどな。
「というわけで、陽向さん!」
「どういうわけですか。霧咲さん」
「私勝ちましたよ!」
「そうですね霧咲さん」
「約束覚えてますか?罰ゲームの」
「え?なんこと?」
これぞ難聴系主人公ならぬ、とぼける系主人公。
正直言って罰ゲームがあるというのも、その内容も覚えている。けど、けどだ!あんな罰ゲームの内容ならばとぼけるしかないじゃないか!
「ほらっあれですよ!あれ!私が勝ったらエロげーむみたいにあんなことこんなことを私の身体でためすって言うあれですよ!」
「うん霧咲。少し黙ろうか」
通りすがる通行人(男)の人が何人か振り返ったぞ。
本当にやめてくれ。こんな人がゴミみたいに多いところで。
「つうか。内容変わってるじゃねぇかよ」
「ちゃんと覚えてるじゃないですか陽向さん」
「あっ………」
「ダメですよ陽向さん。嘘をつくのは」
「計ったな!」
「計ってないですよ」
ちくしょう!まさか霧咲に誘導尋問されるとは!
とんちが利くと言い、実は霧咲は頭がいいんじゃないのか?
「あっ、測ると言えば。私のスリーサイズはおっぱいから…」
「言わなくていいから。ほんとに言わなくていいから」
どうやら霧咲は頭はよくないみたいだ。
「冗談ですよ。83のでぃ」
「言うなって言ったよな!?」
もうほんと誰か霧咲を止めてくれ。それかもらってくれ。
「それで陽向さん。罰ゲームの内容なんですけど」
「お、おう」
ペット毎日アニメを見るとかだったけかな。それか、けもみみ娘の友達(二次元)の紹介してくれるんだっけかな?
「想いは受け止めてくださいね。逃げるとかじゃなく」
「……どういうことだ?」
霧咲の言った言葉の意味が分からず聞き返した俺だったが、霧咲は微笑みを返すだけだった。
そして視線を前に向けると、視線の先にいた誰かに大きく手を振る。
「おーい!かっしー!」
視線の先に居たのは柏木だった。
霧咲の呼びかけに柏木も片手を上げて応える。
「行きましょうか陽向さん!」
「なぁさっきのはどういう意味だ霧咲」
「言葉通りの意味ですよ!さぁ行きましょう!」
霧咲に手を繋がれて、柏木の元へと小走りに向かう。
俺は結局霧咲が何を言いたかったのか理解できないまま、霧咲との時間を終えた。
つか、霧咲どさくさ紛れて指を絡ませてきやがった。
☆
帰り際、屋台のお姉さんがそっと囁いた。
「今度は本物の彼女になって、また来なよ」
「………はい…!」
私は2番目でもいいですよ。でも……できたら…。
つい、そんなセリフを口にしてしまった。
本家様みたいにごみのようだと言いたかったけど、お姉さんの目力によってためらわれた。
俺のお椀にはあふれんばかりの赤色。金魚であふれかえっている。
最初のうちは数を数えていたのが、途中からめんどくさくなり数えるのを辞めた。
今は金魚が何匹いるのか分からない。
まぁ一つだけ分かっていることは霧咲には数の差で圧倒的に勝ってるってことだ。
隣では霧咲が、「えいっ」だの、「んっ」だのと小さな声を漏らしながら金魚相手に奮闘している。
お椀を見てみるが、金魚は数えれるレベル。数匹しかはいってない。
うん。このままいけば余裕で勝てるな。
「ところで霧咲」
金魚をひょいっとすくいあげながら、隣で金魚を必死で追ってる霧咲に話しかける。
「なんですか?陽向さん…って!どうしてそんなことになってるんですか!?」
霧咲が、俺のお椀に入っている金魚の数を見て驚きの声を出した。
「ん?普通だろ?これくらい」
「普通って…入りきれてない金魚がぴちぴち跳ねてるのを生で見るのは初めてなんですけど!」
「そうか?アニメや漫画なら普通だろ?」
俺の見るアニメや漫画だと大体こうなっている。
ヒロインの娘のお椀が。
「アニメや漫画ならですよ!どうしたらそんなに上手にすくえるんですか?」
「簡単だって、目標がセンターに入ったらスイッチを押す感覚ですくうんだ」
「そんな逃げちゃだめだ主人公みたいに言われても分からないですよ」
むぅ。と言いながら、再び金魚すくいに戻る霧咲。
その横顔は負けず嫌いの子供のようでなんだか可愛かった。
……これが二次元ならなぁ~。
「で、どうする?もう勝負は終わりにするか?それともポイが完全に破けるまでやるか?」
「まだ負けてません!ポイが完全に破けるまでやります!」
「そうか。まぁ頑張れ」
どう見ても、霧咲の持ってるポイじゃもうすくえないと思うけどな。
三枚重ねなのに真ん中に大きな穴が開いてるし。
まぁこのまま時間が経って霧咲の持ち時間が終わるのを待つとするか。
「おい彼女さん。どうやら私の渡したポイは、すぐに破けちまう不良品のようだ。お詫びと言ってはなんだが、新しいのをやろう。ほら10枚一気に使いな」
「いいんですか?ありがとうございます!」
優しいお姉さんは不良品の大きな穴が開いた三枚のポイを霧咲から受け取り、ごみ袋に捨てると、新たに10枚のポイを霧咲に渡した。
なんて優しんだこの人は。すぐに破けるからって言って新しいのと交換してくれるなんて。
それも10枚一気に……。
「ちょっと待てぇぇええええええ!!!」
「なんだ?うるさいぞ?」
「おかしいだろ!色々と!!」
「不良品の商品を交換することのどこがおかしんだ?」
「まずそこがおかしいだろ!このポイのどこが不良品なんだ!?」
なんかさっきからぽいぽいぽいぽい言いすぎているせいか頭の中がぽいでいっぱいだ。
そのうち語尾にぽいを付けてしまうかもしれないっぽい。そして改に進化しそうっぽい。
俺は、お姉さんに俺が今現在使っている破けていないぽいを見せつけるっぽい。
お姉さんは俺のポイを見ると、不敵に笑ったっぽい。
ぽいを語尾につけるとなんか曖昧にしか聞こえないな。
辞めようぽいを語尾につけるのは。やっぱり俺はぽい娘より、パンパカパーン娘の方がいい。
「ほら見ろ。彼女さんのポイは不良品じゃねーか」
「何を言ってんだ!これは俺のテクニックが凄いから破けてないだけであって、霧咲のポイは」
「証拠は?」
「は?証拠?」
「彼女さんの使ってたポイが不良品じゃないっていう証拠だ。あるんだろ?あん?」
お姉さんの俺を見据える鋭い眼光は、過去に何人か人を確実に殺ってる目だった。
蛇に睨まれた蛙のように俺は、それ以上行動を起こせなかった。
「え、……いや、その…ないです」
「だろ?だったら文句つけてねーでやれって」
…まじ怖えーよ!ほんと怖えーよ!
なんで堅気じゃねーやつが屋台の店番なんかやってんだよ!
内心ではかなりビビってしまったが、外見はそうでもないふうを装おう。
かなりかっこ悪いからな。こんなところをマロンちゃんに見られでもしたら俺は……。
でもあれ?おかしいな…。手が勝手に震えりゃあ。
お椀を持ってる手なんて、震度一億くらいはあるんじゃねーのって言うくらい震えてる。
お椀からは跳ねていた金魚が何匹かバシャバシャと音をたてながら、元いた水に落ちていき、他の何匹かは俺の腕の下でスタンばっていた霧咲のお椀に吸い寄せられるように入ってく……ん?
「何をやってるんだ?お前は?」
「えへへ。陽向さんから金魚たちを救おうと思いまして」
「は…なに言って…」
「えへへ。それと陽向さん。非常に言いずらいんですけど…」
「ん?なんだ?」
「陽向さんのポイ…」
霧咲に指摘され見てみると、俺のもう片っぽの手で持っていたポイは完全に水に浸かっており、独裁者への反逆と言わんばかりの金魚の猛攻によってポイの紙どころか、骨組まで壊されていた。
完全に使い物にならないポイがそこにはあった。
「完全に破れてるっぽい」
「…うぜぇ」
他人が使うとイラッとする。
「私の勝ですね!」
霧咲は、はにかみながらお椀を見せてくる。
そこには俺のお椀から救った金魚たちでいっぱいだった。
「いやお前それは」
「救ってますよ!陽向さんという魔の脅威から!」
「とんちじゃねーかよ」
つか、ポイ10枚も貰ったのに関係ねー。
なんだよこれは。
なにはともあれ俺は、霧咲に負けてしまった。
☆
金魚すくいの屋台を後にし、来た道を俺達は歩いていた。
なんでも交代の場所は屋台通りの入り口と決まっているらしく、そろそろ持ち時間の無くなる霧咲は交代のために戻らないといけない。
必然俺も行かなければならない。許可した覚えはないんだけどな。
「ちくしょう。まさか負けるとはな」
まさか、金魚すくいで負けるのがこんなに悔しいものだとは思わなかった。
すくいの勝負では勝ってたんだけどな。救いでは負けた。
なんか釈然としないが、負けは負けだ。認めるしかない。……めっちゃ悔しい!
「えへへ。私もまさか勝てるとは思わなかったですよ。負けて一生陽向さんの奴隷生活をするものだと覚悟を決めていました」
「そんな覚悟しなくていいって」
霧咲の奴隷とかマジでいらね。
赤髪の娘の奴隷とかなら欲しいんだけどな。
「というわけで、陽向さん!」
「どういうわけですか。霧咲さん」
「私勝ちましたよ!」
「そうですね霧咲さん」
「約束覚えてますか?罰ゲームの」
「え?なんこと?」
これぞ難聴系主人公ならぬ、とぼける系主人公。
正直言って罰ゲームがあるというのも、その内容も覚えている。けど、けどだ!あんな罰ゲームの内容ならばとぼけるしかないじゃないか!
「ほらっあれですよ!あれ!私が勝ったらエロげーむみたいにあんなことこんなことを私の身体でためすって言うあれですよ!」
「うん霧咲。少し黙ろうか」
通りすがる通行人(男)の人が何人か振り返ったぞ。
本当にやめてくれ。こんな人がゴミみたいに多いところで。
「つうか。内容変わってるじゃねぇかよ」
「ちゃんと覚えてるじゃないですか陽向さん」
「あっ………」
「ダメですよ陽向さん。嘘をつくのは」
「計ったな!」
「計ってないですよ」
ちくしょう!まさか霧咲に誘導尋問されるとは!
とんちが利くと言い、実は霧咲は頭がいいんじゃないのか?
「あっ、測ると言えば。私のスリーサイズはおっぱいから…」
「言わなくていいから。ほんとに言わなくていいから」
どうやら霧咲は頭はよくないみたいだ。
「冗談ですよ。83のでぃ」
「言うなって言ったよな!?」
もうほんと誰か霧咲を止めてくれ。それかもらってくれ。
「それで陽向さん。罰ゲームの内容なんですけど」
「お、おう」
ペット毎日アニメを見るとかだったけかな。それか、けもみみ娘の友達(二次元)の紹介してくれるんだっけかな?
「想いは受け止めてくださいね。逃げるとかじゃなく」
「……どういうことだ?」
霧咲の言った言葉の意味が分からず聞き返した俺だったが、霧咲は微笑みを返すだけだった。
そして視線を前に向けると、視線の先にいた誰かに大きく手を振る。
「おーい!かっしー!」
視線の先に居たのは柏木だった。
霧咲の呼びかけに柏木も片手を上げて応える。
「行きましょうか陽向さん!」
「なぁさっきのはどういう意味だ霧咲」
「言葉通りの意味ですよ!さぁ行きましょう!」
霧咲に手を繋がれて、柏木の元へと小走りに向かう。
俺は結局霧咲が何を言いたかったのか理解できないまま、霧咲との時間を終えた。
つか、霧咲どさくさ紛れて指を絡ませてきやがった。
☆
帰り際、屋台のお姉さんがそっと囁いた。
「今度は本物の彼女になって、また来なよ」
「………はい…!」
私は2番目でもいいですよ。でも……できたら…。
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