二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?

ハタケシロ

番外編 一周年記念

これは夢だよな?
夢ですよね?
夢だ!

……夢であってくれと切に思う。

目の前に広がるのは、桃、霧咲、柏木が突っ伏している姿。


……どうしてこうなった。



とある休日。
俺の部屋に桃、霧咲、柏木がやってきて、アニメ鑑賞会をしていた時のこと、唐突に俺が言い出した。
そうだ。俺が言い出したんだ。

「闇鍋をやらないか?」

「闇鍋ですか?」

「瀬尾はすぐに影響されやすいな」

「うるせ!見てたらやりたくなったんだよ!」

「私はいいと思いますよ!」

「さすが霧咲。ノリがいいな」

「闇にまぎれて陽向さんを襲えますからね!」

「OK霧咲。まずは闇鍋について教えようか」

「闇にまぎれて襲える……陽向くん!私もやりたいです!」

「なんか聞き捨てならない独り言が聞こえた気がしたんですけど!?」

「瀬尾を襲うのは私だ!」

「もう闇鍋でもなんでもないじゃねーかよ」

とかなんとか言いつつ、俺達は闇鍋の準備に取り掛かった。



「ちゃんと食べれるものを入れたよな?」

「当たり前じゃないですか。陽向くんじゃあるまいし」

「そうですよ。陽向さんじゃないんですから」

「そうだぞ瀬尾。瀬尾じゃないんだなら」

「なぁ。なんで俺がいつもルールを破ってるみたいになってんの?」

「陽向くんは。ルールを破るんじゃなくて、破ろうとしてるじゃないですか」

「どういう意味だ?」

「2次元の女の子を3次元に召喚しようとしたり」

「私の靴の匂いを嗅いだり」

「2次元の女の子をどうにかして触れようとしたり」

「私のリコーダーを舐めたり」

「2次元のって、陽向くん。霧咲さんに何をしてるんですか?」

「誤解だ!ってやめろそのウインドウショッピングしてたら知らないお姉さんにうわーって顔をされた時のような目で見るな!」

「あ、その。ごめんなさい」

「やめろ。まじで謝られるとへこむ」

ヤローが1人でウインドウショッピングしててもいいじゃねーかよ。

「見てる物がアレだからだと思いますけど」

「二次元美少女のフィギュアの何がいけないんだ?!」

「本当に不思議そうな顔をしないで下さいよ」

「つかな霧咲。嘘をいうなって」

「え、でもこれはいつも私が陽向さんの物にしていることですよ?」

「…………怖っ」

「嘘ですよ!冗談に決まってるじゃないですか!」

「だよな。さすがに霧咲でもそこまでは」

「そうですよ。4割は冗談です」

「え?てことは」

6割は本気でやってるってこと?


怖い!霧咲が怖い!



「霧咲さん。本当に大丈夫なんですか?これを入れて」

「大丈夫ですよ。本で読みました!男の人はこれを食べるとかなんとか」

「それは大丈夫なんですか?」

「大丈夫です!かっしーは準備できた?」

「ん。おk」



「よし、じゃあ部屋を暗くするぞー」

部屋を暗くすると鍋の煮える音だけが部屋に響く。
闇鍋という雰囲気が出てきた。

「じゃあ各自鍋からよそってくれ。一度掴んだらそれを絶対に食べるんだぞ」

「了解です」

「分かってますよ」

「ん」

3人から返答をもらった俺は、自分でも鍋からよそおうと鍋に手を伸ばし……ん?

おかしいな。まだ何も掴んでないはずなのに、俺のお椀には何かが入ってるぞ。

恐る恐るお椀から入ってるぶつを取り出す。






「……誰だ。ストッキング、ニーソ、靴下を俺のお椀に入れたやつは。怒らないから正直に言いなさい」


シーン


誰からも返答が無かった。

「おかしいだろ!誰だよ!これ入れたヤツ!」

「うるさいですよ。陽向くん少しは静かに食べてください」

「そうですよ陽向さん。集中しないとダメですよ」

「一度掴んだらそれを絶対に食べなきゃダメなんだろ?瀬尾」

「俺はまだ何もつかんでねーんだよぉおお!!!」

なんで掴んでもないものを食わなきゃならねーんだよぉ!!



「私はもう……逝く」

その言葉を最後に柏木は逝った。

「柏木!?どうした?柏木!?」

俺がストッキング、ニーソ、靴下をとうにか処理しようとしていたら急に柏木が逝きやがった!
誰だ!?柏木をこんなふうにしたやつは!

「ダメだよかっしー。1人で楽になろうだなんて。私も連れてって……」

そして、霧咲も逝った。

「桃。お前は大丈夫だよな?」

「……」

「桃?」

「えへへ。陽向く〜ん」

「桃さん?」

「……きもぢ悪い」

「へ?」 

※皆さんのご想像にお任せします






この日俺が思ったのは、安易な気持ちで闇鍋をやるなってことだった。

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