二次元美少女と恋をしたいっ!←そんなことさせないですよ?

ハタケシロ

第54話 いい子にしてるんですよ?

「ま、待て。待つんだ桃。話せば分かる」

とてもいい笑顔で。この今の表情を写真にでもとってどっかの事務所にでも送ればそくモデルデビューが出来そうな桃に俺は交渉を持ちかける。

「何を。話せば分かるんですかー?」

やっべー。すんげーいい笑顔で怖いんですけどー。
足がさっきからガクブルなんですけどー。

一歩。そしてまた一歩の近づいてくる桃は、あと数センチというところでその歩みを止めた。

「はぁ。分かってますよ。どうせ霧咲さんが原因なんですよね?」

「も、桃……!」

良かった!まさか、こんなにも桃に信用されてたなんて!

「だって、陽向くんは3次元の女の子に興味がありませんからねー?」

「うん。なんで怒ってるの?桃さん?」

呆れそして少しの怒気を含んだ声で桃はそう言った。



俺は桃に事情を簡単に説明した。
霧咲に強引に第二体育館に連れてこられた事。
写真にでもとってどっかの事務所に送ろうとしたこと。

おっと、最後のは関係ないな。言わないでおこ

「芸能人なんて興味ないですよ」

「この感じなついな」

ナチュラルに人の心を読む桃さん。マジパネェっす!

「で、どうしてここにいるんですか?」

「まぁあれだ。さっき桃が言ったとおり霧咲が原因だ」

俺だって断ろうとしたぜ?つか、まったくと言っていいほど興味なかったんだぜ?3次元の女の子が体育をしている姿なんて。
なのに、うまい具合に霧咲に乗せられちゃったぜ!てへぺろ!

「はぁ。やっぱりそうだったんですね」

息を吐き、呆れというかなんというかとりあえず桃は苦笑いしながら霧咲を見ていた。

「どうして陽向くんを連れてきたんですか?」

「それはですね。あれですよ!あれ!」

桃に聞かれた霧咲は、若干興奮しながら視線の先にいるセラフィのことを指さしながら言った。

「あのおっぱいを陽向さんにも見せないとと思いまして!」

自主練習だろうか。一人黙々とドリブルをたまに挟みながらシュートを打っているせラフィの二つの脂肪は確かに見るやつが見ればいい物なんだろう。

「え?つか真の理由それだったのか?」

「それだったのかって陽向くん。知らなかったんですか?」

「いやだって、俺が霧咲に言われたのはこれも矯正だかなんだか桃がなんだかかんだか学校デートだなんだかかんだか」

「最後のほうちょっと意味が分からないんですけど」

「心配するな俺も言ってておかしいなと思ってた」

なんだかかんだかってなんだよってなったわ。
つか、連れてこられた理由が今考えると全部おかしいきがする。

「学校デートってなんですか!羨ましいじゃないですか!」

「そっち!?」

え!?意味がわからないってそっち!?そっちなんですか!?桃さん!

「私だってやりたい……あ、いえ。何でもありません」

こほんと一つ咳払いをして平静を保とうとする桃の頬は少し赤かった。

「というか陽向くんは大っきいほうが好みなんですね」

「は?」

「だってわ・た・しではなくセラフィさん目的で来たんですよね?」

「なんで強調したのかは知らねーが。お前話聞いてたか?霧咲に強引に俺は連れてこられたって」

「見てくださいよ。あの大きな胸。体操服がパッツンパッツンではち切れそうじゃないですか。何か動作を行う度に地球にはちゃんと重力があるということを証明してますし」

「ですよね。私もあのおっぱいには憧れちゃいます!あんなに大きければ陽向さんをイチコロできるんですけど」

「いや霧咲さんもそこそこ……」

「はい?」

「いえ、何でもありません」

なんか、女の子同士の聞いてはいけない会話を聞いてしまった気がする。
アニメでもあるけど、やっぱり3次元でもあるんだな。胸の話題。
俺はちっさいのはちっさいのでもいいと思うし、でっかいとはでっかいのでもいいと思うからどうでもいいんだけどな。2次元に限っけど。3次元はしらね。

「よし、智和今のうちに逃げるか」

桃と霧咲が会話に夢中になってる今が絶好のチャンスだろう。
桃のことだ。今は何もしないとは思うが万が一と言うことがある。逃げて損は無い。男には逃げなきゃ行けない時がある!

「タイミングはお前に任せたからな智和。ん?智和?」

振り向いてみるがそこに智和の姿は無かった。
あっれー?おっかしいなー?

「あー関さんなら先に第一体育館に戻るって言って戻りましたよ?」

「え?まじで?」

「はい。なんでも篠原さんが陽向さんに夢中になってる今しかない。今逃げないと俺は陽向さん同様篠原さんに変態って思われてしまう!とか言って」

「あいつ後で半殺す」

「半分なんですね」

「大事な友達を失うわけにはいかないからな」

智和が居なくなったらツレション行く相手もいなくなるし、英語の授業とか困っちまうからな。
速攻見捨てられる友達って。

「陽向くん。関くんに変態って私同様思われてたんですね」

「おい」

そこは嘘でもいいから思ってたなんて言うなよ。

「いいか?俺は変態じゃない。二次元美少女が大好きなだけだ」

「3次元だと?」

「中学生が好きだ」

「変態ですね」

「陽向さんは変態です」

「霧咲に言われるとは思わなかったー」

霧咲に変態って言われるとは思わなかったわー。
友人部ナンバーワンの変態度を霧咲が持ってると思ってたのに。

「じゃ陽向さん!私たちは授業に戻りますね!」

「戻りますね!って俺は?」

「ここで私の身体を存分に視姦して下さい!」

「他所でそんなこと大きな声で言うなよ?」

もうホントやだ!この子!

「では私も戻りますね。ここでじっとしていて下さいよ?」

「いや、普通に俺もあっちの方に帰るけど?」

「馬鹿なんですか?死ぬんですか?」

「へ?」

すっげー丁寧口調でディスられた。
こんな丁寧口調のバカなの死ぬの?を聞いたことねーよ。

「さっきとは違って今から授業が再開されるんですよ?どさくさに紛れて戻るなんてリスクが高いと思います。霧咲さんのアシストもないんですし」

「それもそうか」

っべーじゃあ俺は授業が終わるまでここに居なければならないのか?

「カツラもさっき関さんが使って行ってしまったのでないですしね」

「カツラあったのかよ」

これは。本格的にこのに残らなければならないみたいだな。
まぁ、リスクを追ってまでここを脱出するよりはここに残って最後に出た方が生き残れる気がするしな。大人しく残ろう。

「分かった。ここに残るわ」

「いい子にしてるんですよ?」

「知らない人が来ても開けちゃダメですからね?」

「留守番する子供か俺は」

ていうか、どんなやつが来てもここの扉を開けるわけにはいかない。

「じゃ、行きますからね?」

「早めに帰って来ますので」

「帰ってくるってなんだよ。いいから行けって」

最後の最後まで桃と霧咲は、俺を留守番させている子供のお母さん見たいに言い聞かせていった。



「へー。意外と桃ってバスケ上手いんだな」

特にすることもなく、物音を立てるわけにもいかいから出来るはずもない俺は、暇つぶしに女子のバスケを見ることにした。

男子とは違ってガツガツとしたプレーはないものの、体育の授業とあって華のあるバスケと言った方が適切かもしれない。これが部活としてならガツガツしてたかもしれないが。

和気あいあいとした中でも、機敏に桃は動いていた。ドリブルも卒無くこなし、綺麗なフォームからシュートを放つ。バスケ部にでも入ればレギュラーとして活躍できそうなほどだった。

そんな桃よりも凄いのはセラフィだった。
どこのあだ名が肉のぼっちお嬢様だよ!とツッコミたくなるほどの運動センスだ。
相手からボールを奪うと、ドリブルからのランニングシュート。スリーもなんなくこなし、途中からセラフィ無双状態だった。桃のことも軽くかわしたもんなドリブルで。

そんな桃とせラフィがいるせいなのか、途中から周りも本気になりそこそこ本格的なバスケになっていた。

最終的にはセラフィ率いる赤チームが勝ち、桃率いる青チームと共にお互いの健闘をたたえあい、これぞ青春っ!って感じになっていた。すげーなスポーツの力。

因みに、霧咲は得点係りをやっていたのだが、途中からセラフィの胸にクギ付けになっていた。しっかり得点付けろって。



号令が終わり、女子たちが移動を始めた。
あとはこのまま全員がいなくなるのを待ってからこのを出ればいい。
このあと昼休みでほんとに良かった。

マットの上に寝転がり、俺は天を仰いだ。

「はー誰にも見つからなくて良かったー」

まぁ、桃には見つかったわけなんだが。
それでも、ほかの女の子に見つからなくて良かった。社会的に死ななくてほんとに良かった。
道具を片付けに来た時はまじ焦ったけど。

この時俺は油断していた。
日常ほのぼの系アニメだと思って疑わなかったがっこ〇ぐらし!をwkwkしながら見てたあの時のように。
1話のオープニングとかずるいと思います!

最後まで警戒を怠らないべきだったと。

「ボールが一つ落ちてましたわ」

勢いよく扉を開けて、セラフィはやってきた。

「あ……」

「え?」

「(・∀・;)」

「き、」

「ちょっとまて!」

気づけば俺は、セラフィの口を手で抑えていた。
やべー犯罪の匂いしかしねー。

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