スキルゲ
屋上にて
まだ、北川幸二の残党は残っていて、小競り合いといったレベルの戦闘は起こわなれているようだ。
もっとも、北川幸二は周囲をスキル使いで固めていたわけでなく、残党勢力は普通の人間が大半だ。
制圧されるのも時間の問題だろう。
そんな中、僕は混乱に乗じて抜け出していた。
言ってしまうとただのサボタージュ。
ある目的を持って、ある場所に向かって行く。
『天使を敬う会』屋上
普段、使われいないのだろう。予想はしていたが、屋上へと通じるドアは施錠されていた。
しかし、ドアの鍵を壊したくらいで今更咎められる事はないだろう。
それでも多少なりに、気が引けたが鍵を壊して、中へ入る。いや、屋上だから外へ出るの正解になるのだろうか?
建物の大きさに比例して、屋上も広い。
大きなフェンスで囲んだらサッカーくらいなら普通にできそうだ。
しかし、実際は転落防止のフェンスで囲われているだけで、何かに使われている様子はない。
つまりは巨大なデットスペースと化していた。
なんとも、勿体ない話ではないだろうか?
しかし、研究肌と称されていた北川幸二が作った教団の建物だ。
合理性を重んじて、無駄を無駄として放置するのも研究者らしいと思うが、それは僕の偏見だろうか?
だが、そうなると、とある矛盾点が思い浮かぶ。
生粋の研究者である北川幸二が行った宗教団体という矛盾。
作りたいから作った。 やりたいからやった。
ソレは何を意味しているのだろうか?
もしかしたら、北川幸二の目的は、何らかの壮大な実験を行う事だったのではなかろうか?
合理性を重んじるならば、宗教団体を作るという行為にも、何らかの合理性が隠れていたのでは・・・・・・
そんな湧き上がってくる疑問を強引に頭の隅へと追いやる。
そんなことを考えても正解にたどり着けるわけがない。
今は、他にやるべきことがあるのだ。
実際に上がってみると、このビルが周囲で一番高い建築物だということがわかる。
視界を遮る建物は他に存在していない。目前には、ただ広大な空だけが見えている。
思わず、このまま走り出し、空へ舞い上がりたい欲求に駆られが我慢する。
フェンスに身を乗り出して下を眺める。
場所は駅前ということもあって人の流れが見える。
おそらく、彼らはすぐ近くで、大掛かりな戦闘行為が繰り広げられていたなんて夢にも思わないだろう。
でも、それで良いんだ。いや、それが良いんだ。
自分達の日常の隣で、血みどろの戦闘が行われているなんて、誰しも知りたくはないだろうし、僕も知られたくない。
この気持ちを言葉に出して表現するならば
「全く、やれやれってやつだぜ」
という言葉になるのだろう。
しかし、この高さは良い。
この場所で、僕がどんな行為を行っても目撃者は限りなく0に抑えられる。
この場所ならば、やりたい放題できるぞ。
そんなこんなで、僕はエルを呼び込んだ。
もっとも、北川幸二は周囲をスキル使いで固めていたわけでなく、残党勢力は普通の人間が大半だ。
制圧されるのも時間の問題だろう。
そんな中、僕は混乱に乗じて抜け出していた。
言ってしまうとただのサボタージュ。
ある目的を持って、ある場所に向かって行く。
『天使を敬う会』屋上
普段、使われいないのだろう。予想はしていたが、屋上へと通じるドアは施錠されていた。
しかし、ドアの鍵を壊したくらいで今更咎められる事はないだろう。
それでも多少なりに、気が引けたが鍵を壊して、中へ入る。いや、屋上だから外へ出るの正解になるのだろうか?
建物の大きさに比例して、屋上も広い。
大きなフェンスで囲んだらサッカーくらいなら普通にできそうだ。
しかし、実際は転落防止のフェンスで囲われているだけで、何かに使われている様子はない。
つまりは巨大なデットスペースと化していた。
なんとも、勿体ない話ではないだろうか?
しかし、研究肌と称されていた北川幸二が作った教団の建物だ。
合理性を重んじて、無駄を無駄として放置するのも研究者らしいと思うが、それは僕の偏見だろうか?
だが、そうなると、とある矛盾点が思い浮かぶ。
生粋の研究者である北川幸二が行った宗教団体という矛盾。
作りたいから作った。 やりたいからやった。
ソレは何を意味しているのだろうか?
もしかしたら、北川幸二の目的は、何らかの壮大な実験を行う事だったのではなかろうか?
合理性を重んじるならば、宗教団体を作るという行為にも、何らかの合理性が隠れていたのでは・・・・・・
そんな湧き上がってくる疑問を強引に頭の隅へと追いやる。
そんなことを考えても正解にたどり着けるわけがない。
今は、他にやるべきことがあるのだ。
実際に上がってみると、このビルが周囲で一番高い建築物だということがわかる。
視界を遮る建物は他に存在していない。目前には、ただ広大な空だけが見えている。
思わず、このまま走り出し、空へ舞い上がりたい欲求に駆られが我慢する。
フェンスに身を乗り出して下を眺める。
場所は駅前ということもあって人の流れが見える。
おそらく、彼らはすぐ近くで、大掛かりな戦闘行為が繰り広げられていたなんて夢にも思わないだろう。
でも、それで良いんだ。いや、それが良いんだ。
自分達の日常の隣で、血みどろの戦闘が行われているなんて、誰しも知りたくはないだろうし、僕も知られたくない。
この気持ちを言葉に出して表現するならば
「全く、やれやれってやつだぜ」
という言葉になるのだろう。
しかし、この高さは良い。
この場所で、僕がどんな行為を行っても目撃者は限りなく0に抑えられる。
この場所ならば、やりたい放題できるぞ。
そんなこんなで、僕はエルを呼び込んだ。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
23252
-
-
516
-
-
93
-
-
4
-
-
3087
-
-
26950
-
-
63
-
-
140
-
-
32
コメント