スキルゲ
飛行スキル+α
国民的アニメの主題歌に、こんな歌詞がある。
『自由に空を飛びたいな』
  空を飛ぶということは、有史以来、人類の夢。
そして、僕が経験している事は、人類初の完全個人単独飛行。
一切、器具を使用せずに自由に空を飛び回るという人類の夢を叶えたのだ。
しかし、その感想は『恐怖』の一言だった。
頼るべき器具が存在しないということは、頼れるのは自分のスキル。
しかし、そのスキルを理解しないまま使用しているのが現在の状態。
気を抜くと落下するかもしれない。そもそも、どのくらい連続で浮遊できるのか?
そもそも、僕は本当に自由に空を飛んでいるのか?
怖い……
ゆっくりと慎重に高度を下げていく。
永遠と続くかに思えた恐怖の空中浮遊も、時間にしてみれば数分で地面に着地できた。
「ふう… 私とて、地球の重力に縛られる人類の一人ということか」
恐怖で神経が研ぎ澄まされ、大量の汗が放出しているなか、よくわからない事を呟いてみた。
しかし、これ。僕の移動スキルと組み合わせると相性がいいのではないか?
より立体的な動きが可能になると言うか…… なんというか……
効果が重複してないか?
高速で移動できるスキルと空を飛ぶスキル。 カテゴリで言えば、どちらも移動系のスキル。
そりゃ、使い方の枠が増えたと考えればいいのかもしれないが、どうせなら戦闘に使えるスキルの方がよかった。
いや、待てよ。敵にこのスキルをかけて空高くから落下させれば一撃必殺じゃないか!?
うむ、グロイな。
なんと言うか、効果がグロイというより、まずはその発想がグロイ。
『空を飛ぶスキル』って言うのは、使い勝手は良いのだろうけど、僕のスタイルに加えるには他に有効な実戦的スキルが多いということだ。
そんなことを考えてながら、新スキルを眺めていると気がついた。
獲得可能スキルが増えている。
『空を飛ぶスキル』のレベル10が前提条件なのだろうか?
前提条件をクリアして追加されるスキルは強い。あるいは特殊なスキルが多い。
レベル1のスキルであれ破格の効果が約束されている。
僕の移動スキルから、派生したスキルに加速スキルがある。戦闘中に高速での行動が可能となる加速スキル。いまさら、その実戦性と効果を説明するまでもない。現時点で、僕の主要スキルと言ってもいい。
ならば、新たな追加スキルも、加速スキルと同レベルのポテンションを秘めている可能性が高い。
「……」
僕は時計を確認する。 下山するには時間的な余裕がある。
あとレベル1くらいなら上げれるかな?
そんな事を考え、テントから飛び出して走る。
『自由に空を飛びたいな』
  空を飛ぶということは、有史以来、人類の夢。
そして、僕が経験している事は、人類初の完全個人単独飛行。
一切、器具を使用せずに自由に空を飛び回るという人類の夢を叶えたのだ。
しかし、その感想は『恐怖』の一言だった。
頼るべき器具が存在しないということは、頼れるのは自分のスキル。
しかし、そのスキルを理解しないまま使用しているのが現在の状態。
気を抜くと落下するかもしれない。そもそも、どのくらい連続で浮遊できるのか?
そもそも、僕は本当に自由に空を飛んでいるのか?
怖い……
ゆっくりと慎重に高度を下げていく。
永遠と続くかに思えた恐怖の空中浮遊も、時間にしてみれば数分で地面に着地できた。
「ふう… 私とて、地球の重力に縛られる人類の一人ということか」
恐怖で神経が研ぎ澄まされ、大量の汗が放出しているなか、よくわからない事を呟いてみた。
しかし、これ。僕の移動スキルと組み合わせると相性がいいのではないか?
より立体的な動きが可能になると言うか…… なんというか……
効果が重複してないか?
高速で移動できるスキルと空を飛ぶスキル。 カテゴリで言えば、どちらも移動系のスキル。
そりゃ、使い方の枠が増えたと考えればいいのかもしれないが、どうせなら戦闘に使えるスキルの方がよかった。
いや、待てよ。敵にこのスキルをかけて空高くから落下させれば一撃必殺じゃないか!?
うむ、グロイな。
なんと言うか、効果がグロイというより、まずはその発想がグロイ。
『空を飛ぶスキル』って言うのは、使い勝手は良いのだろうけど、僕のスタイルに加えるには他に有効な実戦的スキルが多いということだ。
そんなことを考えてながら、新スキルを眺めていると気がついた。
獲得可能スキルが増えている。
『空を飛ぶスキル』のレベル10が前提条件なのだろうか?
前提条件をクリアして追加されるスキルは強い。あるいは特殊なスキルが多い。
レベル1のスキルであれ破格の効果が約束されている。
僕の移動スキルから、派生したスキルに加速スキルがある。戦闘中に高速での行動が可能となる加速スキル。いまさら、その実戦性と効果を説明するまでもない。現時点で、僕の主要スキルと言ってもいい。
ならば、新たな追加スキルも、加速スキルと同レベルのポテンションを秘めている可能性が高い。
「……」
僕は時計を確認する。 下山するには時間的な余裕がある。
あとレベル1くらいなら上げれるかな?
そんな事を考え、テントから飛び出して走る。
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