スキルゲ
現れる伝説
途中、何度かモンスターと対峙することになったが、ほとんどの敵はアキラはひと振りで倒していった。頭では分かっていたはずが、実際に見るとその威力は僕の想像力を越えていた。
明らかにリーチの外にいるモンスターすら、ひと振りで切断していく。
本来なら、飛び道具に使う飛距離増加スキルすらハイレベルで組み込んでいるのだ。
そうして、ようやく山頂が見えてきた。
昨日の夜から何度も、山頂まで登っているはずだが、洞窟があったなんて記憶がない。
訝しがっていると、アキラは斜面になってる場所に大剣を突っ込んだ。
そのまま、かき混ぜるような動作をすると周囲を覆う草木が消えていき、洞窟の入口が現れる。
「隠しダンジョン!?」
「あぁ、ここからは僕が先行していくから、僕の後ろ姿が見えるくらい離れてついておいでよ」
「・・・・・・すぐ近くにいるの?」
「まぁね」
今から、間違いなく強敵を相手にするというのに、アキラは笑顔で返事を返してくれた。
薄暗い洞窟の中、アキラは先行して行く。油断してるとすぐにその姿を見失いそうな暗さ。
しかし、洞窟そのものは、決して大きくはない。人が1人通れるほどの広さ。
そのおかげで、一定の距離をとったまま、アキラの後を追えるのだが・・・・・・
この広さ、大剣使いのアキラには不利ではないか?
それより、この狭さで戦い自体が困難なのでは?
そんな疑問もすぐに吹き飛んだ。
進んだ一本道の先には、広い空間が存在していた。
野球のグランドほどの大きさはあるだろうか?
その中心に蠢く巨体が確認できた。
しかし、周囲は暗闇に近く、そのモンスターの正体はわからない。
それに対して、アキラは少し離れた位置で仁王立ちしている。
辺りは静寂に包まれ、まるで時が止まったかのように動きがない。
いつはじめるのか?そう思うと同時にアキラが動く。
巨大なモンスターに向かって動くのではなく、後ろに飛び距離を広げる。
そして、着地と同時に大剣を上に向けて跳ね上げる。
爆発音と衝撃。そして天井の崩落。
僕は、一時的に目と耳が使えなくなった。
洞窟の天井は完全に崩れ、僕らの居場所に光が指す。
闇は祓われ、モンスターの全貌が明らかになった。
そいつの正体は・・・・・・
爬虫類特有のウロコ。 背中に生えた巨大な羽。
四つん這いになり、その巨体を支える四肢には、凶悪な爪を保有している。
時折、口から煙のような物が吐き出されている。
その熱を帯びたアギトには、どれだけの人間が犠牲になったのだろうか?
僕らの目の前にいるモンスター。 圧倒的な知名度を誇る伝説の生物。
そう、ドラゴンだ。ドラゴンが目の前にいるのだ。
明らかにリーチの外にいるモンスターすら、ひと振りで切断していく。
本来なら、飛び道具に使う飛距離増加スキルすらハイレベルで組み込んでいるのだ。
そうして、ようやく山頂が見えてきた。
昨日の夜から何度も、山頂まで登っているはずだが、洞窟があったなんて記憶がない。
訝しがっていると、アキラは斜面になってる場所に大剣を突っ込んだ。
そのまま、かき混ぜるような動作をすると周囲を覆う草木が消えていき、洞窟の入口が現れる。
「隠しダンジョン!?」
「あぁ、ここからは僕が先行していくから、僕の後ろ姿が見えるくらい離れてついておいでよ」
「・・・・・・すぐ近くにいるの?」
「まぁね」
今から、間違いなく強敵を相手にするというのに、アキラは笑顔で返事を返してくれた。
薄暗い洞窟の中、アキラは先行して行く。油断してるとすぐにその姿を見失いそうな暗さ。
しかし、洞窟そのものは、決して大きくはない。人が1人通れるほどの広さ。
そのおかげで、一定の距離をとったまま、アキラの後を追えるのだが・・・・・・
この広さ、大剣使いのアキラには不利ではないか?
それより、この狭さで戦い自体が困難なのでは?
そんな疑問もすぐに吹き飛んだ。
進んだ一本道の先には、広い空間が存在していた。
野球のグランドほどの大きさはあるだろうか?
その中心に蠢く巨体が確認できた。
しかし、周囲は暗闇に近く、そのモンスターの正体はわからない。
それに対して、アキラは少し離れた位置で仁王立ちしている。
辺りは静寂に包まれ、まるで時が止まったかのように動きがない。
いつはじめるのか?そう思うと同時にアキラが動く。
巨大なモンスターに向かって動くのではなく、後ろに飛び距離を広げる。
そして、着地と同時に大剣を上に向けて跳ね上げる。
爆発音と衝撃。そして天井の崩落。
僕は、一時的に目と耳が使えなくなった。
洞窟の天井は完全に崩れ、僕らの居場所に光が指す。
闇は祓われ、モンスターの全貌が明らかになった。
そいつの正体は・・・・・・
爬虫類特有のウロコ。 背中に生えた巨大な羽。
四つん這いになり、その巨体を支える四肢には、凶悪な爪を保有している。
時折、口から煙のような物が吐き出されている。
その熱を帯びたアギトには、どれだけの人間が犠牲になったのだろうか?
僕らの目の前にいるモンスター。 圧倒的な知名度を誇る伝説の生物。
そう、ドラゴンだ。ドラゴンが目の前にいるのだ。
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