スキルゲ
奇妙な目撃証言
「だから、ピンク色だからと言って無条件でかわいいって思う子に違和感を覚えるのよ。最近の安物の自転車って、なんて言うか無粋?無骨?そんなフォルムで色の塗りも荒いの。それがただピンク色だから可愛いって、ピンク色に洗脳せれていると思うわ。あれ?何の話をしてたのかしら?」
「えっと、確か・・・・・・」
休日に艶子さんに呼び出された僕は、いつの間にか艶子さんのピンク色に対する一家言を聞くはめになってしまっていた。
元の話はなんだったのか?しばらく記憶をたどってみる。
「確か、変なモンスターの目撃証言が相次いだ。って話だったと思うよ」
「そうそう、どう考えてもモンスターなんだけど、それがスキルを持ってる人間以外にも目撃されてるって事が問題なのよ」
普通の人間はモンスターと遭遇することはない。
モンスターは結界と言われる空間にしか生息できないとされている。
そして、その結界内に迷い込んでしまう人間を襲い、捕食しているのだ。
ただ、人間が結界に入るとモンスターに対抗できる、不思議な力が得られる。
それを僕らはスキルと呼んでいる。
「それは、誰かスキルを使ってる所を目撃されたんじゃないの? 僕も接触したモンスターと同スペックに変身するスキル使いに会った事もあるよ」
「いや、犯人がただのスキル使いだとしても問題でしょ? どうして、そんな一般人にまで目撃されるようなマネを繰り返してるのか」
「もしかしたら、スキルを身につけたばかりだとしたら?結界やモンスターの仕組みを知らない人間なら、スキルを持て余してるって事は?」
艶子さんは少し考えて「それだと、理屈は合うわね」と答えを出したようだ。
お役に立てて何よりです。
「あなたも、変なモンスターを見かけたら連絡してね。もしも、スキルの扱いに困ってる人間なら、なおさら助けてあげないといけないから」
艶子さんは携帯を取り出していた。
そう言えば、今日、会うことになったのもSNS『ソーシャル・ネットワーキング・サービス』を利用しての連絡で、お互いのアドレスとか知らなかったなぁ。
「あぁ、赤外線?あれって操作がよくわかんないんだよ。任せてもいい?」
「う、うん。もちろん」
僕は艶子さんへ携帯を手渡した。
艶子さんの手が震えてるいたのは、きっと気のせいだろう。
「そ、それじゃ、また。連絡よろしくね」
なぜか、急に慌ただしく退席して行った艶子さんを見送った。
最後に『賢志の連絡先ゲット』と呟いていたのも気のせいだろう。
うん、きっとそうだ。
そう自分に言い聞かせて、赤く、熱くなってる顔に手を当てた。
「えっと、確か・・・・・・」
休日に艶子さんに呼び出された僕は、いつの間にか艶子さんのピンク色に対する一家言を聞くはめになってしまっていた。
元の話はなんだったのか?しばらく記憶をたどってみる。
「確か、変なモンスターの目撃証言が相次いだ。って話だったと思うよ」
「そうそう、どう考えてもモンスターなんだけど、それがスキルを持ってる人間以外にも目撃されてるって事が問題なのよ」
普通の人間はモンスターと遭遇することはない。
モンスターは結界と言われる空間にしか生息できないとされている。
そして、その結界内に迷い込んでしまう人間を襲い、捕食しているのだ。
ただ、人間が結界に入るとモンスターに対抗できる、不思議な力が得られる。
それを僕らはスキルと呼んでいる。
「それは、誰かスキルを使ってる所を目撃されたんじゃないの? 僕も接触したモンスターと同スペックに変身するスキル使いに会った事もあるよ」
「いや、犯人がただのスキル使いだとしても問題でしょ? どうして、そんな一般人にまで目撃されるようなマネを繰り返してるのか」
「もしかしたら、スキルを身につけたばかりだとしたら?結界やモンスターの仕組みを知らない人間なら、スキルを持て余してるって事は?」
艶子さんは少し考えて「それだと、理屈は合うわね」と答えを出したようだ。
お役に立てて何よりです。
「あなたも、変なモンスターを見かけたら連絡してね。もしも、スキルの扱いに困ってる人間なら、なおさら助けてあげないといけないから」
艶子さんは携帯を取り出していた。
そう言えば、今日、会うことになったのもSNS『ソーシャル・ネットワーキング・サービス』を利用しての連絡で、お互いのアドレスとか知らなかったなぁ。
「あぁ、赤外線?あれって操作がよくわかんないんだよ。任せてもいい?」
「う、うん。もちろん」
僕は艶子さんへ携帯を手渡した。
艶子さんの手が震えてるいたのは、きっと気のせいだろう。
「そ、それじゃ、また。連絡よろしくね」
なぜか、急に慌ただしく退席して行った艶子さんを見送った。
最後に『賢志の連絡先ゲット』と呟いていたのも気のせいだろう。
うん、きっとそうだ。
そう自分に言い聞かせて、赤く、熱くなってる顔に手を当てた。
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