スキルゲ
集結するハイレベルな人間たち
そして、約束の日曜日。
「こないね‥‥‥」
「こないな‥‥‥」
晴人と2人、ファーストフード店で待ちぼうけを食らっていた。
「時間を決めとけばよかったなぁ」
「あんな感じで帰っていったら止めれないよ」
前回、藤川艶子との出会いを思い出して、少し寒気が漂ってきた。
たしかに美人なんだけど、なんだか苦手なんだよな。
そんなことを考えたりしながら、数時間。2人はボケーっとだらけてた。
休日とあって、お客さんも多いようだ。カップルや子連れの主婦が目立つ。
となりの席では、食事しながら仕事をこなしてるのだろう。資料と睨めっこ中のサラリーマンがいる。
休みの日までご苦労さまです。
しばらくして、店内の異変に気付いた。 何だか妙にざわめきが聞こえてくる。
入口付近に目をやると、デカイ男が入ってきてた。
身長は190センチを超えてるだろう。
しかし、僕がデカイを思ったのは身長ではない。
首から左右に膨らんだ僧帽筋。
そのまま、肩に目をやれば「三角筋」の正式名称のように綺麗に3つに割れている。
大きく前にせり出てている大胸筋。タンクトップの上からでもはっきりとわかるシックスパック。
なんてデカイ筋肉なんだ!
筋肉が自己主張するかのようにバルクアップしている体。その上、綺麗なカットも入っている。
馬鹿な!日常的に、このフィジークをキープしてるとでもいうのか!?
なんていう逸材。 ジェイ・カトラーや全盛期のロニー・コールマンを超える可能性を秘めた逸材が僕の目の前に向かってきている。
「君たちが晴人くんと賢志くんかな?」
僕たちが返事を返すと逸材は自己紹介を始めた。
「私は佐々木良嗣と申します。肝心の藤川さんは遅れてるようですね。この会合の主催者本人が遅刻なんて、いささか不安ですがね」
やれやれと首を振ると、きちんと僕等に同意を得たうえで席についた。
なんという紳士。
さらにしばらく待つことになった。ようやく、藤川艶子がやってきた。
艶子の私服はピンクだった。髪と合わせているつもりだろうが、服のセンスは悪いのかもしれない。
そうして、僕らに近づいてくる艶子の後ろにもう一人。
黒いアウターを着ていて、フードを深くかぶっている。どうやら、意図的に顔を隠しているようだ。
かろうじて、男だというのはわかる。
「ようやく、全員集まったようだ。それでは会合を始めるとしようか」
そう、会合の開始を宣言したのは、隣の席のサラリーマンだった。
僕と晴人は不意をつかれ、呆気に取られる。 それに対して佐々木さんは最初からわかっていたらしいく平然としていた。
さらに驚いた事があった。
七三の髪型。メガネ。スーツ。と、どう見て平凡なサラリーマンにしかみえなかったが、どうやら彼‥‥‥
いや、彼女は女性だった。
「こないね‥‥‥」
「こないな‥‥‥」
晴人と2人、ファーストフード店で待ちぼうけを食らっていた。
「時間を決めとけばよかったなぁ」
「あんな感じで帰っていったら止めれないよ」
前回、藤川艶子との出会いを思い出して、少し寒気が漂ってきた。
たしかに美人なんだけど、なんだか苦手なんだよな。
そんなことを考えたりしながら、数時間。2人はボケーっとだらけてた。
休日とあって、お客さんも多いようだ。カップルや子連れの主婦が目立つ。
となりの席では、食事しながら仕事をこなしてるのだろう。資料と睨めっこ中のサラリーマンがいる。
休みの日までご苦労さまです。
しばらくして、店内の異変に気付いた。 何だか妙にざわめきが聞こえてくる。
入口付近に目をやると、デカイ男が入ってきてた。
身長は190センチを超えてるだろう。
しかし、僕がデカイを思ったのは身長ではない。
首から左右に膨らんだ僧帽筋。
そのまま、肩に目をやれば「三角筋」の正式名称のように綺麗に3つに割れている。
大きく前にせり出てている大胸筋。タンクトップの上からでもはっきりとわかるシックスパック。
なんてデカイ筋肉なんだ!
筋肉が自己主張するかのようにバルクアップしている体。その上、綺麗なカットも入っている。
馬鹿な!日常的に、このフィジークをキープしてるとでもいうのか!?
なんていう逸材。 ジェイ・カトラーや全盛期のロニー・コールマンを超える可能性を秘めた逸材が僕の目の前に向かってきている。
「君たちが晴人くんと賢志くんかな?」
僕たちが返事を返すと逸材は自己紹介を始めた。
「私は佐々木良嗣と申します。肝心の藤川さんは遅れてるようですね。この会合の主催者本人が遅刻なんて、いささか不安ですがね」
やれやれと首を振ると、きちんと僕等に同意を得たうえで席についた。
なんという紳士。
さらにしばらく待つことになった。ようやく、藤川艶子がやってきた。
艶子の私服はピンクだった。髪と合わせているつもりだろうが、服のセンスは悪いのかもしれない。
そうして、僕らに近づいてくる艶子の後ろにもう一人。
黒いアウターを着ていて、フードを深くかぶっている。どうやら、意図的に顔を隠しているようだ。
かろうじて、男だというのはわかる。
「ようやく、全員集まったようだ。それでは会合を始めるとしようか」
そう、会合の開始を宣言したのは、隣の席のサラリーマンだった。
僕と晴人は不意をつかれ、呆気に取られる。 それに対して佐々木さんは最初からわかっていたらしいく平然としていた。
さらに驚いた事があった。
七三の髪型。メガネ。スーツ。と、どう見て平凡なサラリーマンにしかみえなかったが、どうやら彼‥‥‥
いや、彼女は女性だった。
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
29
-
-
3395
-
-
221
-
-
310
-
-
1359
-
-
63
-
-
6
-
-
35
-
-
52
コメント