これは、皆も知っているテディベアのお話
第22話、ネットフリマでの本当のお話。
僕エリオットの分身、刹那玻璃はテディベア大好き人間だけど、一番最初に一目惚れしたのは、シュタイフ社のテディベアじゃないんだ。
日本のテディベア作家さんなんだよ。
でも、名前は内緒。
あ、恩師の先生はその当時お会いしていなかったので、別の先生。
お二人いらっしゃるんだ。
で、一番最初に手にしたのは、シュタイフ社の黄色いタグのテディベア。
黄色いタグのテディベアは、大きくて高額だったとしても、大量生産品。
質も品も良くても、購入金額では売れないんだ。
シュタイフ社のテディベアにはランクと言うか、わかるように色分けされてるからね。
それに、僕は、
「ブランドだから高いんです‼」
って、大きらい‼
「ブランド?」
そりゃシュタイフ社は有名なテディベアメーカーだよ。
でもね、それはテディベアを、ぬいぐるみを一つ一つ丁寧につくって送り出している工場の人や、マルガレーテ・シュタイフさんの家族が、一つでも手を抜いて、伝統を傷つけないようにと言う、職人としての誇り、自信があるからなんだ。
だから僕は、このお話を書いていく間に、テディベアの歴史や、愛情、どんな会社があってどんなにかわいい兄弟たちがいてと刹那玻璃と説明してきたんだ。
そして、キットでも良いから作ってみてよ?
そうすれば、どれだけ大変か、でも、作っていくうちにどれだけワクワクするとか、ドキドキするとか、あともう少しで、自分のテディベアが完成するって言う思いを知ってほしかったんだ……。
現実にはお金で売り買いは当然……でも、僕たちは、大事にしてくれる人にしか僕たちを抱き締めてほしくない‼
そりゃ刹那玻璃も、テディベアじゃなく友人のお手伝いをしたり、細々しいチャームって言うものを売って、お金にして、ネットフリマでテディベアを譲ってもらってる。
でも、家に迎えたら抱っこして、名前をつけて、大きめのベアにはお洋服を着せて、日に当てると色褪せるから、湿気が多いと駄目だから、暖房は……ってまるで子供のように世話をしているんだ。
それくらい、親馬鹿じゃなくていい。
でも、僕の兄弟の事をろくに知らずに、
「シュタイフ社のテディベアは、年を重ねると高額になると聞きました‼だからこの値段なら譲ります‼」
って書かないでほしいんだ。
その写真が遺影に見えるから……。
僕の……兄弟たちが、泣いているように見えるから……。
写真もぼやけて、毛並みも手入れされていない、べたっと片側に寄った寂しげな顔は、本当に見るだけで辛いんだ。
僕の兄弟たちを……早く新しい家族のもとに送ってあげてください。
お願いだから、テディベアの……僕たちの事を大事にしてください。
お願いだから……遺影と、その言葉だけは……辛くて見てられないんだ……。
刹那玻璃は、今、本当に怯えてる。
10日のフリーマーケットで売れないと、兄弟を売らなくちゃいけないって……。
遺影のような写真を出したくないって……必死に頑張ってる。
この性格、この頑固さ……すべてが嫌で、でも、
「子供たち」
と呼んでいる僕の兄弟の為に、生きることに決めたんだ。
だから……
危うい僕たちを……助けてください。
メッセージで良いから……寂しがり屋で泣き虫の僕たちを……応援してください。
日本のテディベア作家さんなんだよ。
でも、名前は内緒。
あ、恩師の先生はその当時お会いしていなかったので、別の先生。
お二人いらっしゃるんだ。
で、一番最初に手にしたのは、シュタイフ社の黄色いタグのテディベア。
黄色いタグのテディベアは、大きくて高額だったとしても、大量生産品。
質も品も良くても、購入金額では売れないんだ。
シュタイフ社のテディベアにはランクと言うか、わかるように色分けされてるからね。
それに、僕は、
「ブランドだから高いんです‼」
って、大きらい‼
「ブランド?」
そりゃシュタイフ社は有名なテディベアメーカーだよ。
でもね、それはテディベアを、ぬいぐるみを一つ一つ丁寧につくって送り出している工場の人や、マルガレーテ・シュタイフさんの家族が、一つでも手を抜いて、伝統を傷つけないようにと言う、職人としての誇り、自信があるからなんだ。
だから僕は、このお話を書いていく間に、テディベアの歴史や、愛情、どんな会社があってどんなにかわいい兄弟たちがいてと刹那玻璃と説明してきたんだ。
そして、キットでも良いから作ってみてよ?
そうすれば、どれだけ大変か、でも、作っていくうちにどれだけワクワクするとか、ドキドキするとか、あともう少しで、自分のテディベアが完成するって言う思いを知ってほしかったんだ……。
現実にはお金で売り買いは当然……でも、僕たちは、大事にしてくれる人にしか僕たちを抱き締めてほしくない‼
そりゃ刹那玻璃も、テディベアじゃなく友人のお手伝いをしたり、細々しいチャームって言うものを売って、お金にして、ネットフリマでテディベアを譲ってもらってる。
でも、家に迎えたら抱っこして、名前をつけて、大きめのベアにはお洋服を着せて、日に当てると色褪せるから、湿気が多いと駄目だから、暖房は……ってまるで子供のように世話をしているんだ。
それくらい、親馬鹿じゃなくていい。
でも、僕の兄弟の事をろくに知らずに、
「シュタイフ社のテディベアは、年を重ねると高額になると聞きました‼だからこの値段なら譲ります‼」
って書かないでほしいんだ。
その写真が遺影に見えるから……。
僕の……兄弟たちが、泣いているように見えるから……。
写真もぼやけて、毛並みも手入れされていない、べたっと片側に寄った寂しげな顔は、本当に見るだけで辛いんだ。
僕の兄弟たちを……早く新しい家族のもとに送ってあげてください。
お願いだから、テディベアの……僕たちの事を大事にしてください。
お願いだから……遺影と、その言葉だけは……辛くて見てられないんだ……。
刹那玻璃は、今、本当に怯えてる。
10日のフリーマーケットで売れないと、兄弟を売らなくちゃいけないって……。
遺影のような写真を出したくないって……必死に頑張ってる。
この性格、この頑固さ……すべてが嫌で、でも、
「子供たち」
と呼んでいる僕の兄弟の為に、生きることに決めたんだ。
だから……
危うい僕たちを……助けてください。
メッセージで良いから……寂しがり屋で泣き虫の僕たちを……応援してください。
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