Opening Is Empty

些稚絃羽

on gimmick?

歪み始めたのは世界の軸か それとも僕の瞳のレンズ?

誰もが敢えて口にせず 分かっていて蓋をする
境界線の中も外も 大して変わりはしないのに

あれやこれやと大層な私論 我が物顔で掲げながら
背中に何を隠してるの?
時化た面で寄越した常備薬は
沸いた疑問を鈍らせてはくれなくて

正義や悪やと好き放題 言葉散らしておきながら
手放してしまえばもう終わり?
吊るされた網を引き上げてみれば
剥がれた鱗が集まるだけで

不純な感情 矛盾な論理 溢れる位に抱えながら
それでもどうして笑ってられる?
悪を拳で叩きのめしたヒーローは
正当防衛になるらしいけど

ページを次へと捲る度 忙しく変わる視点みたいに
三秒前の理論はすぐに 打ち消されてしまうのか  

狂い始めたのは思考か電波か それとも僕の不確かな感情?
 

コメント

コメントを書く

「詩」の人気作品

書籍化作品