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些稚絃羽

end of the world

週末の賑わい 足並は浮かれて 
明日の空白を埋めるのに忙しい
地を踏み鳴らして過ぎていく
倒れた珈琲に謝罪もないから
いつだって他人事なのですよね
それを悪だなんて言わないけれど

電波の波乗り 時に溺れて
手の平を空白にするのが難しい
向けられた丸みが牙を剥く
痛みを与えられるものだけ選んで
その手はよくもまあ動きますね
他に使い道もないんだろうけど


どうしちゃったの この世界は
いつの間にかウツクシサを履き違えて
蟲の休み場みたいな汚濁でさえも
蜜の如く舌なめずりしてさ
そんな唇で何を愛すつもり?


型になんて嵌りたくないね、って
誰かが走った轍を辿る
振り返って我が物顔で
追いかけてくるなよ、なんて
多分それも二番煎じだ
教えてやる義理もないけれど

ぬるま湯には浸りたくないね、って
用意された椅子に座る
ふんぞり返ってしたり顔で
お前に何ができるの、なんて
多分これも思惑シナリオ通りだ
首狩り鎌が迫ってる


どうしちゃったの この世界は
気付けばオロカサを読み違えて
虫も踏み入れられない清澄でさえも
敵の如く歯軋りしてさ
今度は何を喰らうつもり?


どうしちゃったの この世界は
週末も終末も判らなくなって
目隠し手探りの方が楽しいねって
アブナイ思考にぶっ飛んでさ
これ以上どこに堕ちるつもり?
これ以上、どう朽ちるつもり?


あれ、このセカイ、ナニガオカシイノ?

  

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