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続 他称改造人間になった俺

チョーカー

俺とは?

 夜の7時。職員室の教員に声をかけ、用務員としての仕事に一段落つけた。
 俺は、作業着から私服に着替え、校内から外へ出る。向かう先は、組織の拠点だ。
 歩いて、約10分。目的地はすぐに見えてきた。
 小さなゲームセンター。外から見るとUFOキャッチャーとパチスロが見える。
 中に入って見ても、それ以外のゲームが見当たらない。 客は初老の男が数人、パチスロで遊んでいる。 実際のスロットのようにお金を賭けてるわけでもないのに、よく遊べるものだ。
 もしかしたら、秘密裏に換金所が存在していて、出てくるメダルをお金に変えてるのかもしれない。
 奥に座っている店員に片手で挨拶をする。 店員も同じように片手で挨拶を返す。
 壁際のUFOキャッチャーのコーナーに向かう。壁には、デフォルメされた巨大なピエロのイラストが書かれ、所々に色あせたゲームのポスターが貼られていた。
 俺は、壁の一部に触れ力強く押した。この場所が隠し扉になっている。
 ドアの切れ目がイラストとポスターによって巧妙に隠されていたのだ。
 ドアの向こうは暗闇が広がっている。俺は一歩一歩、用心しながら進んでいった。 
 しばらく、進むと部屋に着く。中にはシンプルに机にパソコンだけが置いてある。
 パソコンを起動させると、学校関係者のデータが一覧できる。
 その中から『鳥崎美鈴』の情報を確認していく。
 画面に表示される膨大なデータを一つ、一つ確かめていく。
 どのくらい時間が経過しただろうか。鳥崎美鈴の家族構成の覧に目を止めた。
 島崎美鈴の兄、島崎浩一郎。
 その画像を見て、俺は大きく息を吐いた。
 俺は鏡が苦手だ。 
 例えば、今まで鏡を見たことがない人間が鏡を見せられたらどんな反応するだろうか?
 たぶん、自分の顔だと教えられても簡単には納得しないだろう
 それと同じような感覚かもしれない。記憶喪失に俺は、鏡に映る自分に違和感を覚えてしまうのだ。
 しかし、今ほど鏡を見たい気持ちになったことはない。
 島崎浩一郎の顔を俺の顔と瓜二つだったのだ。

 学(俺)=島崎浩一郎なのだろうか? 俺は島崎美鈴の兄なのだろうか?
 

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