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続 他称改造人間になった俺

チョーカー

長い渡り廊下にて

 授業終了の鐘が鳴り響く。
 放課後となり、壁を隔てた廊下からは、帰宅に向かう生徒や部活に勤しむ生徒の声がする。
 今から学校をでるには目立ちすぎるか。俺は時間を確認する。
 一応、用務員という立場のため夜の見回りがある。生徒が帰路についた時間でも先生は残っているので、用務員としてのパフォーマンスはしておかないといけない。
 出るなら7時以降、見回りを終えてからか。 さて、どうやって時間を潰したらいいものか?
 俺は、『仕事中です』と感じの表情をして、フラッと校内を歩きまわることにした。
 それが、まさか、あんなことになるだなんて・・・


 長い渡り廊下。
 仁王立ちの少女と対峙していた。彼女の名前は、鳥崎美鈴。今朝、俺を睨みつけていた少女だ。
 周りに人がいないのが幸いだが、もしも、第三者が見れば西部劇の決闘を連想したかもしれない。
 ここは、日本の学校の渡り廊下。相手は女子高校生。 
 しかし、俺は本物の決闘のように『先に動けばやられる』と言う恐怖に襲われている。
 なんというプレッシャーだ。 しかし、俺にはここまで追い込まれている原因がわからない。
 俺の正体を見破っているのか?そして、任務の邪魔をしようとしてるのか?
 しかし、任務の内容を考えると、それで利益を得る人間とは思えない。
 身も蓋もないことを言ってみよう。 俺の任務はサイトの管理者を見つけて、『ネットで知り得た個人情報を使わないでください』と伝える事なのだ。
 すると、残りの可能性は・・・
 「お前、俺の事を知ってるのか?」
 そう、記憶喪失になる以前からの知り合いという可能性があるのだ。
 「・・・」
 「・・・」
 お互い、長い沈黙が支配する。何もリアクションがない。
 俺から訪ねたてまえ、相手の出方を待つ以外にないのだが、動きがまるでない。
 どうしたものかと考えたが、不意に鳥崎美鈴は振り向き、去っていった。
 なんというか、鳥崎美鈴。予想以上に不安要素になりかねない相手だ。

 
 

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