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ルームメイトが幽霊で、座敷童。

巫夏希

洗脳と神憑きと開発目的(前編)

 その言葉にめぐみさんは暫く言葉を失っていた。

「……宗教を造る? 馬鹿な、そんなことが出来るわけ……」
「みずきさんが前に言ってました。ヒトが創ったモノを信仰し続ければ、それはいずれカミとなる、と」

 その言葉にめぐみさんは頷く。「確かにそうですけど。……その例はほんとに特例ですよ? そんなことが出来るわけ……」

「出来るとしたら、どうします? 例えば、コンダクターリビルドの翠名創理みたいに、『ヒトをカミとする』計画が他でも行われていて、その方法が別の場所で別々の方法だとしたら」

「……なるほど、そしたらそれも有り得る」

 気付けば、めぐみさんの隣には祐希がいた。お前任務あったんじゃなかったのか。

「河童の被害とか全部紛い物でしたよ。だから予定を繰り上げてさっさと帰ってきたんですけど……、どうしたの? もしかして初任務? だったら手を貸さないでおこうか」
「結構難しい話でしてね、出来ればあなたの知恵も貸して欲しいものですよ」
「……へえ、どんな話なの、リト」
「かくかくしかじか」
「それで表せるんかい」

 ……だってまた言ってったらめんどくさいだろ。何がめんどくさいって作者と読者がまた同じパートを見ることについて、だよ。

「メタな発言はやめて」
「ですよねー」

 そんなことはさておき、ちゃんと出来ましたか。

「……『ヒトがカミになる』? そんなバカみたいなことが出来る訳が……」

 そこまで言って祐希の顔が固まった。どうしたんだ?

「出来る。一つだけ、可能性がある」
「可能性が……ある?」

 その言葉に俺は驚愕した。
 そして、祐希は一息吸って話を続けた。

「エクトプラズムって知ってる?」
「エクトプラズムって……!」

 俺は大分前に聞いた言葉を思い出した。
 ――アメリカとかじゃ、それを人工的に施行出来るのに成功したらしいよ。なんでも『黄泉の国』ってもんが見たいんだと。
 黄泉の国、とはオカルトに詳しくない人間だって聞いたことがあるはずだ。……まぁ、簡単に言えば、『霊体の国』。死して肉体が滅んだ霊体は現世で未練(それも、ちまちまものじゃなくて巨大な)を抱えた人間以外は大抵その国に“招かれる”。行き方は、死ななきゃ解らないがな。

「……エクトプラズムを人工的に施行する機械は既にオカルト側では有名な事実となっている。だから情報も早いんだが……、それに依るとそれを開発していたのが、『スタジオ・タンジェント』ってところ」
「そこって……高木義堅がチーフを務めていたゲームスタジオ?」
「そう。ゲームスタジオが何でこんなモノ……と捜査を続けていったら、面白い情報が……出てきたりしてね」

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