今宵、真紅の口づけを

少女の決意

 神様に感謝します。
 もう会えないし会ってはいけないと思っていたあの人に会わせてくれたこと。
 そして気持ちが通じ合えた事。
 私にとっては何よりも幸せな事でした。



 会えたとき、嬉しくて嬉しくて、でも怖かった。
 怒られても、罵られても仕方のない私を、あの人は受け入れてくれた。
 どれだけ心を痛めたのだろう。
 泣いたのだろう。
 苦しんだのだろう。
 私のことで、あの人の中に生まれてしまった感情が幸せなものならば良いのだけれど。
 きっとそれだけではないはず。



 でもそれを、あの人は受け入れてくれた。
 そして私に伝えてくれた。



 だから私も。
 エルネスティの傍で頑張りたい。
 自分と向き合って、共にありたい。
 苦しい事も悲しい事も共にいられるならば、受け入れる。
 あの優しい笑顔を私に向けて、名前を呼んでくれるのならば、それだけで良い。


 たとえ誰も許してくれなくても。
 エルネスティが好きだから。
 誰よりも好きだから。

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