約束の指きり

りょう

第18話

             第18話  二人の水着美少女

健をひたすら無視をし続けて数分後、由紀と春香が着替えを終えてやって来た。
「二人ともお待たせー。」
「うわー、海すごく広い!」
手を振りながらやって来る由紀と、既に子供モードになっている春香の水着姿を見て変質者(笑)達から一言。
「なあ拓、男って素晴らしい生き物だな。」
「僕も今そう思った。」
「「生きてて良かったー。」」
「二人ともいきなり何を言い出してるの?」
僕と健が突然変な事を言い出すのは無理もない。何たってこの二人の水着姿は、まるで人魚のように華麗で美しかった。数秒で僕達はそな姿に、心を奪われてしまった。
「ねえ由紀ちゃん、男子二人は放っておいて、海に泳ぎに行こう。」
「そうね、馬鹿二人は放っておいて、行こうか。」
僕達がボーッとしている間に、二人はいつの間にか海へと行ってしまっていた。
「「待ってくれよ二人とも~。」」
・・・・・
その後僕達は海をエンジョイした。海を泳いだり、ビーチバレーをしたりした。で、今は・・。
「ほら拓、あと36度からだを右に向けろ。」
「違うわよ、41度左よ。」
「違う違う、21度右に体を向けて!」
スイカ割りをしているのだが・・。
「指示細かすぎない?」
何だ左に41度って。いくらなんでも分からないでしょ!
「じゃあ、斜め右に・・。」
「やっとまとも指示か・・。」
「1000歩進んで。」
「多!スイカどんだけ遠いの?」
「スイカは常に私達の心の中にあるわ。」
「スイカ死んじゃった!まさかの死亡!てか、スイカって生きてるの?」
「そして拓も・・。」
「僕も死ぬの?」
「さよなら、拓・・。」
「何か僕死んじゃったよ!」
結局僕はスイカを割ることは出来なかった。当たり前だよね・・。
「何だよ拓、お前ならスイカを心で感じられるはずだろ?」
「何その、少年漫画的設定?しかもすごく格好悪いし。」
「それは、元からだ。」
「酷いよね。今の言葉に明らかに悪意を感じるよ。」
そんなくだらないやり取りをしながらも、僕達は沢山海を楽しんだ。
あの事が無ければ、もっと楽しめたよな・・。
                                                  第19話へ続く



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