約束の指きり

りょう

プロローグ

                         プロローグ
僕は最近変な夢を見るようになった。
ただでさえ暑苦しい夜で、眠れないというのに、最近その変な夢のせいで、余計に眠れなくなっている。
その夢は実に不思議なものだ。
辺りは真っ暗で何も見えず、音も聞こえない。その中で僕は、1人ポツンと立っている。ただそれだけの夢なら気にならないのだけれど、その夢には続きがある。
しばらくその空間で立ち尽くしていると突然、1人の少女が僕の目の前に現れて、こう言ってくるのだ。
「私と・・・遊んで・・・」
と・・。
あまりに謎すぎるこの夢を最初見た時は、気にする事はなかったんだけれど、それが何日も続くとなると、やはり気になってしまう。あくまで夢の話と言い切ってしまえば、そこで終わりなのだが、僕はどうしてもその夢が示す意味が知りたかった。だから僕はそれを調べてみようと友人に話してみた所、返ってきた答えは意外なものだった。
「あ、その夢私も見たことがあるよ」
これは夏の間に僕に起きたとても不思議な物語である。






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