東方魔人黙示録
《紅魔の主を守る者》
霊夢達が紅魔の主のいる部屋へと向かっている頃、アルマはフランとの遊戯で体力の限界に達していた。
なんとなく戦っているうちに、こいつなら今の俺でも倒せると自負してしまったようだ。それは過信だったようだ、想像以上にフランは強い。
「はぁ....はぁ.....」
「どうしたの?もっと遊ぼうよ?」
ニタリと不敵な笑みを浮かべる目の前の少女は、もはや可愛いとか言えるレベルではない恐怖の象徴でも見ているようだ。
なのに.........俺はどこか楽しんでいる、こんな感情があるとは俺も戦闘狂だな。
だが今の体じゃあ.........もう体力の限界だ。
「はぁ.....はぁ....こっちは疲れてんだよ!!」
「ふふふ....嬉しそうな顔してるのに?」
戦闘が楽しいと思える日が来るとは夢にも思わなかったぜ。顔に出るほど俺は戦闘を楽しんでいるらしい.........けれど、これ以上は今の肉体には限界だ。
「続けたいが.........人間には限界あんだよ!」
「人間ならでしょ?」
「.......」
気づかれてたか.........!!やっぱり魔力が見れるやつは苦手だ。
こうなったら......少しだけ本気でも見せたほうが吉か?バレテいるならもう隠すまでもないしな。
「俺の本気を見たがってたな?そんなに見たいなら少し見せてやるよ!」
ギャリギャリと耳障りな音が聞こえた。フランは自分の真下を見て気づいた、相手が恐ろしい罠をしかけていることに.........
彼女の浮いている真下には餌を待ち受ける蟻地獄のようにウネウネと武器が寄せ集められ作られた龍のような蟲のようなものが蠢いていた。
しかし、それを見た彼女の目からは恐怖や嫌悪を感じなかった、むしろ新しいおもちゃをプレゼントされた無邪気な子供の目だった。
「やっぱり.........お兄ちゃんはすごいよ!!」
「っち!少しは恐怖しろよ」
「でも..................まだ出せるでしょ?」
フランが弾幕を真下に撃つとバキィンと武器の生き物は粉々に砕かれ、数秒空気でハウスダストのように舞った。
「ーーーーっ!ガラスみたいに砕きやがって!」
「うふふふふ.........!続けようかお兄ちゃん?」
アルマが底知れぬ力を持ったフランに恐怖を抱き始めた頃、魔理沙達はパチュリーから聞いた部屋に辿り着いた。
「ここがあの魔法使いが言ってた部屋かな」
「間違いないわ、ここ意外に部屋を見てないし」
「じゃあ開けるぜ?」
魔理沙が手を出すと触れる前に扉が開かられた、しかし開けた者は誰もいない中にいるのは大きな椅子に少女が肘掛に頬杖をし待ちくたびれたと言っているように座っていた、その横に付き添うようにメイド服の女性が立っていた。
「意外に遅かったわね」
「お前がこの館の主か?」
「そうよ、あたしがこの紅魔館の主レミリア・スカーレット、こっちがーー」
レミリアの言葉を代弁するようにメイドが言った。
「十六夜 咲夜です、お見知り置きを」
「あなたたちが来た理由は知ってるわ?この霧を止めに来たんでしょう?」
「それと人探し」
霊夢の言葉に少し首を傾げたレミリアだったが、すぐに彼女が探している人物に気付いた。
「さっきの人間のこと?それならフランと何処かに行ったわ」
「まあいいぜ......この霧を止めさせるのが先だぜ!」
「止めるわけないでしょ?」
「なら力ずくで......」
魔理沙がミニ八卦路を構えようとするが、主の守る者が許すはずもなかった。
「簡単にいくとでも?」
いつの間にか距離を縮めた咲夜はナイフを構え主を守るように二人の前に立ちはだかった。
「お嬢様、お先に....」
「任せたわよ?咲夜」
「お任せください」
彼女の返事を聞いたレミリアは後ろのテラスから外に飛んで行ってしまった。
「待ちなさい!」
「させませんよ」
主を追いかけようとする霊夢に咲夜はナイフを投げた、しかしその数は持っていた数とは合わず相当な量のナイフが彼女に向けられていた。
「させないぜ!マスタースパーク!!」
だが、それを魔理沙のマスタースパークで全て蹴散らされた、一瞬のことに咲夜も動きが止まった。
「ありがとう魔理沙!」
咲夜が止まった瞬間を見過ごさず霊夢は窓からレミリアを追った。
「仕方ありません、最初にお相手しましょうか」
「やれるものならやってみるんだぜ!!」
両者が自分の武器を構えたその時、部屋の入り口から弾幕が爆発する音とまるで断末魔の叫びのような声が響き渡った。
二人が音のする方に目が行くと今度は部屋の外から話し声が聞こえてきた。
「待て!降参!!」
「えー!!つまんなーい!」
「あとでまた遊んでやるから.........な!」
「わかった.....」
「この声...まさか...!」
部屋の外から聞こえる声に魔理沙は聞き覚えがあった。
「でも、最後に....禁忌【レーヴァテイン】!」
「マジですか!?」
廊下にいる人物がスペルカードが使った瞬間、部屋の入り口が爆発した。
爆煙が部屋の中に漂い視界が遮られたが数分で徐々に煙が晴れていった。魔理沙は爆発の原因が何か確認するために入り口を見るとそこにいたのは部分的に焦げて床に倒れ伏したアルマと楽しそうに笑っているフランだった。
「やっぱりアルマだったのか!」
「いたた...あれ?魔理沙と......さっきのメイド?」
「あなたは......妹様に遊ばれていた人間!!」
突然の出来事に咲夜は呆然としていたが我に還り、目の前の新たな的に標的を変えた。
敵意を感じたアルマはだるそうに戦闘体勢に入ると目の前にいるはずの彼女がおらず代わりにナイフが視界を覆っていた。
「なにぃ!?」
即座に弾幕で対応するが何本か落とし切れず体を切り裂く、だがナイフの攻撃はこれで終わらず落としても目の前に現れ、次第にアルマに苛立ちが出ていた。
「お前なんかと遊んでる暇はないんだよ!!」
「すぐに終わりますよ?」
次の瞬間、また目の前から咲夜が消え、代わりにアルマを囲むように四方八方に大量のナイフが出現し切っ先が全てこちらに向いていた。
「な、なんだこりゃあ!?」
「よけれるものならよけてみなさい!」
「だったら......消す!感情爆破《怒涛》!」
指を天井に向けパチンと鳴らした。それに呼応するようにアルマの周りにある空間に亀裂が入った、その亀裂から閃光が溢れ小さいが威力が桁違いの爆発が起こった。
その爆発に巻き込まれナイフは全て消滅していた。爆風により尻もちをついた咲夜は目の前の光景に驚愕していた。
「そ、そんな!?」
「あんまり使いたくないけど.........」
アルマは咲夜に向かって指を鳴らす、その音を聞いた彼女は目を見開くと人形が床に崩れ落ちるように彼女も膝がガクッと砕け床に崩れ落ちた。
謎の現象に魔理沙は声を出すのも忘れるように口をパクパクさせていた。
「ほら行くぞ!」
「い、今なにしたんだぜ!?」
「内緒、ほら行くぞ!霊夢のとこに!」
俺の能力は誰にも教えられないんだよっと、さて急いで行かないと約束を破る前に.........
なんとなく戦っているうちに、こいつなら今の俺でも倒せると自負してしまったようだ。それは過信だったようだ、想像以上にフランは強い。
「はぁ....はぁ.....」
「どうしたの?もっと遊ぼうよ?」
ニタリと不敵な笑みを浮かべる目の前の少女は、もはや可愛いとか言えるレベルではない恐怖の象徴でも見ているようだ。
なのに.........俺はどこか楽しんでいる、こんな感情があるとは俺も戦闘狂だな。
だが今の体じゃあ.........もう体力の限界だ。
「はぁ.....はぁ....こっちは疲れてんだよ!!」
「ふふふ....嬉しそうな顔してるのに?」
戦闘が楽しいと思える日が来るとは夢にも思わなかったぜ。顔に出るほど俺は戦闘を楽しんでいるらしい.........けれど、これ以上は今の肉体には限界だ。
「続けたいが.........人間には限界あんだよ!」
「人間ならでしょ?」
「.......」
気づかれてたか.........!!やっぱり魔力が見れるやつは苦手だ。
こうなったら......少しだけ本気でも見せたほうが吉か?バレテいるならもう隠すまでもないしな。
「俺の本気を見たがってたな?そんなに見たいなら少し見せてやるよ!」
ギャリギャリと耳障りな音が聞こえた。フランは自分の真下を見て気づいた、相手が恐ろしい罠をしかけていることに.........
彼女の浮いている真下には餌を待ち受ける蟻地獄のようにウネウネと武器が寄せ集められ作られた龍のような蟲のようなものが蠢いていた。
しかし、それを見た彼女の目からは恐怖や嫌悪を感じなかった、むしろ新しいおもちゃをプレゼントされた無邪気な子供の目だった。
「やっぱり.........お兄ちゃんはすごいよ!!」
「っち!少しは恐怖しろよ」
「でも..................まだ出せるでしょ?」
フランが弾幕を真下に撃つとバキィンと武器の生き物は粉々に砕かれ、数秒空気でハウスダストのように舞った。
「ーーーーっ!ガラスみたいに砕きやがって!」
「うふふふふ.........!続けようかお兄ちゃん?」
アルマが底知れぬ力を持ったフランに恐怖を抱き始めた頃、魔理沙達はパチュリーから聞いた部屋に辿り着いた。
「ここがあの魔法使いが言ってた部屋かな」
「間違いないわ、ここ意外に部屋を見てないし」
「じゃあ開けるぜ?」
魔理沙が手を出すと触れる前に扉が開かられた、しかし開けた者は誰もいない中にいるのは大きな椅子に少女が肘掛に頬杖をし待ちくたびれたと言っているように座っていた、その横に付き添うようにメイド服の女性が立っていた。
「意外に遅かったわね」
「お前がこの館の主か?」
「そうよ、あたしがこの紅魔館の主レミリア・スカーレット、こっちがーー」
レミリアの言葉を代弁するようにメイドが言った。
「十六夜 咲夜です、お見知り置きを」
「あなたたちが来た理由は知ってるわ?この霧を止めに来たんでしょう?」
「それと人探し」
霊夢の言葉に少し首を傾げたレミリアだったが、すぐに彼女が探している人物に気付いた。
「さっきの人間のこと?それならフランと何処かに行ったわ」
「まあいいぜ......この霧を止めさせるのが先だぜ!」
「止めるわけないでしょ?」
「なら力ずくで......」
魔理沙がミニ八卦路を構えようとするが、主の守る者が許すはずもなかった。
「簡単にいくとでも?」
いつの間にか距離を縮めた咲夜はナイフを構え主を守るように二人の前に立ちはだかった。
「お嬢様、お先に....」
「任せたわよ?咲夜」
「お任せください」
彼女の返事を聞いたレミリアは後ろのテラスから外に飛んで行ってしまった。
「待ちなさい!」
「させませんよ」
主を追いかけようとする霊夢に咲夜はナイフを投げた、しかしその数は持っていた数とは合わず相当な量のナイフが彼女に向けられていた。
「させないぜ!マスタースパーク!!」
だが、それを魔理沙のマスタースパークで全て蹴散らされた、一瞬のことに咲夜も動きが止まった。
「ありがとう魔理沙!」
咲夜が止まった瞬間を見過ごさず霊夢は窓からレミリアを追った。
「仕方ありません、最初にお相手しましょうか」
「やれるものならやってみるんだぜ!!」
両者が自分の武器を構えたその時、部屋の入り口から弾幕が爆発する音とまるで断末魔の叫びのような声が響き渡った。
二人が音のする方に目が行くと今度は部屋の外から話し声が聞こえてきた。
「待て!降参!!」
「えー!!つまんなーい!」
「あとでまた遊んでやるから.........な!」
「わかった.....」
「この声...まさか...!」
部屋の外から聞こえる声に魔理沙は聞き覚えがあった。
「でも、最後に....禁忌【レーヴァテイン】!」
「マジですか!?」
廊下にいる人物がスペルカードが使った瞬間、部屋の入り口が爆発した。
爆煙が部屋の中に漂い視界が遮られたが数分で徐々に煙が晴れていった。魔理沙は爆発の原因が何か確認するために入り口を見るとそこにいたのは部分的に焦げて床に倒れ伏したアルマと楽しそうに笑っているフランだった。
「やっぱりアルマだったのか!」
「いたた...あれ?魔理沙と......さっきのメイド?」
「あなたは......妹様に遊ばれていた人間!!」
突然の出来事に咲夜は呆然としていたが我に還り、目の前の新たな的に標的を変えた。
敵意を感じたアルマはだるそうに戦闘体勢に入ると目の前にいるはずの彼女がおらず代わりにナイフが視界を覆っていた。
「なにぃ!?」
即座に弾幕で対応するが何本か落とし切れず体を切り裂く、だがナイフの攻撃はこれで終わらず落としても目の前に現れ、次第にアルマに苛立ちが出ていた。
「お前なんかと遊んでる暇はないんだよ!!」
「すぐに終わりますよ?」
次の瞬間、また目の前から咲夜が消え、代わりにアルマを囲むように四方八方に大量のナイフが出現し切っ先が全てこちらに向いていた。
「な、なんだこりゃあ!?」
「よけれるものならよけてみなさい!」
「だったら......消す!感情爆破《怒涛》!」
指を天井に向けパチンと鳴らした。それに呼応するようにアルマの周りにある空間に亀裂が入った、その亀裂から閃光が溢れ小さいが威力が桁違いの爆発が起こった。
その爆発に巻き込まれナイフは全て消滅していた。爆風により尻もちをついた咲夜は目の前の光景に驚愕していた。
「そ、そんな!?」
「あんまり使いたくないけど.........」
アルマは咲夜に向かって指を鳴らす、その音を聞いた彼女は目を見開くと人形が床に崩れ落ちるように彼女も膝がガクッと砕け床に崩れ落ちた。
謎の現象に魔理沙は声を出すのも忘れるように口をパクパクさせていた。
「ほら行くぞ!」
「い、今なにしたんだぜ!?」
「内緒、ほら行くぞ!霊夢のとこに!」
俺の能力は誰にも教えられないんだよっと、さて急いで行かないと約束を破る前に.........
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