東方魔人黙示録

怠惰のあるま

《謎の寒気》

なんとも言えない寝不足の中、起床いたしました。
女の子と添い寝してぐっすり眠れるかお前ら。俺は無理だね!
それにしてもなんだろう。この手の柔らかい感触。
大きくも無く、小さくもない柔らかい物が俺の手にあるんだけど。
なんだろうと俺の手を覗くと魔理沙の胸に触れていた。
俺の顔の血は一気に引き青ざめる。殺されると思った反面口から出たのは......

「意外に......柔らかい?」
「.........なにやってるんだぜ.....?」
「不可抗力です!」

その時、ゾワッと寒気が走った。
魔理沙も感じたらしく。少し怒っていた顔が青ざめていた。
しかしだ。それは一時しのぎにもならずミニ八卦炉をコメカミに突きつけられた。
ああ...終わった。




△▼△





「本当に寝ぼけてさわったんだぜ?」
「は.....い......」

マスタースパークを何発も撃たれボロボロになった俺にそう聞いた。
魔理沙を怒らせたら幽香と同じぐらい怖いと...記憶に刻もう......

「それならいいけど。やましい気持ちで触ってたらこれだけじゃ、すまなかったぜ?」
「マジですか.........」
「そんなことより朝ご飯作って欲しいぜ」
「了解しました!!」

朝ご飯を作ってご機嫌をとった後、俺はちょっと魔法の森を散歩することにした。
理由はあのままいてもしかしたら
お仕置きが足りない!!
とか言ってまた攻撃を受けそうだったって言うのと、単純に探検したかった。
それにしても、この森は本当に広いな。
探検のしがいがあるってもんだ。
一人でブラブラと歩きまわっていると見覚えのある女の子がいた。

「あら?あなたはあの時の...」
「ん?あんたはたしか....」
「アリス。アリス・マーガトロイド」

そうそうアリスだ。
彼女がこの森にいたことすっかり忘れていたぜ。

「この前は色々とお世話になって悪かったな」
「気にしないで。あなたから悪い気配がしなかった...それだけ」
「そうか。それと俺、昨日からこの森に住むことになったから」
「あらそうなの?それじゃあよろしくねアルマ」

アリスと軽く挨拶を交わし探検を続けて、魔理沙の機嫌が直ったことを祈り帰ることにした。
にしても暗いな。空を見上げるとまるで夜みたいに暗くなっていた。



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