東方魔人黙示録

怠惰のあるま

《竹林を爆破するだけの簡単なお仕事》



黒煙が上がっている方に向かうと、あの生い茂っていた竹林が荒れ果てているではありませんか。
こんな状況になった理由が気になるがとりあえず俺は思った。

「もうやだ帰りたい」
「あれ? アルマさん何してるんですか?」
「この荒れ果てた竹林を見て絶望していた」
「え? な、何ですかこれ!?」

鈴仙も竹林の荒れ具合に絶句していた。いや、そらしますよ。ここまで竹林が全壊すること普通あります? 幻想郷だからって考えれば納得ですけどね。

「まさか...!」

突然、鈴仙が犯人に心当たりがある人がいいそうなセリフを言った。まあ聞くよりも見た方が早い。奥の方で爆発音がまだ響いてるから犯人は竹林にいる! 的な感じです。
よし行きますか。

「ど、どこ行くんですか!?」
「音した方」
「私も行きます!!」

え? 付いて来るの? 何かあっても守れる保証も自信もないよ? それでもいいの?
引き下がる気配皆無。うん。仕方ない連れて行こう。彼女の知り合いであったら戦わなくても良さそうだし、悪いことではないはずだ。
よし行くぞ〜。






△▼△







竹林の奥に到着すると共に私のお知り合いさん兼置いていった薄情者発見。誰かと戦っているようだが知らん。妹紅と誰かの攻撃がぶつかりそうな瞬間、私が二人の間に割って入った。

「何をやってるの妹紅さん」
「え? ア、アルマ!? ど、どいて!」
「誰だか知らないけど。邪魔するなら妹紅ごとーーーーー」
「ちょっと黙ってね〜」

妹紅と戦っていた女の子の感情を消滅させてもらった。なんかほっといたらめんどくさいことないそうだったもので、そしたら鈴仙が、その女の子に駆け寄った。

「輝夜様!」

ん? 輝夜様? もしかして鈴仙の知り合い的な上司的な感じ感じだったかな。

「アルマさん輝夜様になにしたんですか!!」
「感情消した」
「戻してください!」
「はい」

指を鳴らして輝夜という子の感情を戻すと体が一回痙攣すると頭を抑えながら上半身を起こした。

「う、うぅん...? あれ? 私なにしてたんだっけ...?」
「また妹紅さんと、殺し合いしてたんですよ?」

殺し合いって、なんだ殺し合いって、怖いなこいつら、殺し合いするほど仲が悪いのか?またって言ってる位だし。

「そうだったの...後ろの人は?」
「桐月アルマさんです。輝夜様を気絶させた」
「どうも」
「どうも、それで妹紅は?」
「ここにいる。邪魔が入ったが仕切り直しだ」

妹紅と輝夜って子が、また殺し合い始めようとした。ちょっと人の話を聞いてもらいたいなぁって思ってるんだけど、ちょっと躾がなってないね。

「俺の話を聞け。もしも弾幕打ったら、消し炭にするから」
『ひっ...!』

俺だって怒る時は怒る。魔界にいたとき、怒って城壊滅させたことあるし、消し炭ぐらいは簡単だ。まあ、そんな酷いことはしないよ。するとしても、全力で弾幕を叩きつけるぐらいだよ? え? それもやばいだろって? ナンノコトダロウ。

「まず妹紅はなんでそこの輝夜って奴を攻撃してたんだ?」
「今回の異変の犯人だと思ったから」
「だから違うって言ってるでしょ」
「嘘を着くな!!お前意外こんなことするやついないだろう?」
「私がやったって証拠があるのかしら?」

俺の中で何かが切れる音がした。
もう我慢の限界だったので、今出せる全力弾幕を妹紅達の眼前をワザと素通りするように投げつけた。すると、目の前の竹林が消滅した。

「ち、竹林が.......消えた.......」
「喧嘩すんな」
『すいません...』

ノリで消しちゃったけど...どうしよう。あ、そうだ。あとで幽香に頼んでみよーっと出来るか知らんが、なんとかなるだろうな。うん。気にしたら負けだ。






コメント

コメントを書く

「コメディー」の人気作品

書籍化作品