東方魔人黙示録

怠惰のあるま

【天然な閻魔】


映姫「今回の異変に関しては、こちらの責任です。どうにかいたします」
アルマ「あ、ああ・・・・」

もう反論する気力すら湧いてこねえよ。こいつの理不尽さは、本当にたちが悪すぎる。

映姫「まあ、霊が問題ならすぐ解決できます小町」
小町「はい四季様!」
映姫「すぐに霊を地獄に連れて帰ってきてください」
小町「わかりました!」

小町・・・・少しぐらいは反抗してもいいと思うぞ。俺だったら絶対する。

映姫「アルマ?文句ありそうな顔ですね?」
アルマ「お前もうちょっと小町に優しくしてやれよ」

映姫は何を言っているんですか?と言った顔をしていた。しまいには、こう言ってきた。

映姫「しています」
アルマ「どこが?」
映姫「そんな事よりも、貴方に聞きたいことがたくさんあります」

そんなことよりって、やっぱり優しくしてねえな。こいつは小町になんの恨みがあると言うんだ。サボリ魔の部分だったら救いようがないけど。

映姫「なぜ、霧雨魔理沙という娘のところに住んでるの?」
アルマ「理由しってんだろ?たまに鏡で俺のこと見てるくせに」
映姫「き、気づいてたの?」
アルマ「お前の気配は独特なんでね」

まあ、俺の能力のおかげなんだけど。感情と言う物は、どんな結界の中にいようと感じることが出来る物だからね。容易いよ。

映姫「ま、まあいいです。けれど、私が言いたいのは、何故その人の家じゃなきゃいけないのかって意味です」
アルマ「は?そりゃあ、霊夢から追い出されたし、妖夢のとこ行こうとも思ったけど幽々子苦手だし、紅魔館行ったら死ぬ気がするし、悩んで苦しんでいた結果、魔理沙の家という意見が出ました」

実際、映姫のところに行こうとも思ったけど、年中説教食らってたら精神がもたん。幽香のところは肉体がもたん。
何処に行こうと俺の肉体と精神はもたないだろうけど。

映姫「何故私のところに来るって考えが浮かばなかったのよ・・・・・・」
アルマ「あ?なんか言ったか?」
映姫「な、何でもありません!」

まあ、聞こえてんだけど。まったく素直じゃないなこいつは・・・・。

映姫「で?なんであんなことになったんですか?」
アルマ「それは俺が寝ぼけてセクハラした件でありますか?」
映姫「はい」
アルマ「不可抗力です」
映姫「なら、許します」

こいつってしっかり者に見えて、実際はかなり抜けてると思う。いわゆる天然?そんなこと言ったら、悔悟の棒ですまないだろうから心の中でこっそりとつっこんでおこう。

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