東方魔人黙示録

怠惰のあるま

【心配性の魔王】



さとり「そういえば、貴方はここに何をしに?」
アルマ「え?・・・・暇つぶし?」
パルスィ「穴を掘っていたら霊が噴出して原因を探しにきたら今に至るらしいです」
アルマ「です」
さとり「嘘はついてないようですね」

なんと言うか。能力のせいで心を読んでいるじゃなく、能力を使う癖がついて心を読んでいるよね?

さとり「そうかもしれませんね」
パルスィ「心で会話しないでよ」
アルマ「楽しいもの」
パルスィ「はぁぁ・・・その楽観的な性格が妬ましい・・・」

さとりさんちょっといいかい。パルスィは、いっつもこうなのか?地底での友達付き合いが心配になってきましたよ。彼女って一人で居ることが多かったからとっても心配だよ。しかもこの性格だろ?冷たい態度をとっていないかい?

さとり「その心配は無いですよ?」
パルスィ「また心で会話する・・・」
さとり「貴方の心配をしてるんですよ?」
パルスィ「別に心配なんかしなくても大丈夫よ」
さとり「意地っ張りですね」

クスクスと笑っているさとりをパルスィは少し睨んだ。
どんなこと考えているんだろ。パルスィの心読めないかなぁ。パルスィが考えてること見れるなんて羨ましすぎて逆に妬ましい。

パルスィ「こんなやつに心配されても嬉しくないです」
アルマ「なんだよぉ・・・・せっかく再会したのに厳しすぎない?」
パルスィ「理由も言わずに消えたのは誰?」
アルマ「うっ・・・・・」

確かに勝手に消えたけどさぁ・・・・それでも俺はパルスィに優しくされたいんだよ。昔みたいに話したいんだよ。これ言えればどんだけ楽だろうね。

さとり「貴方達が羨ましいです。そんなに仲が良くて」
アルマ「どこを見て仲良いと思った?」
さとり「思っていることと、言っていることは同じとは限りませんよ」

そうだろうけど、パルスィの場合は恨んだり妬んだりしてる時は思ってることと言ってることは同じだよ?悲しいほどに。だって心読めなくても雰囲気でわかるもん。
まあ、さとりさんとの世間話はここらで終わり。俺の地底にきた理由に戻ろう。さとり曰く、彼女のペットのお空という鳥の妖怪が原因かもしれないということらしい。
さて、どうしたものか。突撃してみるか?


「東方魔人黙示録」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「コメディー」の人気作品

コメント

コメントを書く