東方魔人黙示録

怠惰のあるま

アルマVS別アルマ




もう一人の俺って意味わかんない。だとしてもなんでもう一人の俺がここにいるんだ?

アルマ「なんでもう一人の俺がいんだよ」
紫「個人的な理由で連れて来ちゃった」
妹紅「個人的な理由?」
紫「アルマの肉体を隅々まで調べたくて」
アルマ「はぁぁ!?」

隅々まで俺の肉体を調べたくてもう一人の俺がこっちに連れて来られたって・・・理由が個人的すぎるし、俺のプライバシーの侵害だろ。

アルマ「ふざけんなよ!?」
妹紅「そ、そうだ!アルマの肉体はどんな感じだった!」
アルマ「俺に味方はいないんだな!!」
別アルマ「紫ーこっちの俺って騒がしいね」

おまえにだけは言われたく無いぜ。まったく俺はもうパルスィ以外信用できなくなったよ。

別アルマ「そんなことより紫?俺の探し物」
紫「探してみたわ。場所はあなたが目指していた場所であってるわ」
別アルマ「ドヤァ・・・ってあいついないんじゃやっても意味無い」
紫「連れて来た方よかった?」
別アルマ「いらない」

こいつら勝手になに話し進めてんだ?もう一人の俺は何かすごくいらないものをあげられそうになってる顔になってるし。

別アルマ「ねえ、こっちのアルマ」
アルマ「な、なんだよ」
別アルマ「ちょっと手伝って欲しいことがあるんだ」
アルマ「手伝い?」
紫「探し物を見つけることを」

なんで俺が手伝わんといけないのだ。めんどくさい。しかもこいつ、俺と違って性格が幼いな。やはり、異世界ともなると性格も変わるんだな。しかし、ただで手伝うのもなあ。

アルマ「なあ?条件がある」
別アルマ「なにー?」
アルマ「俺と本気で戦え」
紫「あなたねえ・・・・この子も時間はーーーーー」
別アルマ「いいよ?」
紫「いいの?時間が無いって・・・」
別アルマ「紫の能力でなんとかなるでしょ?大丈夫すぐ終わるし」

自信満々なのがいらつくな。だが、この性格、俺と同じ部分もあるっぽいな。
けれど、こいつは強いよくわかる。いや、強すぎる。

アルマ「悪いな」
別アルマ「べつにー?じゃあ、始めるよ」
アルマ「先手必勝!怠惰【レッドアイドモンスター連弾】!!」
別アルマ「ああ、紫が言ってた弾幕勝負ってこれのことか。なら、強欲【生命期限の強奪】」

アルマのてから赤い弾幕が大量に投げられる。それを、別アルマはスペルカードによって発生した蛭のような弾幕を降り注がせる。それは、アルマの弾幕に触れるたびに蛭が大きくなって行く。まるで、弾幕を吸い取っているようだ。

アルマ「そんな弾幕ありか?!」
別アルマ「まだ行くよー?生命【食物連鎖の理の破壊】」

降り注ぐ蛭は、新たに撃たれた数々の生き物の形をした弾幕に喰らわれ大きくなりアルマに直進した。

アルマ「もう、なんでもありか!防符【矛盾点】!」

アルマも弾幕で壁を作ったが、その壁をよけ内側にいるアルマに向かって直撃した。

アルマ「ぐぅ!?ほんとになんでもありかよ!」
別アルマ「油断大敵?でも無いかな。けど、君の能力ちょっと興味あるな」
アルマ「そうかよ!感情【怒りと憎しみの輪廻獄】!」
別アルマ「何これ強そう」

巨大な赤い鉄球型の弾幕と巨大な黒い鉄球型の弾幕が別アルマを挟むように近づいて行く。別アルマも、弾幕を撃つが全く止まることなく弾幕は進む。

別アルマ「いいよ・・・いいよ!面白いよ君!久々の本気だよ!感情解放!」

別アルマは喜びの叫びをあげたと思うと、体から黒いオーラが現れ別アルマを包み込んだ。そして、黒いオーラが巨大な太陽の様になると形が変化して行った。
その姿はまるで死神デスだった。

アルマ「変身って・・・魔王の俺にすらないんだぞ!?」
紫「ツッコムところそこなのね」
別アルマ「本気!本気だよ!楽しい戦いだよ!」
アルマ「戦いに楽しいもクソもあるかよ」

別アルマは黒いオーラで巨大な大鎌を精製し、アルマに切りかかった。それをアルマは寸前で防ごうとしたが、巨大すぎて防ぎきれず腹を少し切り裂かれた。

アルマ「いっつ・・・!!」
別アルマ「まだだよね?まだいけるよね!?」

子供かよ・・・無邪気すぎる・・・感情が楽しいしかないのかよこいつ。俺の子供の時は・・・思い出したくないわ・・・・。

アルマ「が・・・舐めてんじゃねえよ!感符!【感情爆破強欲】!」
別アルマ「俺と同じ?」

スペルカードを使った瞬間、別アルマの死神が姿を消した。いや、黒いオーラがアルマに奪われたのだ。

アルマ「どうよ?俺の力」
別アルマ「はぁぁぁ!凄い!凄いよ!お兄ちゃん!凄いよ!」
アルマ「お兄ちゃん言うな。うん。じゃあ、とどめの一発、感情【驚愕異例ザー】!!」
別アルマ「もうちょっとかっこいい名前の技でとどめが良かった!!」

それでまあ、うん。終わったんだけど・・・なんかね?うん。異世界の俺に懐かれた。

別アルマ「今日からお兄ちゃんね」
アルマ「ふざけんな」
紫「アルマってある意味人に好かれる才能があるわよね」
アルマ「異世界の俺に懐かれてもなあ・・・」
紫「ふふふ・・・それじゃあ、行きましょうか。探し物を取りに」
別アルマ「レッツゴー!」

俺はホモじゃないんだからな。


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