東方魔人黙示録

怠惰のあるま

大晦日に集う幼馴染



今日も寒さが続く冬の日雪が降り注ぐ中、今日も忙しそうに走り回っている悪魔のような姿をした少年アルマ。いつもの押し付けお使いの帰りのようである。

「なぜ今日に限って地上に登ってしまったんだ・・・・こんなことになるんだったら地下でパルスィと一緒にいればよかったぜ」

愚痴をいっても何もかわらずさっさと終わらせようと神社に走って行った。その後ろの方でどす黒いオーラを出した人物に追いかけられていたことに気づくことはないのであった。
階段を全力で登り切り息を切らしながら神社にたどり着いた。

「た、ただいまぁぁ・・・」
「あら早かったじゃない」
「おかえりだぜ!」
「まだみんな揃ってないんだな」

今日は大晦日ということで去年と同じく宴をすることになった。いや毎年やっていることだそうです。昔はパルスィ達と過ごしたなぁ。

「そういえばそこにいるどす黒いオーラ発してる娘誰?」
「どす黒い?」

後ろを向くと目に見えてどす黒いものが見える少女がそこにいた。そしてアルマの顔は逆に輝いた。

「パァァルスィィィ!」

その少女パルスィの名を呼び飛びつこうとしたら思いっきり弾幕打たれた。酷すぎる。

「なんでさっさと戻ってこないのよ・・・・妬ましい」
「んな殺生な」
「あれ?あの時の橋の人」
「あら普通さん」
「変な呼び方しないで欲しいぜ!」

こいつら面識あったんだあるかあの時の異変で顔合わせてるだろうから。でもパルスィなんでここにいるんだろめっちゃ嬉しいけど。

「心配なって見に来たら忙しそうにしてたからついてきた」
「パルスィに心配されたらもう死ねる」
「じゃあ死ね」
「ひどい!」
「あんた達イチャイチャしてるところ悪いけどどうゆう関係なの?」

霊夢が何処か不機嫌そうだけど気のせいかな。魔理沙も微妙にふくれっ面だし。パルスィはなんか勝ち誇ってる感じだけど。

「恋人だったら嬉しい」
「なにそれ」
「友達以上恋人未満なのかぜ?」
「さぁどうかしら?」

やめてこれ以上霊夢を挑発しないであげて俺が殺される!てか大晦日無事に過ごせるのかどうかすら心配になってきた。
二人をほっといて俺と魔理沙は宴の準備をしている。あと去年の作戦会議も兼ねて。

「アルマ忘れてないよな?」
「忘れてないよ。なんか都合上やれなかったけど」
「よかったぜ。じゃあどうやってやるかだぜ」
「ふっふっふいい考えがある。正月にやることといえば?」
「え?はつもうで?」
「ち!が!う!羽子板だ!羽子板!」
「!そういうことか。いい考えだぜ!」

その後準備しながら作戦会議に花を咲かせていました。
準備終了。宴の始まりと同時に私アルマは外に逃げました。何故って?修羅場に行けというのかお前ら。死ぬさすがに死ぬ幽香と霊夢ならまだいいが映姫がきたらもう死ねる。逃げていいよね?逃げなきゃいけないよね?うんOK。

「やっぱりいた」

ちょっとびっくりしながら恐怖を感じながら後ろを見るとホッとした。パルスィが呆れ顔で立っていたからだ。

「パルスィかよかった・・・・!あれ?みんなは?」
「潰れた」
「あ、やっぱり?」

去年思い出すな。みんな潰れて俺が直して俺との添い寝は誰がするか話してたんだっけな。
今年もどうなるのやら俺の運命はいかに・・・。

「どうしたの?」
「今年もいろいろあったなと思って」
「そうね。嬉しい再会もあったし」
「へ?」
「嬉しい再会もあったし」
「・・・・酔ってる?」
「少しね」

パルスィの顔は少し赤かった。

「あんたも酔ってるのかしら?顔赤いわよ?」
「俺は酔わないよ。気のせいさ」

そう言ってアルマは足早に神社の中に入って行った。

「・・・・バァカ」

神社の中に入ったアルマはみんなが潰れているらしい部屋に行くと驚くべき光景が広がっていた。

「な、なんじゃこりゃあ!?」

確かにみんな潰れていたのだが映姫と幽香だけは起きていて睨み合っていたのだ。

「わからないのかしら?諦めなさい」
「嫌です。見た目なんて関係ないです中身です」

なんかもっかい外行こうかな。

「アルマ!あんたはどっちなの?!」
「ばれた?!てかなにが!」
「スタイルがいい女子と性格がいい女子どっちが好かれるかです!」
「くだらねぇ!!」

まあこれでこいつらの言ってた意味がわかったよ。幽香が諦めろと言ってたのは映姫さん無いからな。幽香はかなりのスタイルだけど性格きついからな子供以外に。映姫はまあ常識人といえばそうだし性格いい方だ。でもどっちも嫌いでは無い。だが・・・!

「俺はパルスィ以外は好かん」
「ぐっ!」
「まだパルスィですか!」
「なにが悪い!パルスィいい子だろ!」
「いい子よ!すごく可愛いけど!」
「なんだかんだ言って優しいし!」

アルマと幽香と映姫によるパルスィの良さを語りながら年が越されたそうだ。それとパルスィはと言うと。

「そ、そんなこと・・・・ない・・・」

恥ずかしくて死にそうになってた。

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