東方魔人黙示録

怠惰のあるま

デコピン



パルスィと共に地底に戻ってきたわけで、とりあえず、さとり様に現状の説明をしに向かおう。途中で勇儀に襲われそうになったが、パルスィにすごく怒られてしまい、しぶしぶ帰って行った。結構怒ってる雰囲気だったけど、地底を破壊しないよね?
地霊殿に到着すると、さとり様がわざわざ出迎えてくれていた。本当に申し訳ないよ。

「気にしないでください。それで、パルスィはいったい、どうしたんですか?心の中が、すごいことになっていますが」
「地上で色々あって解決したら、力の使いすぎで、嫉妬の感情が消滅した」
「嫉妬が消えて素直になったと」

疲れて、俺に寄りかかっているパルスィを見て言った。
俺はこのままでもいいんだけど、他の人達が、戻した方がいいのでは?って言ったから戻そうとしたけど、パルスィ本人が拒否して無理矢理戻すのは不可能でした。

「それで、自然回復しかないと」
「そうゆうことです」
「わかりました。しかし、パルスィは嫉妬の感情を蘇らせたくないのでしょう?」
「そこがよくわかってないんですよ」
「なるほど・・・・」

さとり様は、パルスィをじっと見つめ心の中を見つめた。すると、クスッと笑い、パルスィの頭を撫でた。いったい何が見えたんだろう。
首を傾げると、さとり様が俺に向きを変え、俺の眉間に、デコピンをした。

「いっ・・つぅ!・・・な、なんで?」
「ちょっとしたお仕置きですよ」
「どうゆうこと・・・?」
「それは秘密です。強いて言うなら、パルスィの気持ちに応えてください」

パルスィの気持ちに応えるって言われても、どうしようもないんだけど。まあ、言われるがままになるんだろうな。さとり様が言うことは大抵、いい事が多いし、まあ悪い時はとことん悪いけど。

「頑張ります・・・」
「まあ、大丈夫だと思いますけど」
「とりあえず、パルスィ疲れてるんで、寝かせてきます」
「はい」

地霊殿のパルスィの部屋に連れていき、布団に寝かせて、立ち去ろうとするが服の裾を掴まれた。まだ、微妙に起きてるようだ。

「やだ」
「・・・・わかったよ」

パルスィが眠るまで、そばにいてあげることにした。

コメント

コメントを書く

「コメディー」の人気作品

書籍化作品