東方魔人黙示録
秦こころ
結局、俺の恥ずかしい過去は全て暴かれてしまったのでした。さとり様ひどい。もういい、地上に行く。
拗ねて久しぶりの地上に戻ると、俺の目の前を何かが通り過ぎた。なんだ今の?
面白そうだったから、後を追いかけてみる。
森の中を突き抜けても、目標物体は走る足を止めない。俺もいい加減飽きた。片手を目標に定め、弾幕発射。
見事に直撃。目標物は、バタッと倒れピクピクしている。近づいてみると、お面を被った長髪の女の子だった。
「大丈夫か?」
「弾幕をぶつけておいてよく言うよ!!」
元気に起き上がると、無表情のまま怒りをあらわにした。表情の代わりに仮面が怒りを表している。
「追いかけてたら飽きた」
「だからって弾幕を投げるな!これが怒りの表情」
「無表情じゃねえか」
表情が変わらないのに、感情が豊かなやつ初めて見た。表情と言うのは、感情を写すものだからね。
にしても、こんな奴幻想郷にいたっけ?初めてあった気がしないけどね。なんと言うか、雰囲気?
「それよりも、お前誰だ?」
「我こそは秦こころなり、控えろぉぉ!」
「俺は桐月アルマだ。あと、次そんな態度とったら仮面を壊すぞ」
「そ、それだけはお許しを!これが怯えてる表情」
本当にこいつなんなんだ?
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