俺の同級生は魔王
2-[2] 魔王、怠情。
本当はこんな高校生活を送るつもりはなかった。陸上競技部に入って、汗を流して、大会に出て、それなりにいい記録を出して・・・・・・てきなかんじで3年間をすごそうとおもっていた。しかし、陸上競技部がなかった。そしてあいつとであった。強制的に魔王"ごっこ"をやらされる羽目となったのだ。え? 何も言ってないのにいきなりここに飛ぶな、って? 仕方ないだろう。簡単に言えばあいつは魔王だ。目からビームも出れば、ビッグバンアタックもでるのだろう。まあ、すべて俺の妄想にすぎないことだがな。
そんなこんなで放課後になった。放課後って、みんなが自由に使える時間のはずだよな? 家に帰ってもよし、部活をしてもよし、勉強していてもよし。昼寝していてもいいはずだ。
だがしかーし、あいつにはそれが通用しない。適応外だ。適応してほしいが、あいつにはそんな知識ないだろう。なぜだ。なぜあいつのためにおれの貴重な放課後タイムが奪われねばならない。おれははやくダージリンを飲まないと死んでしまうのだ、とかそんなマンガにありそうな嘘でもついてみようか。意外とあいつはころっと引っかかりそうだな。あ、紅茶は好きだぞ。ちなみに一番好きなのはマックのアイスレモンティーだ。
そんな無駄話をしているうちに、俺は待ち合わせ場所兼俺とあいつの集会場所である図書室にやってきた。うちの図書室は普通の図書室とことなり、ふつうにしゃべってオッケーというわけわからん制度を持っている。しかし、俺らの集会場所は正式にはここではない。
図書室のカウンターにかけられた名札をひっくり返し、腕章をつける。この腕章もあいつお手製で緑色に白いラインが一線引かれている。おれはジャッジメントじゃねーぞ。
中にはいると「遅いわねー」とあいつの声が聞こえてくる。ほんと、あの性格さえなければかわいいんだがな。というかおまえも同じクラスだろ。おまえの方が早すぎだ。と問いつめたら、
「早引きよ。あんな授業つまんないもん」
非常に腹立つ一言だ。
そして、俺は違和感に気づいた。俺たちはいつも、図書室準備室という部屋にいる。そこは埃を被った蔵書などがたくさんあり、たまにここの蔵書を借りる人がいる訳なのだが、実質あまりいないので、ここを使うことはあまりない。そこにあいつは目を付けたらしく、ある条件を提示して、ここを使わせてくれ、と教頭に頼んだそうだ。行動力の高いことだ。
その条件とは「常時図書委員」になること。というわけで半ば強引におれも図書委員になったわけだ。
そんなこんなで放課後になった。放課後って、みんなが自由に使える時間のはずだよな? 家に帰ってもよし、部活をしてもよし、勉強していてもよし。昼寝していてもいいはずだ。
だがしかーし、あいつにはそれが通用しない。適応外だ。適応してほしいが、あいつにはそんな知識ないだろう。なぜだ。なぜあいつのためにおれの貴重な放課後タイムが奪われねばならない。おれははやくダージリンを飲まないと死んでしまうのだ、とかそんなマンガにありそうな嘘でもついてみようか。意外とあいつはころっと引っかかりそうだな。あ、紅茶は好きだぞ。ちなみに一番好きなのはマックのアイスレモンティーだ。
そんな無駄話をしているうちに、俺は待ち合わせ場所兼俺とあいつの集会場所である図書室にやってきた。うちの図書室は普通の図書室とことなり、ふつうにしゃべってオッケーというわけわからん制度を持っている。しかし、俺らの集会場所は正式にはここではない。
図書室のカウンターにかけられた名札をひっくり返し、腕章をつける。この腕章もあいつお手製で緑色に白いラインが一線引かれている。おれはジャッジメントじゃねーぞ。
中にはいると「遅いわねー」とあいつの声が聞こえてくる。ほんと、あの性格さえなければかわいいんだがな。というかおまえも同じクラスだろ。おまえの方が早すぎだ。と問いつめたら、
「早引きよ。あんな授業つまんないもん」
非常に腹立つ一言だ。
そして、俺は違和感に気づいた。俺たちはいつも、図書室準備室という部屋にいる。そこは埃を被った蔵書などがたくさんあり、たまにここの蔵書を借りる人がいる訳なのだが、実質あまりいないので、ここを使うことはあまりない。そこにあいつは目を付けたらしく、ある条件を提示して、ここを使わせてくれ、と教頭に頼んだそうだ。行動力の高いことだ。
その条件とは「常時図書委員」になること。というわけで半ば強引におれも図書委員になったわけだ。
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