奴隷でもチートを目指す

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28話 直属奴隷達の食事

「ほれ、飯だ」

 ハウンズが隅に置かれていた木箱からパンを取り出し、投げてくる。投げられたパンは、俺達の手に一つずつすっぽりと収まった。

「これが水な」

 今度は投げることなく、ガラスで出来たコップが俺達の前に並べられた。いつ注いだのかは解らないけど、透き通った水が並々と注がれていた。

「それじゃ俺は配ってくる」

「ちょっと待て、飯はもっと豪華になるんじゃなかったのか?」

 カズラルは一々うるさいなぁ。しばらく黙っとけよ。

「食べれば解る」

 ハウンズはそれだけ言い残し、別の木箱から袋を取り出すと、袋を担いで馬車の中に入っていった。

「いただきまーす」

「ちょっと待て、飯が何も変わってないんだぞ。不満は無いのか」

 あーうるさい。

「黙って食ってろ。今までのより美味いぞ」

 いつの間にかガンダルフがパンを半分食べきっている。今までのより美味いのか。

「で、でも見た目は変わってないんだぞ。文句の一つや二つ有るだろう」

「だから食ってろって。ライズなんか一心不乱に食ってるぞ」

「……」

 お、ホントだ。てかもう食いきってんのか。じゃあ食おう。いただきます。

「そんなに言うなら……」

 うん、これは……

「「美味い!」」

 この味はフレンチトーストか? 砂糖の甘さと卵の風味がしっとりとしたパンによく合うな。見た感じだと砂糖も卵も付いてないのに。

「この味は砂糖と卵か? こんなパンから高級食材の味がするなんて」

「ごちそうさまでした」

 はあ、美味かった。たまにはこういうのも良いな。

「……ハモってたけど気付いてたか?」

「「へ?」」

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