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49章 四天を統べるもの
「とうとう私の前に来るものが現れましたか。
私が四天を統べるラインハルト、我が右手ジークフリードと共にこの地であなた達を止めさせていただきます。」
10階層は巨大な闘技場。
観客はいない。
四天王最後の二人と自分たちのパーティだけだ。
俺、サオリ、ウーニャ、ダイチさん、ヒマワリちゃん、アンリさん。
また女性陣がキャーキャー言ってる、
仕方ないよねラインハルトはまさに黄金と呼ぶにふさわしい金髪の長髪、
恐ろしく整った顔立ちに真っ青な瞳。
更に鎧は金で縁取られた純白。武器は細身の長剣にシールド、大盾ではなく小回りの良さそうなサイズ。その全てが一体となってため息が出るような美しさだった。
そしてジークフリードはやや武官寄りだが同じくかなりのイケメン、美しさを感じるラインハルトとカッコよさを感じるジークフリードといった具合だ、
瞳は右目が赤く、左目が青い、いわゆる虹彩異色。
髪は燃えるような赤、短髪だがそれがとても良く似合っている。
鎧は赤いラインが特徴的な黒。獲物はブロードソード、でかい。
この二人が立つ姿はあまりに似合いすぎている。
そういう趣向がない俺でもため息が出てしまう。
「それでは、いざ尋常に死合おうか」
いままで無口だったジークフリードがつぶやく。声もかっけぇ!
若干の油断はあったが腑抜けていたわけじゃない。
なのに、俺はジークフリードの姿を見失い、そして切られた。
久しぶりのクリーンヒットである。
切られてから、切られたことに気がついた。
「は、速い!!」
ニャを忘れてるぞウーニャ、それぐらい衝撃的だった。
超加速状態でないと消えるほどの速度で一瞬にして間合いを詰められる、
このスピードでは後衛を守るどころじゃない。
ラインハルトから意識がそれていた。
それだけで、ラインハルトは俺とウーニャ以外の全員を剣と魔法で撃ち伏せていた……
初めての完敗だった。
「また来るがいい、強き者よ」
数撃打ち合うことは可能だったが、あっという間に俺もウーニャも負かされてしまった。二人の連携がすごすぎるのだ、たぶんタイマンでも互角かそれ以上。
それが同時に完璧なコンビネーションであっという間に負けてしまった。
「負けイベントじゃないのアレ……」
サオリさんをして、どう攻略すればいいかその取っ掛かりもつかめなかった。
「望みがあるとすれば、まだ知らない職業か、スキルかなぁ……
いくらなんでもあの二人と対峙できるほどのレベル上げを私達がするなんて、
何年かかることやら、どうしても駄目ならそれしかないんだけどね。」
さすがのサオリも凹んでいるみたいだ。
「職業か、確かに無茶な職、スキル取りして思わぬ戦闘法を手に入れたりしたもんなぁ……」
未だにJob経験値やスキルポイントは豊富に残っている。
「近接に持ち込まれたらもう負けだよなあいつら、いっそ距離を詰めさせずに遠距離から倒せたらなー……」
トシアキさんが言うこともわかるけど戦闘の場が闘技場だからなぁ……
「せめて身を隠すところでもあればゲリラ戦法で……」
「まてよ……こっち方面の職業って使えないかな……?」
「え……それは、卑怯だけど、逆に開けてるあそこならできるかも……」
「マスター流石ニャ! ひっきょうなこと思いつくニャー!」
褒めてないよウーニャさん。
「でもこれができればもしかしたら……」
「とりあえず試してみて、ダメだったらまた考えてみよ~~」
と、いうわけでやってきた10階層。
俺達が利用するのはこの広い戦場。
そして、ある距離に近づかないと戦闘が始まらないシステム。
遠距離攻撃とかは残念ながら戦闘が開始しないと当てられないんだけど、
近づけなければ準備ができる。
「城壁作成」
そう、戦闘が始まる前に城壁で敵を分断させる準備を!
城壁はすぐには出来ない、強力なものなら強力なほど時間がかかる。
ただ、【輝石】で短縮可能なんだ。
クリエイト系の職業でこんなことやる人は他に居ないだろうね。
戦場にダンジョンを作る奴なんて……
普通は自分の領土にアトラクション的に作ったり、
ギルド戦なんかの防備に使う能力なんだけど、
通常マップでも問題なく使えた。てか、これ使えばダンジョン内での野営も楽になるじゃないか! ギルマスの方々に教えてあげよっと。
「おお、凄いな。こんな壁材見たことないや」
「クリエイト系の上位城作りの上位スキルだからねー、あと、お値段もいいねだんしますよー。」
「マスターが悪代官みたいな表情してるニャ」
「門とかもPTメンバーしか通れないようにしてるし、罠もたっぷりです。」
「エンカウントしたらこの部屋に入ってね、片方を転移罠で分離して、その隙に片方を叩くよ!」
「汚い、流石チーター汚い!」
「トシアキさん酷いw」
と、言うわけで世にも卑怯なボス退治の始まりです。
私が四天を統べるラインハルト、我が右手ジークフリードと共にこの地であなた達を止めさせていただきます。」
10階層は巨大な闘技場。
観客はいない。
四天王最後の二人と自分たちのパーティだけだ。
俺、サオリ、ウーニャ、ダイチさん、ヒマワリちゃん、アンリさん。
また女性陣がキャーキャー言ってる、
仕方ないよねラインハルトはまさに黄金と呼ぶにふさわしい金髪の長髪、
恐ろしく整った顔立ちに真っ青な瞳。
更に鎧は金で縁取られた純白。武器は細身の長剣にシールド、大盾ではなく小回りの良さそうなサイズ。その全てが一体となってため息が出るような美しさだった。
そしてジークフリードはやや武官寄りだが同じくかなりのイケメン、美しさを感じるラインハルトとカッコよさを感じるジークフリードといった具合だ、
瞳は右目が赤く、左目が青い、いわゆる虹彩異色。
髪は燃えるような赤、短髪だがそれがとても良く似合っている。
鎧は赤いラインが特徴的な黒。獲物はブロードソード、でかい。
この二人が立つ姿はあまりに似合いすぎている。
そういう趣向がない俺でもため息が出てしまう。
「それでは、いざ尋常に死合おうか」
いままで無口だったジークフリードがつぶやく。声もかっけぇ!
若干の油断はあったが腑抜けていたわけじゃない。
なのに、俺はジークフリードの姿を見失い、そして切られた。
久しぶりのクリーンヒットである。
切られてから、切られたことに気がついた。
「は、速い!!」
ニャを忘れてるぞウーニャ、それぐらい衝撃的だった。
超加速状態でないと消えるほどの速度で一瞬にして間合いを詰められる、
このスピードでは後衛を守るどころじゃない。
ラインハルトから意識がそれていた。
それだけで、ラインハルトは俺とウーニャ以外の全員を剣と魔法で撃ち伏せていた……
初めての完敗だった。
「また来るがいい、強き者よ」
数撃打ち合うことは可能だったが、あっという間に俺もウーニャも負かされてしまった。二人の連携がすごすぎるのだ、たぶんタイマンでも互角かそれ以上。
それが同時に完璧なコンビネーションであっという間に負けてしまった。
「負けイベントじゃないのアレ……」
サオリさんをして、どう攻略すればいいかその取っ掛かりもつかめなかった。
「望みがあるとすれば、まだ知らない職業か、スキルかなぁ……
いくらなんでもあの二人と対峙できるほどのレベル上げを私達がするなんて、
何年かかることやら、どうしても駄目ならそれしかないんだけどね。」
さすがのサオリも凹んでいるみたいだ。
「職業か、確かに無茶な職、スキル取りして思わぬ戦闘法を手に入れたりしたもんなぁ……」
未だにJob経験値やスキルポイントは豊富に残っている。
「近接に持ち込まれたらもう負けだよなあいつら、いっそ距離を詰めさせずに遠距離から倒せたらなー……」
トシアキさんが言うこともわかるけど戦闘の場が闘技場だからなぁ……
「せめて身を隠すところでもあればゲリラ戦法で……」
「まてよ……こっち方面の職業って使えないかな……?」
「え……それは、卑怯だけど、逆に開けてるあそこならできるかも……」
「マスター流石ニャ! ひっきょうなこと思いつくニャー!」
褒めてないよウーニャさん。
「でもこれができればもしかしたら……」
「とりあえず試してみて、ダメだったらまた考えてみよ~~」
と、いうわけでやってきた10階層。
俺達が利用するのはこの広い戦場。
そして、ある距離に近づかないと戦闘が始まらないシステム。
遠距離攻撃とかは残念ながら戦闘が開始しないと当てられないんだけど、
近づけなければ準備ができる。
「城壁作成」
そう、戦闘が始まる前に城壁で敵を分断させる準備を!
城壁はすぐには出来ない、強力なものなら強力なほど時間がかかる。
ただ、【輝石】で短縮可能なんだ。
クリエイト系の職業でこんなことやる人は他に居ないだろうね。
戦場にダンジョンを作る奴なんて……
普通は自分の領土にアトラクション的に作ったり、
ギルド戦なんかの防備に使う能力なんだけど、
通常マップでも問題なく使えた。てか、これ使えばダンジョン内での野営も楽になるじゃないか! ギルマスの方々に教えてあげよっと。
「おお、凄いな。こんな壁材見たことないや」
「クリエイト系の上位城作りの上位スキルだからねー、あと、お値段もいいねだんしますよー。」
「マスターが悪代官みたいな表情してるニャ」
「門とかもPTメンバーしか通れないようにしてるし、罠もたっぷりです。」
「エンカウントしたらこの部屋に入ってね、片方を転移罠で分離して、その隙に片方を叩くよ!」
「汚い、流石チーター汚い!」
「トシアキさん酷いw」
と、言うわけで世にも卑怯なボス退治の始まりです。
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