みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)
48章 バルバロッサ
「くくく、奴は四天王の中で最弱……とか今頃言ってるんだろうなー。」
「うん、絶対言ってるニャ!」
「それでガーランドのことを慕っていた女魔法使いが弔い合戦で来るとかが王道よね~」
「んで、倒した時は、これで貴方の元へ……」
「泣かせるニャ……」
「あなた達妄想だけでよくそれだけ話を広げられるわね。」
「サオリはロマンを持ったほうがいい。」
9階層の草原地帯を歩きながら軽口を叩いているPTは彼らぐらいだろう。
前人未到の地なわけだが。
本日のメンバーはヒマワリ、トシアキ、アンリさんとなっております。
「草原地帯だから騎乗系モンスターが多くて手強いね。」
「騎乗兵は森林とかで戦ったほうが楽なんだよね?」
「そうそう、森林に罠を仕掛けて足止めさせて頭上から弓で射るってのが定石って漫画にあった~」
「トシアキさんの魔法で足元崩すのが一番今のところ有効。それを主軸に頑張っていきましょう!」
魔法で足元を沼状に変化させる戦法は、地上にいるモンスター全てに有効な手段だ、誰だ土魔法が弱いなんていうのは!
そんなこんなで談笑しながらもまじめに戦ってボスの部屋まで来たわけだ。
「わが盟友ガーランドの仇、この四天王が一翼バルバロッサが獲ってくれよう!!」
そこで待っていたのは四天王と騎乗兵たち、バルバロッサは聖騎士のような出で立ちでクッソイケメンだった。金髪イケメン聖騎士とかテンプレ。
「そっち来たかぁ、男同士の友情キタコレ!」
サオリさん心の声がだだ漏れですよ。
「キタワァ~」「ハァハァ」
モウヤダこのPTの女性陣。
「いざ、尋常に勝負!!」
「かかってこいニャ!!」
ウーニャの脳筋に救われる。
「トシアキさんは騎兵の足場を崩して、ウーニャかタカシがバルバロッサ様総受けで、まずは騎兵達から減らしていきましょう!」
冷静になって指示を出すサオリ。一部冷静じゃなかった。
「我が友ガーランドに捧げる、グランドクロス!!」
強力な聖魔法を繰り出すバルバロッサ、キャーキャー言ってる女性陣を無視して射線上で受け止める。
「やるな! 今度はこちらの番だグランドバッシュ!」
ハンマーで大地を叩き強力な衝撃波と土の波で敵を襲う範囲技。
騎兵の数体が沼に足を取られ巻き込まれダメージを与えるが、バルバロッサは、
「アースシールド!!」
盾を地面に突き立て巨大な土壁を作りそれを防ぐ。
大盾+長槍と言うのは非常に防御が厚い。これを突破するのはかなり難しい。
軽装なウーニャより俺のほうがうまく対応できるだろう。
「ウーニャ、バルバロッサは俺が相手する、騎兵たちを蹴散らしてくれ!」
「わかったニャ!!」
「させるか! スピアトルネード!!」
ウーニャへ槍の刺突が向かおうとするが俺がそれを両手剣でなぎ払う。
「お前の相手は俺だ!」
ああ、言ってみたいセリフの一つ。気持ちがいい。
しかし、バルバロッサの相手をしていても突然横から騎兵の突撃が来たりするからまったく気が抜けない。
小太刀二刀流とかでスピードで翻弄したいとこだけど、バルバロッサは大盾を見事に使いこなしウーニャの相手をしていたところを見ると効果は薄そうだ。
こうなったらパワーで叩き潰すしかない!
「シールドバッシュ!!」
「ダブルインパクト! 」
ハンマーと盾が激しくぶつかり合い火花が散る。
騎兵隊を殲滅するまでなんとか時間を稼いでその後総力を上げてバルバロッサを倒す! 基本方針は決まった。
だが、そうは問屋がおろさなかった。
「まさか我が聖騎士たちを打ち破るとは、しかし、我が眷属は負けぬ!!
聖騎士召喚!!」
せっかく苦労して倒した騎兵隊が元通り。こういうパターンね。
「騎兵は一体だけ残してウーニャが牽制して戦線維持して、その状況ができたらバルバロッサ様を総攻めよ!」
サオリさんはまだ混乱している!
一からのやり直しになったものの俺自身でバルバロッサをきちんと受け持てているのでその状況を作ることに時間はかからなかった。
サオリとアンリさんの支援、トシアキさんの妨害が加わり俺とバルバロッサの膠着状態が一気にこっちに偏る。
「聖騎士バルバロッサの渾身の一撃受けてみよ!!
聖なる一撃!!」
バルバロッサの全身が眩い光りに包まれ超高速で突っ込んでくる。
俺は超加速状態で二刀流に換装を行い、槍先を頬をかすめるぐらいの距離で避ける。そのまま相手の勢いを利用するように刀を走らせる。
周りから見ていれば俺が突進を食らったのにすり抜けたように見えただろう。
「ぐはっ!! ガーランド……俺もお前の元へ……」
「奥義 抜き打ち先の先」
天を掴むようなしぐさをしながらイケメン聖騎士は光となっていく、
ガーランドと手をとる姿を妄想した女性陣が鼻血を出している。
台無しだよ。
バルバロッサを倒すと騎兵も同じように光となって消えていった。
「敵ながら見事だったニャ」
ウーニャのマイペースさに救われる。
その日の夜女性陣はたくさんの罪深き女性たちと今回の話を肴に大いに盛り上がったことは言うまでもない。
「うん、絶対言ってるニャ!」
「それでガーランドのことを慕っていた女魔法使いが弔い合戦で来るとかが王道よね~」
「んで、倒した時は、これで貴方の元へ……」
「泣かせるニャ……」
「あなた達妄想だけでよくそれだけ話を広げられるわね。」
「サオリはロマンを持ったほうがいい。」
9階層の草原地帯を歩きながら軽口を叩いているPTは彼らぐらいだろう。
前人未到の地なわけだが。
本日のメンバーはヒマワリ、トシアキ、アンリさんとなっております。
「草原地帯だから騎乗系モンスターが多くて手強いね。」
「騎乗兵は森林とかで戦ったほうが楽なんだよね?」
「そうそう、森林に罠を仕掛けて足止めさせて頭上から弓で射るってのが定石って漫画にあった~」
「トシアキさんの魔法で足元崩すのが一番今のところ有効。それを主軸に頑張っていきましょう!」
魔法で足元を沼状に変化させる戦法は、地上にいるモンスター全てに有効な手段だ、誰だ土魔法が弱いなんていうのは!
そんなこんなで談笑しながらもまじめに戦ってボスの部屋まで来たわけだ。
「わが盟友ガーランドの仇、この四天王が一翼バルバロッサが獲ってくれよう!!」
そこで待っていたのは四天王と騎乗兵たち、バルバロッサは聖騎士のような出で立ちでクッソイケメンだった。金髪イケメン聖騎士とかテンプレ。
「そっち来たかぁ、男同士の友情キタコレ!」
サオリさん心の声がだだ漏れですよ。
「キタワァ~」「ハァハァ」
モウヤダこのPTの女性陣。
「いざ、尋常に勝負!!」
「かかってこいニャ!!」
ウーニャの脳筋に救われる。
「トシアキさんは騎兵の足場を崩して、ウーニャかタカシがバルバロッサ様総受けで、まずは騎兵達から減らしていきましょう!」
冷静になって指示を出すサオリ。一部冷静じゃなかった。
「我が友ガーランドに捧げる、グランドクロス!!」
強力な聖魔法を繰り出すバルバロッサ、キャーキャー言ってる女性陣を無視して射線上で受け止める。
「やるな! 今度はこちらの番だグランドバッシュ!」
ハンマーで大地を叩き強力な衝撃波と土の波で敵を襲う範囲技。
騎兵の数体が沼に足を取られ巻き込まれダメージを与えるが、バルバロッサは、
「アースシールド!!」
盾を地面に突き立て巨大な土壁を作りそれを防ぐ。
大盾+長槍と言うのは非常に防御が厚い。これを突破するのはかなり難しい。
軽装なウーニャより俺のほうがうまく対応できるだろう。
「ウーニャ、バルバロッサは俺が相手する、騎兵たちを蹴散らしてくれ!」
「わかったニャ!!」
「させるか! スピアトルネード!!」
ウーニャへ槍の刺突が向かおうとするが俺がそれを両手剣でなぎ払う。
「お前の相手は俺だ!」
ああ、言ってみたいセリフの一つ。気持ちがいい。
しかし、バルバロッサの相手をしていても突然横から騎兵の突撃が来たりするからまったく気が抜けない。
小太刀二刀流とかでスピードで翻弄したいとこだけど、バルバロッサは大盾を見事に使いこなしウーニャの相手をしていたところを見ると効果は薄そうだ。
こうなったらパワーで叩き潰すしかない!
「シールドバッシュ!!」
「ダブルインパクト! 」
ハンマーと盾が激しくぶつかり合い火花が散る。
騎兵隊を殲滅するまでなんとか時間を稼いでその後総力を上げてバルバロッサを倒す! 基本方針は決まった。
だが、そうは問屋がおろさなかった。
「まさか我が聖騎士たちを打ち破るとは、しかし、我が眷属は負けぬ!!
聖騎士召喚!!」
せっかく苦労して倒した騎兵隊が元通り。こういうパターンね。
「騎兵は一体だけ残してウーニャが牽制して戦線維持して、その状況ができたらバルバロッサ様を総攻めよ!」
サオリさんはまだ混乱している!
一からのやり直しになったものの俺自身でバルバロッサをきちんと受け持てているのでその状況を作ることに時間はかからなかった。
サオリとアンリさんの支援、トシアキさんの妨害が加わり俺とバルバロッサの膠着状態が一気にこっちに偏る。
「聖騎士バルバロッサの渾身の一撃受けてみよ!!
聖なる一撃!!」
バルバロッサの全身が眩い光りに包まれ超高速で突っ込んでくる。
俺は超加速状態で二刀流に換装を行い、槍先を頬をかすめるぐらいの距離で避ける。そのまま相手の勢いを利用するように刀を走らせる。
周りから見ていれば俺が突進を食らったのにすり抜けたように見えただろう。
「ぐはっ!! ガーランド……俺もお前の元へ……」
「奥義 抜き打ち先の先」
天を掴むようなしぐさをしながらイケメン聖騎士は光となっていく、
ガーランドと手をとる姿を妄想した女性陣が鼻血を出している。
台無しだよ。
バルバロッサを倒すと騎兵も同じように光となって消えていった。
「敵ながら見事だったニャ」
ウーニャのマイペースさに救われる。
その日の夜女性陣はたくさんの罪深き女性たちと今回の話を肴に大いに盛り上がったことは言うまでもない。
コメント