みんな無課金俺課金(課金するとは言っていない)
42章 責任
朝ガンガンとうずく頭痛に苦しめられ、目を覚ますとサオリが横で寝ていた。
繰り返す。サオリが同じベッドで寝ていた。
落ち着け、昨日の記憶は……
オッケー、無い。全く無い。
いや、オッケーじゃない。落ち着くんだこういう時は素数を数えるんだ。
1,2,3,4,5。よし。素数ってなんだ?
と、とりあえずこの頭痛を、なんとかしよう、
お茶を飲もう。コップだ。コップにお茶を注ぎ一気に飲み干す。
うん、気持ち悪くなったぞ。
戦略的撤退だ。
ふぅ、トイレでぶちまけたら少しすっきりしたぞ、
落ち着こう。改めてお茶でも飲もう。
うん、よし、状況を把握しよう。
昨日はサオリとデートして、月影亭で、ぷ、プロポーズして、
えへへへ、受けてもらえたんだよな、ふひひ……
おっと、それはいいんだ。
そのあと何故かみんなが集まってて飲み会になって、
次から次へと飲まされて、潰れた。
潰れたはずだ。きっと部屋に放り込まれたんだ。
だがしかし、それならなぜサオリが隣に寝ているんだ?
ま さ か
酔った勢いで……?
馬鹿な、何の記憶もないなんてもったいない、じゃなくて!
そんな勢いでそんなことをしてしまうなんて……
タカシは古風な男であった。
「んっ……あれ? ここは、あ、そっか昨日はってタカシ!?」
サオリが目を覚ますと土下座をしているタカシがいた。
「サオリさん酔っていたとはいえこのようなことになってしまい。当たり前のことですがこの責任は私の人生をかけて償ってまいります。」
「……ぷっ」
「ぷ?」
「あはっ、何言ってるの、くくく、タカシは酔いつぶれて寝てただけで、
何もしてないわよ、あーっはっは、おかしい」
「へ?」
その後もひとしきりサオリが笑い終わって落ち着いて昨日の顛末を聞くことになる。
「よ、よかった。」
それを聞くと心から安心しているタカシをみて、この人は本当に私のことを大切にしてくれるんだなと、心を奪われるサオリでした。
「それに、その、そういうことは、もうちょっと雰囲気がほしいから、
もうちょっとまって、欲しいかな……ッテ」
いいながら耳まで真っ赤にして照れるサオリを今度こそ理性が吹っ飛びそうになりながらこらえたタカシは真の漢と言っていいだろう。
二人が見つめ合いそっとサオリが目を閉じた瞬間
「さーて! 今日も元気に攻略ニャ!!」
そんなわけで塔の51階からの攻略である。
一度二人(?)で攻略しているとは言っても、すでに別のゲームと言っていいほど変化しているこの世界では未知の世界、さらにゴリ押しで進めるレベルは超えている。準備とPT間の連携が必要である。
「基本的には侵入したら私は支援全般と敵の分析を中心にやっていきます。」
「俺とウーニャは情報を仕入れるためにも見に回りつつ、ある程度で撃破していく、と」
「ウーニャがなるべく最初にタゲ取りしてスピードで撹乱するニャ!」
「ゴーちゃんは基本的に私をかばいつつ最終防衛ラインね。」
「背後からの攻撃もゴーちゃんに警戒してもらおう」
「そういえば一応俺らのPTは俺とサオリと仲間二人だからあと3人分は余裕があるよね。」
「そうね、今のPT構成を考えると、前衛がタカシとウーニャちゃん、中衛兼タンクのゴーちゃん、後衛の私だから。入れるなら中衛と後衛かなぁ、前衛はタカシ達のスピードについていけないからあんまり意味が無くなっちゃうとおもう。」
「グズグズしてるとおいてっちゃうのニャ!」
「攻撃特化のアタッカーが二人と回復特化ってのがバランス良さそうね。」
「俺がPTLをやれば誰でも塔には入れるんだよね?」
「そのはず、あー、それの実証もしといたほうがいいかもね、倒せない時になってからやるよりも。」
「俺詳しくないけど、その条件に当てはまるのって誰になるの?」
「ヒマワリちゃんがレンジャーだから中衛アタッカーでダイチさんもガンナーだから後衛アタッカー、しかも二人共支援系仲魔で連れてくから、条件にあってる。さらにトシアキさんとアンリさんもウィザードリーとプリースト、アタッカー回復で連れてる仲魔が魔法系アタッカーだから条件にあう。」
「おお、偶然だね(神の奇跡である)」
「香川さんとか上位ギルドの人達は自分たちで進めることにしたみたいだし、
知り合いの中ではぴったりだと思う。」
「そっか、とりあえず軽く話してみようか。」
「そうね、とりあえず午前中は攻略しときましょう。」
4人にDMで連絡をしておいて午前中はいつも通り攻略に勤しむことになった。
結局きちんと慎重に進めながらなら問題なく60階までクリアをしてしまうあたりがチートなタカシとウーニャである。
「面白そうだね、行けるならぜひご一緒したい。」
「しっかし、そんな上級狩場で俺らが役に立つかは不安だなー。」
ダイチさんとトシアキさんは結構乗り気でいてくれている。
「サオリちゃんとパーティ組むと楽しいから私も賛成!」
「タカシ君とウーニャちゃんの実力が見られるのね。」
女性陣も乗り気でいてくれてよかった。
昼食を一緒に取りながら今後の攻略の計画を立てていく。
レベル的にはトシアキアンリペアの方が上だったが、物理攻撃ならダイチヒマワリペア、魔法攻撃ならトシアキアンリペアとバランスが取れていた。
とりあえず午後はダイチさんたちと攻略、明日の午後はトシアキさんたちと攻略。午前中は基本ペアで情報収集。これが今後の攻略方針に決定したのであった。
繰り返す。サオリが同じベッドで寝ていた。
落ち着け、昨日の記憶は……
オッケー、無い。全く無い。
いや、オッケーじゃない。落ち着くんだこういう時は素数を数えるんだ。
1,2,3,4,5。よし。素数ってなんだ?
と、とりあえずこの頭痛を、なんとかしよう、
お茶を飲もう。コップだ。コップにお茶を注ぎ一気に飲み干す。
うん、気持ち悪くなったぞ。
戦略的撤退だ。
ふぅ、トイレでぶちまけたら少しすっきりしたぞ、
落ち着こう。改めてお茶でも飲もう。
うん、よし、状況を把握しよう。
昨日はサオリとデートして、月影亭で、ぷ、プロポーズして、
えへへへ、受けてもらえたんだよな、ふひひ……
おっと、それはいいんだ。
そのあと何故かみんなが集まってて飲み会になって、
次から次へと飲まされて、潰れた。
潰れたはずだ。きっと部屋に放り込まれたんだ。
だがしかし、それならなぜサオリが隣に寝ているんだ?
ま さ か
酔った勢いで……?
馬鹿な、何の記憶もないなんてもったいない、じゃなくて!
そんな勢いでそんなことをしてしまうなんて……
タカシは古風な男であった。
「んっ……あれ? ここは、あ、そっか昨日はってタカシ!?」
サオリが目を覚ますと土下座をしているタカシがいた。
「サオリさん酔っていたとはいえこのようなことになってしまい。当たり前のことですがこの責任は私の人生をかけて償ってまいります。」
「……ぷっ」
「ぷ?」
「あはっ、何言ってるの、くくく、タカシは酔いつぶれて寝てただけで、
何もしてないわよ、あーっはっは、おかしい」
「へ?」
その後もひとしきりサオリが笑い終わって落ち着いて昨日の顛末を聞くことになる。
「よ、よかった。」
それを聞くと心から安心しているタカシをみて、この人は本当に私のことを大切にしてくれるんだなと、心を奪われるサオリでした。
「それに、その、そういうことは、もうちょっと雰囲気がほしいから、
もうちょっとまって、欲しいかな……ッテ」
いいながら耳まで真っ赤にして照れるサオリを今度こそ理性が吹っ飛びそうになりながらこらえたタカシは真の漢と言っていいだろう。
二人が見つめ合いそっとサオリが目を閉じた瞬間
「さーて! 今日も元気に攻略ニャ!!」
そんなわけで塔の51階からの攻略である。
一度二人(?)で攻略しているとは言っても、すでに別のゲームと言っていいほど変化しているこの世界では未知の世界、さらにゴリ押しで進めるレベルは超えている。準備とPT間の連携が必要である。
「基本的には侵入したら私は支援全般と敵の分析を中心にやっていきます。」
「俺とウーニャは情報を仕入れるためにも見に回りつつ、ある程度で撃破していく、と」
「ウーニャがなるべく最初にタゲ取りしてスピードで撹乱するニャ!」
「ゴーちゃんは基本的に私をかばいつつ最終防衛ラインね。」
「背後からの攻撃もゴーちゃんに警戒してもらおう」
「そういえば一応俺らのPTは俺とサオリと仲間二人だからあと3人分は余裕があるよね。」
「そうね、今のPT構成を考えると、前衛がタカシとウーニャちゃん、中衛兼タンクのゴーちゃん、後衛の私だから。入れるなら中衛と後衛かなぁ、前衛はタカシ達のスピードについていけないからあんまり意味が無くなっちゃうとおもう。」
「グズグズしてるとおいてっちゃうのニャ!」
「攻撃特化のアタッカーが二人と回復特化ってのがバランス良さそうね。」
「俺がPTLをやれば誰でも塔には入れるんだよね?」
「そのはず、あー、それの実証もしといたほうがいいかもね、倒せない時になってからやるよりも。」
「俺詳しくないけど、その条件に当てはまるのって誰になるの?」
「ヒマワリちゃんがレンジャーだから中衛アタッカーでダイチさんもガンナーだから後衛アタッカー、しかも二人共支援系仲魔で連れてくから、条件にあってる。さらにトシアキさんとアンリさんもウィザードリーとプリースト、アタッカー回復で連れてる仲魔が魔法系アタッカーだから条件にあう。」
「おお、偶然だね(神の奇跡である)」
「香川さんとか上位ギルドの人達は自分たちで進めることにしたみたいだし、
知り合いの中ではぴったりだと思う。」
「そっか、とりあえず軽く話してみようか。」
「そうね、とりあえず午前中は攻略しときましょう。」
4人にDMで連絡をしておいて午前中はいつも通り攻略に勤しむことになった。
結局きちんと慎重に進めながらなら問題なく60階までクリアをしてしまうあたりがチートなタカシとウーニャである。
「面白そうだね、行けるならぜひご一緒したい。」
「しっかし、そんな上級狩場で俺らが役に立つかは不安だなー。」
ダイチさんとトシアキさんは結構乗り気でいてくれている。
「サオリちゃんとパーティ組むと楽しいから私も賛成!」
「タカシ君とウーニャちゃんの実力が見られるのね。」
女性陣も乗り気でいてくれてよかった。
昼食を一緒に取りながら今後の攻略の計画を立てていく。
レベル的にはトシアキアンリペアの方が上だったが、物理攻撃ならダイチヒマワリペア、魔法攻撃ならトシアキアンリペアとバランスが取れていた。
とりあえず午後はダイチさんたちと攻略、明日の午後はトシアキさんたちと攻略。午前中は基本ペアで情報収集。これが今後の攻略方針に決定したのであった。
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