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穴の空いた靴下

17章 新しい扉

80階ボス部屋
ボス戦前にアレが来た。

この戦いは輝石による復活は一度だけです。

ゾンビアタックが使えないボス。
一応HPが低かったりするけど
それでもかなりの障害となって一般プレイヤーの壁になる。
なおタカシはそんなボスに行くほど強くなかったので
季節限定イベントとかでしか見たことがなかった
しかも、初級や中級ぐらいしかやらないのでホントの大変さを知らなかった。

80階のボス
風雷皇 ギルス・グランス
風属性 HPが50%を切ると光属性に代わる

初戦は幸運型で様子見して相手の出方を見ていく
現実のゲームとちょっと違うこともあってこのやり方で
その差を埋めていく。サオリが。

「ほとんどゲームと同じみたいだね」

「へーそうなんだ、俺こんなの出るとこまで行ってないや」

「もうすぐ50%切るから属性が変わるはず」

「そうだね、おお、緑から光りだした」

巨大な龍のようなその姿がまばゆい光を放って属性が変化する

「暗闇付与もあるみたいだね、うーん。幸運型以外厳しいかもこれ・・・」

さらに厄介な事が起きる

「え・・・?」

なんといきなり完全回避のはずのウロボロスのHPが0になってしまったのだ。

「ブレス・・・固定ダメージブレスっぽい・・・」

サオリさんは可能性を上げてくれた
どうやら属性が変わるターンに固定ダメージのブレスを吐くようだ。
ダメージ自体はそこまで多くはないので逆にサオリの仲魔は残ってるんだけど
幸運ウロボロスさんはあまりステータスは優れていない・・・
ただ、決して弱いわけじゃない。まず雑魚には無双状態だし
素早さは高いのですさまじい勢いでクリティカルダメージを叩き出す。

攻撃手段に乏しいゴーレムさんもしばらくして倒されてしまった。
48%くらいのHPを残した完敗であった。

「使うよ・・・」

「そうね、もう少し見ておきたいし」

その後25%の時にも同じブレスが来て結局退散になった。

「50%になる時と、25%になる時は
防御重視の装備に換装したほうがいいね」

「なるほど」

「でもHPは大したことないし何度かやれば大丈夫そうね」

「なるほど」

「防御重視だと私と同じアダマンは使えないから・・・
あ、そうか一番最初の混合型がタカシがステータス強いからって選んでるから
それで大丈夫そう!」

「なるほど」

「今日の夜はお寿司食べたいなー」

「なるほど」

「・・・」

「・・・」

「聞いてる?」

「き、聞いてます聞いてます!」

ほんとは横顔に見とれてたんだけど

なんか不思議だよね、好きだって言っちゃってから
どんどんかわいく見えてくる・・・
そんな子と・・・付き合ってんだよなー

「なんかエッチなこと考えてるでしょ・・・」

「ノンノン考えてません!!」

「ふーん・・・」

あれ?ちょっとさみしそう?


相変わらず鈍感なタカシである。
世の中には嫌よ嫌よも好きのうちという言葉がある

「でも今はいいけど問題は90階から先に復活制限があった場合よね」

「ああ、そうか毎回ボスがいるから何度も行くのは大変なのか・・・」

「この感じだと相当強いでしょうからね。そもそもこの難易度はなんなの・・・
クリアさせる気が無いみたいじゃない・・・」

「確かにね・・・俺のチートがあってもこうなってるんだもんね」

その後10%5%でもブレスが来ることがわかった後に80階ボスを倒せた。
結構な回数をやり直した。
地味なんだけどこれは大事なことなんだと頑張った。
ギリギリでゴーレムが倒されたりといろいろあったけど
ほんとに何回も・・・精神的な疲労がすごいんだよねダンジョン・・・

でもいいこともあった。
上層階の膨大な経験値を繰り返し得てアダマンゴーレムがレベルMaxになり
進化できるのだ。

神鉱アダマンゴーレム
地・火 SSR  
スキル:守護神
攻撃を全て受け止めて均等に分散する
攻撃力-50% 守備力+300%
防御時属性の不利をうけない

またレベルは1からになるけれどもスキル的に非常に有効になった。
進化仲魔はデイリーとかでサオリもたくさん持っている。

そして
ウロボロスがレベル上限に達した。

「進化に必要な物はあるんだけど、ウロ君進化可能回数が横棒(-)なんだよね」

「進化ボタンはあるしやってみれば?」

「そうだね!」

また闇に包まれるような禍々しいエフェクトと共にウロボロスは進化した。

ウロボロス
無 UR
スキル  全にして無、無にして全
装備している属性の中から相手に合わせた最適な属性になる
サブのスキルも全て反映する。
使用者も成長する。

スキル名の変更はないけど

「使用者も成長する・・・?」

「これってタカシも強くなるってこと?」

「でも俺らのステータスって見れないよね、戦闘にも参加できないし・・・」

「まぁ、論より証拠。一回適当な弱いとこ入ってみましょう。
レベルあげもしないと行けないし。」

「そうだね!」

さっそく女神のダンジョン1階から腕試しをすることになった。


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