ライトノベルの思い出を語ろう

小夜子

第7話「たくさん読み、たくさん書く」



小説をたくさん読まないと、小説を書く事はできないと昔の偉い文豪は言う。
実際、その通りで本を読まなければ書くことはできない。
そもそも読むのが好きでないと小説家になろうという発想はないだろう。
万が一あったとしても、長続きしないのは目に見えている。
そんな訳でたくさん読書をして、たくさん小説を書かないといけない。
最初は大変だが、慣れてくると、書かないといけないではなく、どんどん書きたくなってくるものだ。え、そんな事は誰でも知っている?
そう、これは誰もが知っていることだ。
だが、頭ではわかっているけど、なかなかたくさん読むことができない。
学生なら勉強が忙しい、社会人やフリーターなら仕事やアルバイトが忙しい…。
現代人はとにかく時間がない。仮にあっても飲み会があるとか、プライベートでも忙しいものだ。本を読む時間などない。あったら寝たい…。




では、少ない時間でどうやったら効率よく本をたくさん読むことができるのだろうか。ある作家は本をたくさん読んでいないから読むのが遅いと言うが、これは間違いだ。何故なら、筆者は高校時代から70冊くらいはラノベを読んでいるが、未だに読むのが遅い。目が悪いのもあるが、それでも読むスピードは普通の人よりも遅いのだ。




本をたくさん読んでいないから=読むスピードが遅いという訳ではない。
では、どうやったら読むスピードを上げられるかというと、「速読」だ。
筆者も速読には興味があり、いろいろ調べてみた。
教室とかもあるらしいが、それでは金額がかなり高額になる。
そこで文明機器の出番だ。
スマートフォンで「速読」アプリをダウンロードしたのである。
有料ではあるが、その分優良だ。
職場に行くときに電車を使うのだが、その時にトレーニングと称して速読アプリで特訓に特訓を重ねた。毎日繰り返すお陰で読むスピードは比較的上昇したのである。
どのくらい上昇したのか?




まず、筆者はどんなラノベでも一日一章読むのが精一杯だった。
それ以上読もうとするとしんどくなり、次の日に回した。
根気が無くてその次の日、さらに次の日としたことも。
例えば300Pほどで5章あるラノベを読んだとすると、まる5日はかかるのだ。
やはりどう考えても遅い…1冊で5日はどう考えても遅い。




だが、速読アプリで毎日毎日特訓した結果、素早く読めるようになった。
最近読んでいる(2016年現在)ラノベは「落第騎士の英雄譚」というアニメ化もしたシリーズで、前々から興味があり、読んでみようと思った。ハマるのが遅いとかツッコミ入れていいよ。自分でもそう思うから。




「落第騎士の英雄譚」1巻のページ数はあとがきを含めて315ページほどある。今までは1日一章分…このラノベで言うと第一章~第二章までの78ページ読むだけで精一杯だった。それがどうだろうか。1日で第三章「解放軍」の143ページまで読めたのだ。なので、2日目で読破してしまった。




78ページから143ページ…つまり、65ページも増加して読むことが可能になったのだ。勿論、まだまだ速読はトレーニング中なのでこれでも遅いほうだが、それでも以前よりも読む量が増えたのは間違いない。




どの速読がいいかは秘密だが、本を読むのが好きだけど読むスピードが遅いという方はぜひ速読をやってみよう。スマホアプリをDLする以外にも速読関係の本は出ているので、それを探してみるのもいいだろう。





さて、たくさん書くにはどうすればいいか。
それはもうたくさん書くしかないのだ。
ある世界的に有名な作家の人は「自分の背丈ほど小説を書けば上手くなる」という。
またある作家は「一日4時間小説を書くこと」ともアドバイスしている。
人がパソコンの前に迎える時間は限られているが、とにかくたくさん書くことだ。
例えば、小説の専門学校では映画を小説にすることを勧めている。
あなたの好きな映画を一度全部見て、それを全て文章にして打つのだ。
筆者は「ロッキー」「ランボー」や「クリフハンガー」などシルベスター・スタローンの作品が好きなのでそれを書いてみたことも。
もちろん、邦画でも構わない。
映画が難しいならドラマや時代劇などもいいだろう。




他にも有名な文豪の作品を写し書きするのも効果的だ。
写し書きしてみると、読むだけでは気づかない文豪の先生のテクニックに気づけるぞ。可能な限り盗んで自分の文章に活かすのも手である。
オススメは三島由紀夫だが、自分の好きな作家さんでOK。
ある先生は自分の小説を書くために三人の文豪を写書きして鍛えたとの事。
罪悪感を感じる人もいるかもしれないが、表現に著作権はないのだ。
まあ、露骨だとパクリだと疑われてしまうので、ちょいちょい小出しにして使おう。




ぜひ、活用してみてね。








          

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