愛山雄町の酔いどれ酒エッセイ

愛山雄町

第7話「シャンパンと洋ナシ」(2014年11月14日投稿)

 今回のお酒はシャンパンです。
 “シャンパーニュ”って書けよって言われそうですが、シャンパンって言う方が好きです。(ちなみにシャンペンとは言いません)

 さて、本題ですが、拙作「ドリーム・ライフ」でシャンパン(あっちは発泡ワインですが)の話を書いたこともあり、どうしてもシャンパンを飲みたくなりました。
 普段ならスペインの発泡ワイン“CAVAカヴァ”で済ますところを、奮発してシャンパンを買いました。それも作中でも出てきたPol Rogerポル・ロジェNVノンヴィンテージBrutブリュ Reserveレゼルヴ。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネが1/3ずつ使われており、若干酸味が強いものの、香りと味のバランスが良く、きれいな泡が特徴のおいしいシャンパンでした。

 残念なことに、今回は大失敗の報告なのです。

 このポル・ロジェですが、普段レストランなどで飲む時には、魚介系の揚げ物(ワカサギの唐揚げやカキフライなど)やスモークサーモンとクリームチーズなどに合わせることが多いシャンパンです。
 ですが、今回はあえてフルーツ、それも洋ナシをチョイスしてみました。

 洋ナシは定番の“ラ・フランス”と滑らかな舌触りの“ドワイアンヌ・デュ・コミス”。
 どちらもデパートのフルーツ屋で四日前に買っておいたもので、よく熟して食べ頃になったものです。
 ラ・フランスは爽やかな甘みとほのかな酸味のバランスが良く、香りも豊潤でほぼ完璧でした。ドワイアンヌ・デュ・コミスもとろけるような舌触りで絶妙の甘みと酸味、こちらも本当においしい洋ナシでした。

 シャンパンもおいしい。洋ナシもおいしい。
 ですが、この二つを一緒にすると、どちらの個性も消し合ってしまい、単独で味わう方が遥かにおいしかったのです。
 食べ物と飲み物の相乗効果を“マリアージュ”=“結婚”と言いますが、本当に相性っていうのは大事ですね。

 結局、シャンパンはピエール・エルメのマカロンをつまみに、洋ナシはフィーヌ(以前に書いたオスピス・ド・ボーヌ)とともに平らげました。
 こちらは相性バッチリで十分満足できました。

 今回の失敗は相性を考えず、本能的に選んだことだと思っています。ワインアドバイザーさんにきちんと確認すればこんなことは起きなかったと反省しています。
 まあ、リカバリーできたので結果的には満足できたのですが(笑)。

 次回は発泡ではない、普通?のワインの話をお届けしようと思っています。

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