東方狐著聞集
七十四尾 春雪異変
再び過去の幻想郷に移ったラグナは辺りを見渡した。
  始めにラグナが思ったことは『真っ白だな』だった。
  ラグナshift
「辺り一面雪だらけなのに寒くないのか」
《寒いわけないわ、幻覚のようなものだから》
 「こんどは、咲夜か」
《えぇ、そうよ》
「なんで、お前が? それと口調が砕けたな」
《この異変に関わったのは私だから私が説明することになったのよ。今は丁度春の終わり頃かしら?口調は貴女もこの方がいいでしょ?》
 「まてまて、どう見ても真冬じゃないか」
《この異変は、幻想郷に春が来ない異変よ》
「春が来ないで冬が続いてるのか」
《そうよ、そろそろ私が出てくるから着いていきなさい》
 ――喋り終わると咲夜の声は聴こえなくなった。
「お? もしかしてあれか?」
――――マフラーを巻いた十六夜咲夜その人が寒そうに飛んでいた。
「あの格好は寒いだろ」
――――彼女の格好は食事の時に見たスカートの短い服とマフラーだけという恐ろしく寒そうな格好だ。
『くちゅん』
 ――――可愛らしいくしゃみをしたあと辺りを見渡し真っ直ぐに飛んでいった。
「いや、その格好だから寒いだろ」
――――ラグナは呆れて咲夜の後ろをフワフワと飛んで追いかけていった
  始めにラグナが思ったことは『真っ白だな』だった。
  ラグナshift
「辺り一面雪だらけなのに寒くないのか」
《寒いわけないわ、幻覚のようなものだから》
 「こんどは、咲夜か」
《えぇ、そうよ》
「なんで、お前が? それと口調が砕けたな」
《この異変に関わったのは私だから私が説明することになったのよ。今は丁度春の終わり頃かしら?口調は貴女もこの方がいいでしょ?》
 「まてまて、どう見ても真冬じゃないか」
《この異変は、幻想郷に春が来ない異変よ》
「春が来ないで冬が続いてるのか」
《そうよ、そろそろ私が出てくるから着いていきなさい》
 ――喋り終わると咲夜の声は聴こえなくなった。
「お? もしかしてあれか?」
――――マフラーを巻いた十六夜咲夜その人が寒そうに飛んでいた。
「あの格好は寒いだろ」
――――彼女の格好は食事の時に見たスカートの短い服とマフラーだけという恐ろしく寒そうな格好だ。
『くちゅん』
 ――――可愛らしいくしゃみをしたあと辺りを見渡し真っ直ぐに飛んでいった。
「いや、その格好だから寒いだろ」
――――ラグナは呆れて咲夜の後ろをフワフワと飛んで追いかけていった
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