東方狐著聞集
七十一尾 紅霧異変
  レミリアのあとに続いて部屋にはいるとテーブル越しに二人の少女が座っていた。
「あら、フランここにいたのね。それとパチェ準備は出来ているかしら?」
 ――レミリアは先程までの威圧感が消え母が娘に接するような姉が妹を甘やかすような声色でフランと呼ばれた金色の髪の少女に喋りかけた。
「お姉さま。やっほー
「もちろん出来てるわよ。レミィ」
――パチェと呼ばれた。紫色の髪をもつ少女は本を読みながらレミリアの質問に答えた。
「紹介が遅れたわ。この本を読んでるのはパチュリー・ノーレッジ」
「よろしくね」
「私はラグナだよろしくノーレッジ」
「パチュリーでいいわよ」
   
「そして、この子が私の妹、フランドール・スカーレットよ」
 
この子が妹のフランドールか姉と違って宝石のような羽根だな。
「よろしくね。ラグナ! 私のことはフランって呼んでね」
「っ?! あ、ああ よろしく」
 
 なんだ、今の感覚は? このフランドールは少し警戒していたほうがいいかもしれない。
「レミリア、この子はまさか」
――レミリアは少し悲しそうに独り言を言うように語った。
「この子は少す気が狂ってるのよ、いや少し壊れてるのよ」
「すまない、悪いことを聞いてしまった」
「ゴホン、それじゃあ 始めてもいいかしら」
「ごめんなさいね、それじゃあ始めて貰えるかしら?」
「おい、始めるって」
 私は最後まで言い切らずに光に飲み込まれた
◇
目を覚ますとそこは博麗神社だった。
だがやけに暗い、そして空が紅く染まっている
《目を覚ましたわね》
  頭の中にレミリアの声が響く、そんなことを気にせずレミリアは
続けた。
《いま、お前がいるところは紅霧異変という私たちの起こした異変だ、そのまま出ていく霊夢たちの後についていくといい、その世界ではお前は一切の干渉もできないから気を付けるんだな》
 すこし威張り気味の声を最後にレミリアの声は聞こえなくなった。
「紅魔館の場所を知る良い切っ掛けにもなるか、霊夢たちについていくか」
  そして狐は巫女と魔法使いの後を追いかける。
  つづく
「あら、フランここにいたのね。それとパチェ準備は出来ているかしら?」
 ――レミリアは先程までの威圧感が消え母が娘に接するような姉が妹を甘やかすような声色でフランと呼ばれた金色の髪の少女に喋りかけた。
「お姉さま。やっほー
「もちろん出来てるわよ。レミィ」
――パチェと呼ばれた。紫色の髪をもつ少女は本を読みながらレミリアの質問に答えた。
「紹介が遅れたわ。この本を読んでるのはパチュリー・ノーレッジ」
「よろしくね」
「私はラグナだよろしくノーレッジ」
「パチュリーでいいわよ」
   
「そして、この子が私の妹、フランドール・スカーレットよ」
 
この子が妹のフランドールか姉と違って宝石のような羽根だな。
「よろしくね。ラグナ! 私のことはフランって呼んでね」
「っ?! あ、ああ よろしく」
 
 なんだ、今の感覚は? このフランドールは少し警戒していたほうがいいかもしれない。
「レミリア、この子はまさか」
――レミリアは少し悲しそうに独り言を言うように語った。
「この子は少す気が狂ってるのよ、いや少し壊れてるのよ」
「すまない、悪いことを聞いてしまった」
「ゴホン、それじゃあ 始めてもいいかしら」
「ごめんなさいね、それじゃあ始めて貰えるかしら?」
「おい、始めるって」
 私は最後まで言い切らずに光に飲み込まれた
◇
目を覚ますとそこは博麗神社だった。
だがやけに暗い、そして空が紅く染まっている
《目を覚ましたわね》
  頭の中にレミリアの声が響く、そんなことを気にせずレミリアは
続けた。
《いま、お前がいるところは紅霧異変という私たちの起こした異変だ、そのまま出ていく霊夢たちの後についていくといい、その世界ではお前は一切の干渉もできないから気を付けるんだな》
 すこし威張り気味の声を最後にレミリアの声は聞こえなくなった。
「紅魔館の場所を知る良い切っ掛けにもなるか、霊夢たちについていくか」
  そして狐は巫女と魔法使いの後を追いかける。
  つづく
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